見出し画像

花束の約束 - 序文


〜ご挨拶〜
 初めまして。こんにちは。
 私はしがない浮浪人です。
 小説を一作書き上げたのでコチラに投稿致します。
 初心者が得意げに書いた小説です。どうぞ、ご都合主義と笑ってやってください。
 この本があなたの心に届きますように。



⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

⒈花束の約束【第0章】- episode of zero -〈序文〉
『 マーフの願い 』

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


 あの人はいつもそうだ。
 優しい言葉でいつも私達を甘やかして、そのくせ自分だけ辛いのを我慢して、いっつも全部背負い込んで。

 あの人の背中は傷だらけだった。きっと心も傷跡だらけなんだ。あの人からは寂しさしか感じられなかった。

 そう言えば最初からそうだったね。
 出会いなんて最悪だった。僕は“君みたいな人”が大っ嫌いだった。でもあの時も君は僕らを助けてくれたんだ。

ずっと、ずっと、背負い込んでばかり。

 酷い人だよ。本当に。
 僕だけに優しくなんてしてくれないんだから。
 いつも決まって誰かの願いも痛みも全部独り占めにしてしまう、そんな自分勝手な人。

 でもそんな人だから、僕らは君に着いて行こうと思ったんだ。

 君は1人じゃなんにも出来なくて、足並みだって合わせてくれなくて、スケベでエッチで、すぐ他の女の子の所に行っちゃう。そしていつも笑いながら帰って来てくれる。

 変に綺麗好きで、色んな事に顔を突っ込んで、余計なお世話って怒鳴られてばかり。
 挙句の果てには世界一の嫌われ者だし、命だって狙われてる。

 ボロボロなのに、悲しいはずなのに、君はいつもと変わらない。ずっと出会った時と同じように微笑んでいる。

「かっこいいな。かっこいいんだ、君は。」

 僕からしたら世界で1番笑顔の似合う人。そしていつも僕の知らない場所でひっそりと泣いている。

 叶わないって分かってるのに。届かないって知ってるのに。どうしても君しか居ないの。
 これも君の権能なのだろうか。

 ねぇ、アデン。あなたの名前を聞かせてよ。
 アデン・グラ・ヴェオレンスじゃない。あなたの本当の名前。

 私はね———。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

最後までお読み頂きありがとうございます。
これからも日々精進し、こちらの作品を最後まで執筆致します。

どうぞ、ご感想やダメ出し等ございましたら、お気軽にお寄せくださいませ。

次回の作品にもご期待下さい。
最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!