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「とても傷つく」 ドゥブラフカが一部ファンからの誹謗中傷に苦言
ニューカッスルの控えGKを務めるマルティン・ドゥブラフカが、ネット上の誹謗中傷に苦言を呈した。イギリス紙「Mirror」が報じている。
ドゥブラフカは開幕直後にマンチェスター・Uへローンされたものの、出場機会に恵まれず冬にはタインサイドへ帰還。2018年からチームを支えてきたキーパーには、移籍決定後に少数の心ないファンから攻撃的なメッセージが寄せられていたという。
「いくつかはとても傷つくものだった。僕や家族に対してとても攻撃だったんだ」
「こんな仕打ちあるか?って思ったよ。5年間にわたってクラブに全力を捧げてきたからね。でもそれがフットボールの世界。全員から好かれるなんてこの業界ではあり得ないんだ」
「Twitterは暴力で溢れかえっているよね。こんなことになるとは思っていなかった。一方で、僕がここにいた時間に感謝してくれるファンもいる。戻ってきた時も彼らは愛を伝えてくれた」
ドゥブラフカは2018年1月にスパルタ・プラハからレンタル移籍で加入し、夏には完全移籍で正式にマグパイズの一員に。それ以降守護神としてゴールマウスを守り続け、昨季まで残留の立役者として暗黒期を支えてきた。
「ニューカッスルでは常にベストを尽くしてきたつもりだ。クラブの暗黒期に、他のクラブへ出て行くチャンスもあったけど残留した。4年半もの間残留争いを続けてきて、ファンは僕の現状に理解を示し、感謝してくれると思っていたよ」
「彼らは最高のサポーターで、多くをクラブに与えている。その分選手にも忠誠を求めるんだ。その点で言えば過去5年間、僕は忠誠的だったと思う。本当に苦しみ、勝ち点を必要としていた時期にクラブを支えてきたんだからね」
本人が言う通り、孤軍奮闘の活躍を見せていたドゥブラフカにはユヴェントスやパリ・サンジェルマンからの関心が報じられたこともある。だが結局は2025年までの長期契約にサインし、クラブにとどまる決断を下していた。
「他のクラブからオファーも届いたけど断っていた。いつだってここでは人に恵まれていたし、ホームだったんだ。彼らは成功に値する。僕の息子もここで生まれたジョーディだ。クラブとの結びつきはとても強く感じている」
今季から加入したニック・ポープの大活躍により、なかなかプレーするチャンスを得られていないドゥブラフカだが、ヨーロッパ大会への出場により試合数が増える来季はバックアップの重要性もこれまで以上に高まるだろう。”忘れられた男”の逆襲に注目だ。