パラサイト・シングル
進化の話メモ
オカルトくさい話もややあり
かしわうどん!
ROB DUNN『THE WILD LIFE OF OUR BODIES
Predators,parasites,and partners
that shapes who we are today』
今日の我々を形作る捕食者、寄生者、共生者について書かれた本で、邦題はインパクトを与えるためにparasitesにフォーカスを絞った上で、かつて一斉を風靡した瀬名秀明が序文を寄せている。
プロングホーンは足がすごい速い
第四章では肉食獣から逃げ続けようとする脳のはたらきについて説明している。
カリフォルニア大学の霊長類学者リン・イズベル(Lynne A. Isbell)の研究から
人間は視覚が特に優れている
視覚の優れたサルと劣るサルがいる
視覚に優れたサルは旧世界…アフリカやアジアに生息
劣るサルは新世界…アメリカ大陸に住む
マダガスカルのキツネザルは視覚も視力も弱い
イズベル、ある日草むらでヘビを踏んづけたことからヒントを得て推論を重ねる。
ヘビの多い地域ではヒトやサルの視力が強化された、という推測。
このヘビの話の前にはトラとバクフルのエピソード
進化についてさまざまな角度から書かれているが、ある本のタイトルが思い出される。まだ読んでないのだけれど『ヒトは食べられて進化した 』株式会社 化学同人
これたぶん同じことについて書かれてるんだろなーと
ヘビってなかなか奇妙な生き物なんだけど
聖書では、禁断の果実である知恵の実を食べるようにアダムとイブを誘惑した生き物というポジション。
ウロボロス…輪っかになった1匹もしくは2匹の蛇。不老不死、永遠の生命の象徴
ギルガメシュ叙事詩では、苦難の果てやっとの思いでギルガメシュが手に入れた若返りの草を蛇が奪い去っていく。
あるときは神聖視されたり悪者扱いされたり畏怖されたり、どちらにしても人間にとって無視できない存在であるヘビという生き物。
第四章の中ではヘビによって強烈な淘汰圧がヒトやサルにかけられた結果、草むらに潜むヘビをはっきり見分けられるようなタイプの個体が優位に生き残り種の進化を強力に促した、というふうに語っている。
非常に解像度が高くさまざまな色を識別できる高性能な目をてにした人類、これを「知恵の獲得」と置き換えるのはやや飛躍だろうか。
古代エジプトではホルスの左目が特に知恵の象徴とされている。
等々。メモ終わり。
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