お昼寝
グーグーグー。
今日の娘は鼻詰まりがひどく、お昼寝をしている時いびきが凄かった。
でも、全く不快に思うことはない。
むしろ心地よい音色にすら感じてしまう。
きっと、子どものいびきや寝顔を見て可愛くないと思う親はいないだろう。
しかも私は生粋の親バカだ。
まさか、自分がこんなにも子どもを愛せるのかと正直驚いている。
私は娘の隣で眠っている時、夢を見た。
それは、娘が自分の足で何処かへ行く夢。
それは今の私にとって恐怖であることは間違いない。
現実世界の娘はいつも私に手を引かれ、ヨチヨチ歩いている。
頑張って走って、転んでしまうことだってよくある。
そのたびに駆け寄って、土をはらって、怪我がないかの確認をする。
そんな娘が夢の中では一人で歩いていってしまったのだ。
私はそんな夢を見て、いつの間にか涙を流していた。
きっと寂しい気持ちになってしまったのだろう。
しかし、この感情は間違いなのではないかと思っている。
だって、子供からしたら親の過保護ほど鬱陶しいものはないと思う。
私の両親は基本的に放任主義だったと思うが、子離れできなかったように思うことが多かった。
もちろん愛してくれるのはとっても嬉しいし、側にいたい存在ではある。
しかし、思春期はとんでもなく鬱陶しく、離れたい存在だった。
実家を出るときだって、かなり急いでいたような気がする。
だから、私は娘に執着心を持ちたくないし、できるだけ一人で歩いていってほしいと思っている。
そんな事を考えながらベットで寝そべっていると、娘が私の顔をペチペチ叩いてきた。
「ママ、しっかりしなさい!」
そう言われている感じがした。
娘がそばにいてくれて、そして親孝行してくれている今を楽しもうと、改めて思った今日だった。