データで見る日大と予選会

予選会は既に始まっている

突然ですが、私は誇張なしに本気でこう思っています。先週の日体大、そして早稲田競技会。この2回の記録会を持って、現状走れる状況であろう選手の大半がいよいよシーズンに突入しました。              皆様気になるのは当然、いよいよ2週間後に迫った予選会、そこに対して日大の選手の仕上がりはどうなのか?           と言う点に尽きると思います。      そもそもこの時期の記録会って考える中で意味があるの?調整って思えば良いんじゃないの?それとも大きく関与するの?       この点について、私なりの解答があるので、今回はその部分から日大の展望についても触れていこうと思います。           と言うことで、唐突ですが、データが確認できた2011年から昨年までの予選会直前の記録会データを下記に纏めてみました。

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2011   予選会敗退                                                10人平均29" 47    除エース7人平均30"10(ベンジャミン以外予選会メンバー全員出走)気温21度 湿度60%                                                  28"48 29"00 29"00(ACE)                      30"02 30"03 30"03 30"07 30"07         30"15 30"30                    

28分台1.29分台2.30分台以降7                                  ─────────────     2012  予選会7位通過 10人平均29"59 除エース平均30"11(予選会2ー5位出走せず) 気温24度 湿度74%    

28"40(ACE)                                                  29"22 29"39 29"42 30"04 30"22  30"23  30"25 30”35 30"40 30"43       

28分台1.29分台2.30分台以降7

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2013 予選会8位通過 10000m出走無し、5000m (キトニー荻野13分台、森谷林石川日向野14"10台、出走メンバーは高松、大門除き14"20秒台前半)

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2014 シード

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2015 予選会1位通過 10人平均30"08 除エース平均30"15 気温22度 湿度85%

29"09(ACE)             29"25 29"48 29"51   29"52     30"31 30"33 30"37 30"37 31"04

29分台5人 30分台以降5人

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2016 予選会10位通過 10人平均30"29 除エース平均30"29 気温21度 湿度92%(気象庁データ見る限り小雨?)

29"44(ACE)                                                        30"15 30"18 30"25 30"26 30"35     30"36 30"48 30"52 30"52

29分台1 30分台以降9人

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2017 予選会敗退 10人平均30"17 気温22度 湿度69%

30"03 30"11 30"15 30"15  30"16  30"16 30"17 30"26 30"26 30"29

30分台以降10人   

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2018 特別枠により予選会免除

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2019 予選会7位 10名平均30"29(予選会1.4.9位出走せず) 気温25度 湿度75%

29"21 29"30 30"13 30"28 30"29  30"37 31"02 31"14 31"14 31"15

29分台2人 30分台以降8人

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ずらーっと書き連ねましたが、確かな事実として言えることは

日大において、直前の記録会結果は予選会の結果に直結する

と言うことです。                                 特にチームの4番手以降、ACEと記載した選手以外の結果、それが更に露骨に反映20する。 これはこの10年、監督が変わろうがコンディションが違おうが変わらない、チーム傾向と言えるものかなと              

実際に落選した2011.2017.そして薄氷の通過となった2016,この3年はエースを除いて30分切りを果たせた選手が0人、対してトップ通過を果たした2015年は30分切メンバーの比率が高く、更に内容も良かった(加藤岡野山崎一の3選手は日も落ちきらない17時出走組でその他の選手を30秒以上ブッちぎる断トツの走り)

その傾向に合わせて今年のデータを反映すると、ACE(28分台、13分台)のドゥング選手、横山選手、樋口選手抜きで新たに28分台に突入した選手が出た事、武田選手若山選手もまあ力を考えればほんとはもう一声欲しかったですが、最低限のラインスレスレで纏めたのは別に悪くはなかったのかなと

自己ベストが少ないー、等と言っても、そりゃそもそもそんなライン狙って走って無いでしょこのタイミングは。という感じでそこまでやいのやいの言う程の事ではないかなと

ですが、当然懸念点もあります。その大きな要因は以下2つ

1.あくまで去年までの話であり、全体的にタイムが出ている今年は、同じ数字であってもある程度差し引きして考える必要がある

2.外している選手の外し方があまりにも大きすぎる。これが予選会の経験豊富な指導者なら問題ないですが、青葉監督は就任1年目、それもイレギュラーな年度途中の交代で更に期間が短い、連続でこれだけ大外しする選手を出してしまうのは、このチームの選手へのベストな調整、スケジューリングをまだ確立出来ていないのではないか?という懸念が残る

この2点、特に後者への不安をかなり感じた、と言うのが正直な所です。遠田選手、濱田選手両選手が失速後僅か一週間で5000mのベストをお互いに15秒程大きく更新したのは当然喜ばしい事なのですが、それはコンディションのピークが1週間ズレてしまったからではないだろうか?という思いは残ります。

杞憂なら良いのですが、もしもこの推測が当たりで、本番で同じような事があるなら確実に落選してしまう。いくら地力があろうとカバーのしようがない。

それは、9年前の悪夢。予選会落選から全日本激走に繋がったあの時に通じるものがあると私は思う。

ですが、今回はまだ本番ではない段階でそれが形として見えた。なら、まだ間に合う筈。チーム全体として戦う体制さえ整えられれば今年のチームがこんな所で躓く筈がない。ここからがチームとしての力の見せ所

そう信じて、2週間後を待ちたいと思います


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