ひらひら飛んできたヤツ
やや涼しくなってきた東京都内の朝。出勤のため歩いていたら目の前に黄緑色の草の葉のようなものがひらひら舞い降りてきた。「あー、はいはい」とその正体がわかって少し和んだ。
小さなカマキリ。成虫になるにはもう少し時間がかかるかなくらいの個体で、それでも一人前に4本の足で、カマキリ特有のあの「揺れ」をやりながらアスファルトの上にいる。
東京・世田谷の特に緑が豊富というわけでもない路上に、こいつは何をしに来たのか?どこから来たのか?去年の夏は家の網戸にそこそこ貫禄のあるヤツが飛んできて、家の中で夜の撮影会をやったもんだけど、カマキリには縁があるなと見返して驚いた。
「迷い込んできたヤツ」2019年9月8日
https://note.com/nugumisan/n/n7935ebe84201
去年このカマキリの話を書いたのも9月8日。ちょうど1年、ぴったり1年経って、また目の前にカマキリが飛んできたことになる。去年のヤツと今日のヤツ、体の色が違うので親子とか親戚とかではないかも知れないけれど、自然が乏しくなってきた東京の一角で、毎年カマキリが飛んできてくれる(しかも向こうから目の前に)のは少しありがたい気がした。
虫たちとは昔から相性がいい。