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腰痛体験が犬の命を救った話|動物病院|ペットの病気

今回は腰痛体験が一匹の犬の命を救った話をお伝えします。

現在、動物病院でずっとペットを診てもらっているのに一向に症状が良くならないという方は参考にしてください。

全文読んで損をすることはないと思います。

文体は「〜だ」「〜である」調で書いています。

その点、ご了承ください。

はじめに


腰痛体験談でお伝えした通り、私は3年半もの間、腰痛&重度の椎間板ヘルニアに悩まされた。

その間、実に20以上もの病院へ通うことに。

同じ症状なのに病院によって見解治療法が違った他、誤診というものも経験した。

それまで病院の先生が言うことは完全に信じていた私。

しかし、この件以来、診断に疑問を持った場合、一つだけでなく複数の病院の見解を聞くようになった。

良くも悪くも、病院を疑うようになったのだ。

そして、この時の体験が後に一匹の犬の命を救うことになる。

この話は実際に起こったものだ。

現在、ペットが何らかの病で苦しんでいるその原因が分からないという人にはぜひ参考にしてほしい。

犬に起こった突然の異変

実家で飼っている犬に異変が起きたのは、私が腰痛で20以上もの病院を回った後だった。

当時3歳とまだ若かった犬は、ある日突然、発作を起こすようになった。

主な症状は下記の通り↓

・仰向けの状態で急にのたうち回る(ひどい時は悲鳴をあげながら)。
・ブルブル震えている
・横になると痛いようで常にお座りor立った状態
・痛みがあるようで睡眠を全く取らない(最高で30時間)
・目が興奮状態。目を閉じることはなく、ずっと天井や壁の方を見ている
・発作を起こした時、おしっこを漏らす
・食べ物を取らない(正確に言うと痛くて取れない様子)

動物病院A

明らかに様子が変だったので、家族は動物病院Aへ犬を連れていくことに。

動物病院Aとは以前飼っていた犬の時からお世話になっている病院で、かれこれ20年以上の付き合いになる。

私はその時、病院に同行できなかった。

家族の話をまとめると、動物病院Aでの診断結果は”うつ病”だったそうだ。

「精神的に不安定になっている。この薬を飲めば治る」と言われて精神安定剤をもらったらしい。

しかし、それを飲ませても症状は全く変わらない。

この話を聞いて、私は実家に帰ることに。

犬の様子は前述の通り。

医学に詳しいわけではないが、とてもうつ病には見えなかった

精神的不安で眠れなくなることはあるかもしれない。

しかし、のたうち回ったり、おしっこを漏らしたりすることがあるだろうか?

私は自分が腰痛で20以上回った病院で、全く同じ症状への見解が違ったことと今回の件を照らし合わせずにはいられなかった。

同じ症状でも病院によって診断結果、対処法が違ってくるのだ。

初めて行った病院がたまたま痛みの原因を特定できたらそれに越したことはない。

しかし、自分の経験上、そうとは限らない。

この時の経験を元に、私はすぐに犬を他の動物病院へ連れて行くことにした。

以下は、回った病院の詳細。

動物病院B

動物病院Aで出された精神安定剤を飲んでも犬の震えは止まらなかった。

夜通し、犬を見ていたのだが、痛みがあるのか眠ることはなかった。

そして一時間に2〜3回発作を起こす。

時々、発作の時におしっこを漏らすこともあった。

親の話と照らし合わせると、30時間近く犬はまともに寝ていない計算になる(家族が交代で夜も看病していた)。

30時間といえば人間でもきつい。

それが小さな犬になると、体にかかる負担は相当なものだ。

このまま動物病院Aから言われた通り、精神安定剤だけをあげていて良いのだろうか?

本当に効果があるのか疑問だった。

私は犬を車に乗せると、動物病院Bへ向かった。

動物病院Bでは犬が音に敏感になっていると言われた。

従って、あまり撫でたり話しかけたりしないようにと言われる。

それは明らかに動物病院Aとは違う見解だった。

だが、前日に動物病院Aに行ったこと、そこでうつ病と診断されたことを言うと動物病院Bの先生の意見は変わった。

よく目の動向を見ると、うつ病の傾向も見られると言い出したのだ。

先ほどまでは音に敏感になっていると言っていたものの、引き続き動物病院Aでもらった精神安定剤を飲ませるようにと言われた。

この日、特に新しく薬などをもらうことはなかった。

後で知ったことだが、動物病院Bの先生は独立する前に、動物病院Aで働いていたそうだ。

要は、動物病院Aの先生は師匠にあたる。

信じたくないことだが、もしかしたらその時の診断結果にはそのような師弟関係も少し影響していたのかもしれない。

その診断結果がおかしいと思った私は、その日のうちに動物病院Cへ行く(動物病院Bへ行ったのは昼の12時。動物病院Cへ行ったのはその日の17時)。

犬の体の状態を考えたら移動の負担は相当なものだ。

だが、それ以上に早く根本的な原因を究明しないと、犬の命が本当に危ないと思ったのだ。

素人目にも、うつ病で起きる発作には見えなかった。

ずっと寝ていない犬の目は徐々に興奮状態から生気の薄れるものになっていた。

動物病院C

動物病院Cの先生に症状、今までの経緯を伝えると全く違った見解を言われた。

精神的なものではなく、癲癇(てんかん)だと言われたのだ。

先生曰く、元々、てんかん持ちだった犬が今回初めて症状を見せたとのことだった。

それは所謂、運命。

今後は「障害犬」として接っしていくようにとはっきりと言われた。

動物病院Cでは、てんかん用の飲み薬(朝昼2回飲む粉状のもの)をもらった。

犬がずっと寝ていないことを伝えると最後に睡眠用の注射も打たれた。

その効果もあり、それまでずっと寝ていなかった犬は久しぶりに短時間ではあるが睡眠をとることができた。

因みに、この時の検査はただ犬の目の動向を目視しただけ。

特にレントゲン採血を取ることなどはなかった。

動物病院D

動物病院Cからもらったてんかん用の薬を飲ませてしばらく様子を見る。

しかし、依然として頻繁に発作を起こすし、体の震えも止まらない。

以前よりもひどくなっているようにさえ見えた。

他でも診てもらった方が良い。

そう直感的に思った私は、また次なる病院を探す。

そこで探したのが動物病院Dだった。

動物病院Dは家から離れたところにあるが、最新鋭の医療機器を備えていた。

私自身、腰痛で長年苦しんだ経験がある。

古い病院でMRI検査を受けた結果、椎間板ヘルニアではないと診断された。

しかし、その後、新しい医療機器を備える別の病院でMRI検査を受けたら重度の椎間板ヘルニアと診断された過去がある。

この時の経験から、医療機器の大切さを痛感していたのだ。

最新鋭の機器を備える所ならば、より正確に原因を究明できるかもしれない。

動物病院Dへ行ったのは、動物病院Cに行った2日後のことだった。

院内は照明から医療器具まで全て新しいものが揃えられていた。

ここでまず行ったことは下記の通り↓

・エコー
・レントゲン
・血液検査


今まで行った3つの動物病院ではどれも行われなかった検査だ。

ここで人間だけでなく、犬の場合も病院によってこうも違うものかと痛感させられる。

この他、体重、体温、目の動向検査も行い、総合的に見て分析することになった。

動物病院Dでの検査結果、以下のことが判明した。

・血液は正常値
・尿も正常値
・骨や胃に問題はない
・精神的に問題を抱えているようには見えない


そして発作の原因は、耳に問題があるのではないかと指摘された。

先生曰く、症状や検査結果を見ると内耳炎の可能性があると言う。

内耳炎とは細菌などが耳の内部に入り炎症を起こすこと。

耳は脳に近い為、重度の場合、脳に刺激を与え、今回のように発作を起こしたり震えが出たりすることもあるそうだ。

動物病院Dからは内耳炎用飲み薬点耳薬をもらうことに。

結果からいうと犬はその後、回復した。

動物病院Dが言う通り、原因は耳にあったのだ。

完全に良くなるまでに2ヶ月ほどかかったものの、犬は元通り元気に走り回ることができるようになった。

その後、定期検査の際に動物病院Dで言われたことは、あのまま犬に合った薬をあげていなかったら死に至った可能性もあったそうだ。

長時間睡眠が取れず、興奮状態が続いたら犬は耐えられなかったかもしれない。

それを聞いてゾッとしたと同時に、あの時、原因が分かるまで病院を回って良かったと思った。

思わぬところで腰痛体験が、一匹の犬の命を救うことになったのだ。

まとめ

一連の流れを時系列でまとめるとこのようになる。

発作 → 動物病院A(発作から1日目) → 動物病院B(3日目の昼) → 動物病院C(3日目の夕方) → 動物病院D(5日目)

結局、発作の原因は耳にあった。

もし、動物病院Aの診断結果(うつ病と診断)だけを鵜呑みにしていたら、最悪の事態になる可能性もあった。

このように全く同じ症状でも病院によって見解は違うもの。

それによって出される薬や治療法も異なってくる

このページをご覧の方で飼っているペットが原因不明の病に侵されている、更にはずっと一つの動物病院だけに通っているという方は、他でも診てもらった方が良いかもしれない。

ペットは自分の痛みを口に出して伝えることができない。

その分、周りの人間が原因を正確に突き止め、適切な処置をしなければならない。

この話が、少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。

以上、腰痛体験が一匹の犬の命を救った話でした。


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こちらは今回の話の元となった、私の腰痛体験談

20以上の病院を回って、重度の椎間板ヘルニアを手術なしで治した話です。

この体験がなければ、もしかしたら動物病院Aのうつ病という診断だけを信じ、その後、他の病院を回ることはなかったかもしれません。

腰痛でお悩みの方の他、様々な症状で悩まれている方にとっても参考になる体験談だと思います。

是非、ご覧ください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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