断捨離の先に残った＂本物＂の話
完璧すぎず、ゆるすぎず。
自分にちょうどいいミニマルな暮らしを発信している「ぬいげつ」です。
一般的に「ミニマリスト＝機能性重視」というイメージが先行しているからなのか、今でも「ミニマリストなのにブランド品を持っているのか？」という議論を見かけます。
今ではSNSでファッショナブルなミニマリストも増えたので、多様化してきていると思うのですが、私も以前言われたことがあります。
「ミニマリストっていう割にはブランド品で身を固めてる」
そこで私がなぜ持ち物にブランド品が多くなったのか書きたいと思います。
1.元買い物依存15年
私は大人になってから、服や化粧品、ブランド品・・・そういった装飾品を爆買いしていました。なぜそうしていたかと言うと、自分をよく見せたかったのだと今では振り返ります。
「自分に似合う服を見つけられれば、私は魅力的に見えるはず！」
「自分のコンプレックスを克服できるメイクができたら、キレイな人になれる！」
そんな自分の勝手に作り上げた幻想に囚われて生きていた私は、新しく買い足しては家にため込む暮らし。そして管理ができず汚部屋に・・・
本当はキレイになりたかったんじゃなかったの？という矛盾に心のどこかで気づいていて、虚しい気持ちになっていました。
2.終活という名の断捨離
体調不良で入院を勧められたのをきっかけに始めた私の断捨離。それはあまりにも大がかりだったため、家族や周囲の人に心配されるほどでした。
人生のリセットのように大量の服や化粧品類を大量に処分していく中で、私は「ジョンストンズ」のカシミヤ100%ストールを見つけました。
これって20代の時に「将来の自分への投資！」と言って無理して買ったんだよな。
その後には、30代前半にスーツとカッコよく合わせたくて買ったバーバリーのトレンチコートを発見。
こういうのってリセールバリュー高そうだよな、なんて思って他のものより手放すのを後回しにしたのです。そして気が落ち着いた後にそれらを身に付けて自宅の姿見で見た瞬間、驚きました。
わ、私が買いあさっていたプチプラと全然違う・・・！
長く愛される定番品の美しさに驚くばかり。
そしてそれらは手放すことは取りやめました。
それ以外にも断捨離を進めていくうちに、高級腕時計に定番ジュエリー、アンティークなスカーフなど続々と出てきたのです。中には一日身に付けてみて、当時の自分にはしっくり来なくて売り払ってしまったブランドバッグや靴もありましたが、今まで自分はなんてもったいないことをしていたのだろうと思うばかりでした。
3.結果的に質の良い定番品を残す
あの時に発掘したバーバリーのトレンチコートとジョンストンズのストールは今では私の生活の定番品になりました。
無印の壁に取り付けるフックに2つをかけてインテリアとしても楽しんでいます。
4つも持っていたティファニーのネックレスはこれだけ残しました。長さが2種類に変えられて、長めに付けたい時と普通に付けたい時と両方できて便利。
パーソナルカラーがブルーベースとはっきり分かった今は、アクセサリー類はシルバーかホワイトゴールドだけ。
4.少数精鋭にしたらハイブランドが集まった
ミニマリストになって唯一取り入れたハイブランド品は、メゾンマルジェラのハンドバッグ。悩みに悩んだ品ですが、これを選んだ基準は、以下の通りです。
・本革でも重くないもの
・バッグの開閉がすぐできるもの
・直立する仕様になっている
・通勤にも使える落ち着いたデザイン
・ハイブランドでも主張しすぎないこと
今ではVASICのボンドミニとローテーションして活躍しています。
私自身がこれからは洗練カジュアル路線に移行していきたいので、どちらも相性が良くてお気に入り。
断捨離をしていたらまさかの「お宝」発掘。
どんなに高級品でもクローゼットで「高かったから使うのはもったいない」としまっておく方がもっともったいない。
ものは使って初めて価値が生まれる。
そう考える私はハイブランドを晴れの日やイベントなんてお構いなしで日常使いしているのです。