202401の文化的活動2/5
2024年の1月に行った文化的活動について。今回は2回目です。
1回目も読んでね。
ファン・デ・ナゴヤ美術展2024
3つの美術展からなっています。
詳細は1回に書いておるので割愛。
全て名古屋市民ギャラリー矢田にて
2024.1.12-21の会期でした。
線を掴む 三科琢美
会場に入って左手の展示室2部屋を使っての展示でした。
部屋にはひとつずつ作品が展示されていて手前の部屋が「線の生命体」奥の部屋が「線が生まれる道」というタイトル。いずれも使用素材は紙、インク、でんぷんのり、と至ってシンプルです。
のりを使って固めた紙にぐるぐるとドローイングして行くことで何とも形容し難い作品が作られています。俯瞰で見てみるとただのセピア色の塊ですが、近づいてみると細かく線が施されていたり、実は紙が何かの再利用品であると気づきます。
わたしは特に奥の部屋の作品の方が好きでした。
というのも、飛行機の上から見た山脈のように見えて大変力強いものに見えたから。よくよく目を凝らすと実は人がいる、車が動いている、木である、建物である。そんな風景を思い出させる作品でした。
お邪魔した時には作家さんがいらっしゃって、少しお話をお伺いすることができました。
素材にあるインクですが、パイロットのスーパーグリップ・G(1.6ミリ)というボールペンを使用したりされているそうな。このペン、芳名帳を書く時に使用させていただいたんですが、本当に本当に書きやすくてよいペンでした。わたしも今度買おうと思っております。
KAI SANO わたしの部屋、あなたの部屋
続いてお向かいの展示室はコンクリートに木炭で描かれた平面作品でした。
これがまた、非常にどんよりとした作品で、拝見しておると鬱々としてくるんですよね。
解説によりますと
木炭により描かれた様々なイメージは今にも消えてしまいそうな危うさを孕み、ひび割れたコンクリートからは現実としてのリアリティーが感じられ、見るものはその状況に立ちすくむ。
とのこと。偶然じゃなくて狙って描いてるんだから末恐ろしいですよ。本当に。
PINK shine 上山明子
階を上がり、広くて天井も高い部屋での展示でした。
暗室の中に大きな塔があり、その周りをぐるりとピンク色の箔が押された花びらが無為に配置されている。花びらの柄もさまざま。
花びらはその色から安易に桜だと勘違いしていましたが、実際は蓮。会場を蓮の池に見立て、観客はその中の気に入った花びらを手にしピンク色の箔を施してまた戻す。体験型の作品でした。
花びらは漆を使って造られていて、艶やかな黒の上にピンク色の箔を押す体験ができて楽しかったです。
大体1000文字になったので今回はここまで。
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