貴志祐介、よく名前を聞く作家だけれども小説は初読み。なんとなく読まず嫌いだったかもしれない。贔屓の作家さんが激推ししていたので、それなら一つ読んでみようと手を伸ばした。 ジャンルは分からないけど、たぶんホラーの短編集。こわい。著者が非常に博識な人で、かつ隅々まで丁寧に念入りに描かれているので読み応えがある。かといって知識一辺倒でごりごり押すのではなく、情景描写も豊か。 そして、たぶんホラーなんだけどむしろミステリに限りなく近い感触がある。事実を積み重ねつつも虚構を織り交ぜ
裏サンデー 松木いっか『日本三國』 https://urasunday.com/title/1924/174463 5話までのネタバレあり。読んだことのない人に向けての紹介とかでは全くなく、自分のためのメモ・備忘録といった体で書く。 以下箇条書き ・核戦争が起きたあとの世界 ・日本の文明レベルは明治初期ぐらいに後退 ・日本は三つの国に分かれて三国志のような状況 ・農業担当の地方の役人(司農官)の男、三角が主人公(三国のうち主に西日本の"大和"に住む) ・平家物語の平氏的
何やら禍禍しい小説『異端の祝祭』 https://kakuyomu.jp/works/16816452219192161720 忘れやすい自分のための読書メモ(Web公開第二章6まで読んでいる:なんでもネタバレあり) こっちにまとめる前に紙のノートに一度書いている。 購入した紙の本はこのメモをまとめたら続きを読んでいく。 物語の真相に近づくような推理力や考察はあんまりない。連想ゲーム。 細かい人物描写にもいろいろ思うところはあるが今回はだいたい省略する。 見当違いのこ
少しネタバレあり。1話を読んでから読んだ方がいいかも? タイトルがややレトロな雰囲気。絵はトーンをベタベタはるタイプではない。アナログかデジタルかは知らない。 最近流行りの陰キャと主人公のギャル・綾瀬のふたりをメインにしたラブコメかな?と思わせるも段々と雲行きがあやしくなり急展開を見せる。メガネでチビのおたくはムー系男子で、方向性はやや異なるけど妖怪ウォッチの天野ケータじゃない方の主人公みたいな喋り方をする。早口のおたく。 宇宙人はダダとか円谷プロを彷彿とさせる。引用と
ドキュンサーガ、インディーズ版と商業版のウェブ公開中のものを読んで、いろいろ頭の中でぐるぐる浮かんでくる感想をちょっと吐き出しておこうと思う。半分メモ。 ツイートによる感想だと断片的で逆に難しい。要約して話すことに慣れたコミュニケーション力のある人ならツイッターでもぜんぜんフィットするんだろうけど。 「ネタバレはどんなものでも嫌」な人は以下のWebページで先に読むといい (やや不快な主人公によるエロ・グロ表現が8話まであるので飛ばしても良いかも) 青年誌系の性的な表現
最終巻。語るべきことがありすぎて、かえって何も語れなくなる。八千緑姉弟のお母さんが、お姉さんである七子への関心が乏し過ぎて辛い。ヤケになった励一が姉に関連する爆弾をお母さんの眼前に放り込んでも知らぬ存ぜぬ。 同じ家族の中でこうも贔屓されてる子とそうではない子がいる風景ってしんどいよね。親子関係はつかず離れずの適度な距離感がいいと思うんだけど、過干渉だったり逆に無関心の家庭があったりする。 そういう問題を抱えた家の子供が大人になり新しい家庭を持ったら、今度はもう少しマシな家
こんなことをいうと無粋だと思われそうだが、今のところ元気くん、そんなに可愛そうではない。何度も窮地に立たされながらも、決定的なダメージは受けていない。渚カヲルみたいな励一に泣かされたり、追い詰められたりしたものの元気です。八千緑七子さんもかわいそうな場面はところどころあり見ていて苦しくなるのだけれど、落ちるところまで落ち切る前に救われている。 歳をとると「登場人物がかわいそうな目にあう作品」をたくさん見すぎて、天下一かわいそう大会がインフレを起こしている。美樹さやか、衛宮切
■いわゆる”完全食”もしくはそれに類するものについてのメモ書き 「一日に必要な栄養素が、これだけ食べてれば99%ぐらい満たされる」 本当か嘘か分からないけど、このイメージを仮に信じて食べた時の良い点、悪い点について。 栄養素の話は完全に丸投げした上で、かつ”食事の楽しみ”も脇に置いて、 その上で食事には栄養素の摂取以外にも重要な要素が何点か存在するといえる。 1.咀嚼による刺激(真偽はさておき認知症の予防等その他メリットあり) 2.発酵食品、乳酸菌等による整腸 3.食物
ネタバレあり。主に今回試し読みしたマンガ『少年の残響』について。その他、合唱マンガ、エヴァ等 タイトルが『少年の残響』とあり、そこから『少年ノート』『私の少年』のようななんとも言えないambivalenzなお話かなと思い、読んでみると実際導入部は何やら全寮制のエエとこの学校で少年たちが教育を受けて、そんで音楽系の少年ノートみたいなポポちゃんみたいな子が活躍する合唱マンガ…といった印象を受けてたら、突如血生臭いバトルがはじまり「今まで読んでいた少年マンガは?」とびっくりさせら
※ネタバレがあります。 Fate/stay night [Heaven's Feel]の1を観た。レンタル。めちゃくちゃ良かった。UBWも良かったけど、それに勝るとも劣らない。 劇伴と主題歌作曲は梶浦由記さん。キャラの表情、縦横無尽のバトル、伏線、含みのある会話等々、見所は多い。 バトル ランサーのアニキVSアサシン 熱い。兄貴の顔が怖いけど、常人ではありえない速度でエイトマンのように走ったり、槍をぐるんぐるんぶん回したり。 そしてサーヴァント特性としては気配遮断ス
キャメロット導入ネタバレ 始める前の印象 「アーサー王と円卓の騎士たちが主たる登場人物となることが予想されるので、舞台はブリテンかな?しかしロンドンとややかぶり気味ではある。」 ふたを開けるとエルサレムときた! エルサレムに円卓の騎士たちが降臨。とりあえずガウェイン、モー、トリスタン。あとオッサン、名前忘れた。マキリみたいな顔面のオッサン。副長とか、なんかエライおっさん。 トマス・ブルフィンチのアーサー王の本を読んだけど、中学以来でその本も行方知れずのため内容は忘れた
太陽神といえば。Apollo。アポロン。アポロの歌。1969年7月24日16時50分35秒、人類初の月面着陸を達成した宇宙船であるアポロ11号。 GBの名RPGとして知られるサガ2秘宝伝説のボスキャラとしてアポロンが登場するが、そのバトル時に流れるBGM『新しき神のテーマ』はめちゃくちゃ名曲である。作曲者の伊藤賢治さんは直撃世代にとっては神のように崇拝する人もいる存在だ。アポロ、マーブル、チョコベビー。クライベイビーサクラ。おれは、桜だけの正義の味方になるッッ!桜雪。 雪
進化の話メモ オカルトくさい話もややあり かしわうどん! ROB DUNN『THE WILD LIFE OF OUR BODIES Predators,parasites,and partners that shapes who we are today』 今日の我々を形作る捕食者、寄生者、共生者について書かれた本で、邦題はインパクトを与えるためにparasitesにフォーカスを絞った上で、かつて一斉を風靡した瀬名秀明が序文を寄せている。 プロングホーンは足がすごい速
2020.1.7.Tue. 渋谷 TSUTAYA O-EAST ライブ“Okayu Biyori“のレポートです。 朝は曇り、夜はパラパラ雨 出演順番適当になってます。たぶん。 本日目当てのボーカリストはお休みですがやってきました渋谷。 アーティストは(全員ソロ弾き語りエレアコ率高め)すべて敬称略です。出演者、バンドのボーカル率高め。 椅子席真ん中らへんに着席自由席。開演数分前BGMで『空、星、海の夜』いきなり泣かせる気か。曲が終わってもう一曲ぐらい流れてライブ開始
あけましておめでとうございます。 以下、昨年の読書メーターまとめ 2019年の読書メーター 読んだ本の数:393冊 読んだページ数:70987ページ ナイス数:1572ナイス https://bookmeter.com/users/624551/summary/yearly ■ぎゃんぷりん(1) (アクションコミックス) カイジみたく非現実的なギャンブル漫画は好きなんだけど、ギャンブルが好きなだけのただの一般人の漫画は肌に合わないと痛感。押切蓮介の漫画は好きだけどこの作
藤巻一保『古事記外伝 正史から消された神話群』(学研2011年発行) 読んでてまだ序盤だけど最初っから面白くて興味をそそる。 俺自身はふんわりとイメージでしか持っていないが、古代日本における国津神と天津神の勢力争い、土蜘蛛の一族などへの関心があったので、この本にそういったことが書いてあるのかなという期待感を持って読み始めた。 題にもある「正史から消された」ということだから歴史の中でどうしても出てきてしまう勝者と敗者の別について思いを馳せてしまう。西洋ならキリスト教が広ま