足元の話
新しい靴を履いてお出かけした。
白くて青いお花の模様のついた可愛いやつ。
足元が人を語るとはよく言ったもので、こだわりの靴を履いている時は気分が上がって、手入れをしていない靴を履いている時はゆるっとした気分になる気がする。
これは客観的に見ても同じことで、その人のこだわりや人間性が見えてくるような気がする。
私は今まで靴にかなり無頓着で、黒い靴ならどんな服にも合うでしょ!と言った感じで手入れもせずおんなじ靴を一年以上履き潰してた。
流石に新しいのを、と思って買ったものがブカブカで、いろんな靴を買ったり試しにローテーションしているうちになんとなく今に至る。
他人の足元をジロジロと見ているわけではないけれど、革靴を綺麗に磨いている人はきっと物を大切にしているんだろうと魅力的に映るし、ヨレヨレで踵が潰れた靴を履いている人はその程度の無頓着さなのかな、でもお仕事頑張ったのかな、なんて想像してしまう。
足元から人の人生をのぞいているような気分で、ちょっとうきうきしちゃう。
今日もまた新しい靴を買った。
前からずっと目をつけていて、エポスの優待日だから!と思い切って授業終わりに上野に向かって。あしながおじさんの8000円とちょっとの厚底パンプス。
とにかくかわいい。シンプルでかわいい。かわいい。
もうすぐ冬が来る。
冬になればきっと今日買った靴が一軍になって、またブーツが欲しくなる。お金ないけど。
でも服と足元が可愛ければ、身体的にもお財布的にも寒さなんてへっちゃら!かわいいものが私の鎧だし。
ただでさえ身長が低くて舐められやすいから、全身で武装するために。かわいい自分を更新するために。かわいいね、と言われるために。そんな鎧。
まずは足元から、秋と冬はうきうきしていこうかな。
足元から私らしさを表すから。
いろんな靴を履いて、お出かけしたいな。
まずは動物園。理由は特にない。多分今日靴を買いに行く道に「上野動物園はこちら」の看板があったからかも。
空気が気持ちいい季節の今のうちに、かわいい足元が雪に埋もれてしまわないうちに出かけよう。