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【日記】パンとアイスにまつわる些末なはなし

お昼にパン屋さんに行ったら、「あんバターフランス」と書かれた札の場所に、何も挟まっていない真ん中に切れ込みだけがあるただのフランスパンがおいてあった。

おや…これは…?

まさかあんを挟むのを忘れて出してしまったのか….?10個以上あるのに…?「焼き立て!」の札も付いているのに…?

言った方がいいのだろうか。でも、何と?「あんを挟むのを忘れてますよ」と?そんな指摘がこの世にありますか?

切れ目のあるただのパンを見つめてしばし思案したが、ふと隣を見ると「明太子フランス」という札の場所にあんの挟まったフランスパンが置いてあった。

謎が解けた!

この何も挟まっていないように見えるパンには切れ目の内側に明太子が塗ってあり、ただ札が逆になっていただけだった。
自信を持って店員さんに「このパンはこっちですか?」と聞くとすぐに札を入れ替えてくれた。

明太子フランスの存在は知っていたが、あんバターフランスの感じをイメージしていたので何も挟まっていないように見えたのだ。あんこの調子で明太子が挟まってたらさすがに辛すぎる。

あんバターフランスを買った。

夜にアイスを食べながら夫と話していて思ったが、「ピスタチオ味」というのはいつの間にこんなに世の中の人に認識されていたのですか??

私はつい最近まで知らなかった。初めて見たときは、「なに、このみどりの、え、ピスタチオ?あの、ナッツのあれ?え、それって美味しいの??」と不信感でいっぱいだった。
しかしそれは私くらいで、周りの人はとっくにあれがおいしいものだと知っている風で、人気があるのだと気づいた。

人も世も知らない間に変わっているんだなぁ。

今では私も、ケーキやアイスを選ぶとき、今日はこれにしようかな、という自然なかたちで
あのみどりのやつを選ぶことができるようになったのだ。

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