母親の不可解な言動 その①

わたしは現在母親と同じ家に暮らしていますが、ほとんど顔をあわせません。関わるとストレスで具合が悪くなるからです。むこうもわたしを避けており、話しかけてくることもありません。その理由はわかりません。母親もまた、こちらに不満を持っているのかもしれません。

わたしが母親に対してなぜストレスを感じるかというと、用事があって話しかけても黙り込んだり、見当違いの言葉を返してきたりして会話が成立しないからです。その態度に怒ったり呆れたりすることで大いに感情を揺さぶられるうえに、「一体あれは何だったんだ…」とその後しばらく考え続けます。
ですから、わずかな接触であっても心身ともに疲弊する状態が長く続いてしまうのです(いまこれを書いていて初めて言語化することができ、まさにそうだと自身で納得しています)。

そこで、必要以上に悩み続けることのないよう、これまでの出来事を書き出して自分の考えを整理したいとおもいます。

・住民票事件
父の死後、住民票が必要になったので母親を役所に連れて行きました。わたしは車の中で待っていました。なぜ母親に行かせたかというと、わたしが「お願い」しないかぎり彼女はまったく動こうとしないからです。

人が亡くなるとすべきことがたくさんあります。この時は、少しは手伝ってほしいという気持ちで母親に用事を頼みました。手伝うというのもおかしな表現です。彼女にとっては自分の夫の用事なのですから、みずから積極的に動いてほしいものです。しかし残念ながらそれは現実的ではありません。
実際にこのあと、父に関する手続きのほとんどはわたしがやりました。母親が手をつけたのは、まさに子供のお手伝い程度の用事だけでした。

さて、しばらくして役所から戻ってきた母親は、車の座席に腰を下ろすなり文句を言いました。
「お金がかかるんだったら言ってよ〜!持ってたからよかったけど…」
……?
一瞬なにを言われたのかと考え、理解したとたんにすっかり呆れてしまいました。つまり母親は、ただわたしに言われるまま(仕方なく)役所の窓口へ行き、書類をもらってくるだけの用事だとおもっており、住民票に手数料がかかることをなぜあらかじめ説明しなかったのかと娘を責めたのです。

開いた口がふさがりませんでした。こうしたことにわたしはいつも混乱させられます。彼女がなにげなく口にする一言だけで頭を激しく揺さぶられていつも気分が悪くなるのです。

どうしようもない疲労感に襲われて無言で通そうとしましたが(関わらなければ関わらないほどストレスが少ないため。長年の経験から学んだ知恵です)、結局我慢できずに説教じみたことを言ってしまいました。
 「役所に請求して出してもらう書類がただなわけないでしょう。あなたがなにも知らないのは、これまで全部お父さんにやらせてきたからだよ」

実際その通りでした。家に長年引きこもり、外の用事をすべて父にやらせてきた母親は、自分の家に通帳が何冊あるのかも、借金の有無も、ATM の使い方さえ知らないのです。
ちなみにこうしたことを言っても母はだいたい うつむいて黙りこむだけです。こうした態度もまたわたしを疲れさせます。ののしり合いでもした方がまだましだとおもえるほどです。

以上、なぜわたしが母親を避けているのかというひとつの具体的な事例でした。いかがでしたでしょうか。こんな取るに足らないことを、これからも少しずつ書き出してお焚き上げする予定です。

それでは、今回はここまでといたします。
みんな、次回も楽しみにしてくれよな!
オラもうへとへとだぞ!