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金木犀の烏龍茶を飲んだり、映画を見たり、指輪を作ったりした1週間

9月30日(月)
お腹が減ると機嫌が悪くなるのをなんとかしたい。
言わなくていいことを言ってしまうから。

涼しくなって来たから、チョコレートを持って歩くことにした。


10月1日(火)
末締めの仕事が終わらず。ただ前の月に上司に「ボチボチでいいよ〜」と言ってもらっていたので無理やり終わらせようとかせずまったりやった。

ともこがお休みで、名古屋まで来てくれたので仕事帰りにお茶をした。
ともこはいつも帰り際に「あなたを返したくないわ」って言ってくれる。人の心を掴むのが上手いな。

エクセルシオールカフェの金木犀の烏龍茶をご馳走してもらった。
甘くなっているブドウが3つくらい入っていて美味しかった。同じものを同じ空間で仲良しと一緒に食べるのって嬉しいね。


10月2日(水)
前日に引き続き、末締めの仕事が終わらないので険しい顔で仕事をした。
険しい顔をしていても朗らかな顔をしていても終わらない物は終わらないと分かったので、今後は朗らかな顔で終わらないなぁ、と思いながら仕事をしようと思います。

終わらなくてもバッチリ定時で仕事は上がって、百貨店で始まった催事を見に行った。
仕事上がりの18時に行ったら、ほとんどものがなくなっていて、売り上げとかフードロスとか色々ぐるぐる考えながら帰った。
時代は刻々と変化していて、現場から少し離れるとすぐ浦島太郎だ。


10月3日(木)
ハハハ!仕事終わらない!!

雨が降っていたけれども、クリーニングを取りに行った。
ちゃんと取りに来てくれてありがとう金券をもらったけど、期限が短いので多分使わないな、これ。
サービスと思って始めると、逆張りで迷惑行為を正当化するような気持ちが働くので、このサービスは果たして成功しているのだろうかと考えながら帰った。


10月4日(金)
職場の近くでモーニングを食べてから出社しようと決めていた。
前日にやっていそうなところをピックアップしておいて、7時半からやっているというお店に行ってみたのだけれど、実際は8時オープンだったらしく、30分ほど店の前で待たせていただいてから入店した。

滞在時間が30分ほどしか取れないし、出勤時間に間に合わなかったらどうしようかしら、と不安だったけれども普通にゆっくり食べても間に合った。食べるの早すぎる。

翌日、夫の都合で豊橋に行くことになっていたので前乗りすると決めていた。職場近くまで迎えに来てもらってから豊橋へ。
途中、岡崎で味噌ラーメンを食べた。
前食べた時もチャーシューが非常にしょっぱくて美味しかったので、同じものを頼んだらやっぱりしょっぱくて美味しかった。

最近ラーメンはチャーシューともやしで麺が半分くらいだとありがたいなと感じている。とか言いながら、きっちり完食しますけども。


10月5日(土)
豊橋で目覚める。
朝食会場に行ったら、ヤンチャそうな人が多かった。夫が喫煙所で聞いて来た情報によると、どうやら花火の日らしい。法被を着て揚々と出て行ったそうな。

夫が用事を済ませている間、わたしは豊橋公園の美術博物館を見物したりしていた。
当日は『絵画のつくり方』という展覧会が行われていた。その名の通り、技法別に絵画の制作過程や画材の紹介をしている内容で、非常に面白かった。
特に、一番初めに紹介されていたのが日本画だったのが良かった。渥美半島といえば渡辺崋山だもの。
絵の中では岸田劉生『卓上林檎葡萄之図』が、とても良かった。少女は描かれていないのに『麗子微笑』すぎたので。
岸田劉生が『麗子微笑』なのではなく、『麗子微笑』が岸田劉生なのだとよく分かった。


10月6日(日)
この日はたくさん活動した。

朝一番の映画を見るために名古屋駅へ。
『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』の上映がラスト週だったので、滑り込みで鑑賞した。
ジョン・ガリアーノというデザイナーはわたしが学生時代(一番ファッションに興味があった時)にディオールなどで活躍した天才デザイナーである。ただ、彼はその絶頂の時代に酒に酔ってカフェで差別的な発言を行い、各メゾンを更迭される。その背景には何があったのか。
デザイナーの半生を本人が語るドキュメンタリー映画であった。

奇抜なデザインから、ガリアーノのファンと思われがちなのだけれど、実はわたしは彼の大ファンというわけではない。ファッションの世界につま先少しだけ突っ込ませてもらっていた時代もあるけれども、恥ずかしながらその時から今までもコレクションというものをしっかり見るということをしたことがない。なぜかといえば、自分が無知識だからというより他ない。なので、彼の作品をきちんと認識してみたのは先日のクリスチャンディオール展が初めてだったのである。

その時の感想は、『ひとつひとつが奇抜で、これを思いつくのは確かに天才なのだけれど、圧倒されるというよりは郷愁の念を感じさせるような作品。発表当時に見ていたら熱狂させられたのだろうか』だった。
熱狂できない自分になんとなくがっかりもしたのだけれど、この映画を見てその理由がよく分かった。

彼は非常に純真無垢で、軽薄なのである。
創作を行う人間は周りからの期待というプレッシャーと闘い続けなくてはいけない。そこで求められるのはクリエイティブ(創造)である。ただ彼にそれはない。
ガリアーノの作品は(少なくともわたしが拝見した物は全て)超良質なコラージュなのである。
もちろん、コラージュは創造的な芸術作品の一つのジャンルで、評価されない理由にはならない。ただ、コラージュを作品とするにはそのものに対する深い理解と理由が不可欠であるはず。
彼の作品にはそれはない。とにかく見た目。その一点に大きく振るが故に、そのほかの情報は完全に排除している。それはつまり、モノにはどんなものにも作者が存在し、作者の意図が存在しているということ。彼はそれを考えてないようだった。

目の前にいる人間は存在していて、自分の世界の他には人間は存在していない。
そうとまで考えていそうな、極端な人間性が映画でも露出していたし、作品からも垣間見えているように感じた。

わたしは「この人」のこと、全然よく知らないけれど、なんとなく嫌いだな。
そう思えたのがとても良かったし、被害者にはちゃんと謝ったほうがいいよ、ほんとに。

映画の公開をアナウンスしてくれたE.P.さん、本当にありがとうございました。


映画の後は何年かぶりに大須へ行った。
友人が今シルバーアクセサリーを作り店で働いていると聞き、ピンキーリングを作った。
何年かぶりに会うというのに、相変わらずのローテンションで応対してくれた。
休日で忙しかったので、おしゃべりして楽しかった〜!というわけにもいかず、リングを作って退散。めちゃくちゃ楽しかったからまた行きたいな。
今度は共通の友人も誘おう。



以下、写真。


月)金木犀の烏龍茶。
写真撮ってたらともこに「ぬいこが写真撮るなら撮らなくていいか」と言われたんだけど、
思いっきりピントが合ってなくて笑える。


金)いこい珈琲さん。駅からちょっと外れているので、
始業に間に合うために8時半にはお店を出たかった。


金)ミルクティーはフレッシュらしいので、アイスティーにした。
本当はピザトーストが有名らしいのでピザトーストを食べるべきだったかな。
久しぶりに食べたスクランブルエッグ。
ケチャップとバターってやっぱり美味しい。
金)田所商店のラーメン。
わたしは北海道味噌にチャーシューと味玉トッピング。
夫は九州味噌。
北海道味噌の方が明らかにしょっぱいので、
しょっぱい味噌ラーメン食べたい人は北海道がおすすめですよ。


日)ガリアーノの映画、劇場内に特設展示コーナーがあった。


日)お昼ご飯に、SNSで見たスープストックトーキョーのフェルメールのミルクスープを飲んだ。
ミルクスープというか、チーズスープだった。
しょっぱかった。
日)作ったリング!
もっと細いやつでいいかなと思ってたんだけど、
友人が曲げるなら太いほうがいいよ(使ってると曲がっちゃうから)と助言してくれたので
当初の予定よりちょっと太めを作った。
今度はゴールド作りたいな〜。


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ida
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