コロナ禍について思うこと
最近、コロナがようやく下火になって来ました。僕の周りでも亡くなった人は2名で収まりそうです。
ここで、え?知り合いに亡くなった方がいるの?と思われた方、あなたは恐らく都市部にお住まいなのだと思います。僕も沖縄に移住する前は大都会で暮らしていたので、周りにコロナに感染する人もなく、遠い国の出来事のように感じていました。しかし、沖縄に移住してすぐ、割と身近な友人が2名お亡くなりになりました。しかも1人はECMOを外した僅か1時間で容体が急変し帰らぬ人へ。また、もう1人は在宅で病院の空きを待っている間にお亡くなりになりました。
人口が少ない地方都市でコロナが蔓延すると、割と身近な所で亡くなる人が出て来ます。だから、コロナに対してとても過剰になり、以前実家に帰省したら家の門に「帰れ」と張り紙を貼られたと言うニュースを見た人もいると思います。恐らく、この人口と感染率による「身内の死亡者」を知らなければ、なんでこんなに過剰に反応するんだろう?と感じるかもしれません。しかし、身内をコロナで失った人からすると、ワクチンもそうですが副反応や万一の後遺症を心配するより、自分の身内を守るために自分ができることとして、不要な接触は避け、必要ならワクチン摂取しようという考えになる方が多い気がしますし、僕もそういう考えになりました。
今、僕の実家では父の体調が思わしくなく、もって年内いっぱいだと言われています。父はコロナワクチンをお医者さんの勧めで摂取していません。そして父のいる施設では、コロナワクチン接種をしていない患者への県外からの面会は基本禁止されています。父の兄弟(僕からすると叔母達)は、関東に住んでいるのですが、先日無理を言って面会して来たそうです。兄弟だから死ぬ前に会いたい、この気持ちは理解できます。しかし、叔母達は僕の実家の市に住んでいるわけではなく、面会したら帰っていき、その後数えるくらいしか戻ってこないと思います。ケア施設に入院している父を看護している人や、そこで働いている人は全て実家の近所に住んでいる方です。当然県外から面会に来た人の話は筒抜けです。僕が心配しているのはこの漏れ聞こえてきた話に尾ヒレがつかないかと言うことです。このタイミングで万一クラスターが発生した場合、責められるのは僕の母や僕の嫁いで行った兄妹です。そして田舎ならではの粘着したいじめはずっと続きます。僕はこれが怖くて会いに行けていませんし、母親とは、父とはもう会わないでお別れするねと伝えてあります。僕の実家ではありますが、年に数回帰るだけの場所になってしまっているので(母親に介護が必要になった場合は帰るかもしれませんが)、僕のわがままを通して、残された母親や兄弟が、世間から攻め続けられるリスクを考えると、どうしても行こうという気になりません。
叔母達を悪く言うつもりはありませんし、あまり田舎の事が理解できないのも理解します。だって、周りで亡くなった人がいないんですから当然だと思います。昨晩叔母から電話があってあなたはどうするのと聞かれたので、noteに書いた通りの風評被害が怖いから僕は合わないことに決めたと説明したら、納得してくれたようでした。
これは、沖縄でも同じで、観光産業が主の沖縄において、観光客には大勢来て欲しいと思います。元来、旅の恥はかき捨てで、羽目を外して騒ぐと言うのも理解できますが、周りにコロナで亡くなった方のいらっしゃらない人は是非、コロナに怯えている人もいて、そしてその方の身内や仲の良い友人が無くなっているかもしれないということを心のどこかに止めていただき、その上で沖縄を楽しんでいただければと思います。
早く、コロナが完全に無くなって、元の生活に戻れるといいですね。