【 怠惰に飽きる 】
仕事は、ほんの数時間の2、3日から始めている。
収入よりも支出の方が、当然多い。
ゆっくりペースで行くことにしている。
どうせ、いずれ…。
フル勤務することになるし…。
いずれの年金が、当たり前のようにもらえるものだと思ってもいないし…。
寿命が来るまで、働くことになるだろうから、
いままでのように、がむしゃらに働くこともない。
太く短く生きようと思っていたけど。
病気になって、オペすることになったりして、なんやかんや生きることになっている。
だから、細く長く、働くことができるように、スロースタート。
就職活動し始める学生の頃は、氷河期という言葉が溢れていたので、先生たちも親も、とりあえず、どこでも、就職させなければ、どこでも、就職するように、希望などどうでも良い、就職できただけでも、御の字だという世間の風潮に飲まれてしまって…。
働いていることに、必死に、しがみつく。
不景気で、仕事などないのだから、辞めても、次を見つけるのが大変。生活が大変。
働かねば。働く行為を辞めるのは、人間失格だ。
脅迫的な思いがあった。
働くことができなくなるのは、結果的に、病気の時。動きたくても動けないんだもん。
しがみついても、動けないんだもん。
入院しちゃうんだもん。
だからね、ゆっくり、細く長く。
フルで働いていないことをいいことにして。
体力回復、筋力回復、リハビリがてらってことにして。
仕事し過ぎて、できなかったこと。
行けなかったところ。
そして、入院しちゃったから、できなかったこと。行けなかったところ。
行くことにした。
できなかったことをすることにした。
普通に生活していても、支出が多いのに、余計に増えているよ。
働いてないから、収入は少ないのにね。
先月の収入は、約一万円なのにね。
それ以上、出ていってるよ。
でも、良いんだよ。
そのおかげで、
たくさんの嬉しいと楽しいと感謝を
いっぱい感じて、思い出が増えた。
この思い出を持っていたら、また、
フル勤務しだしても、大丈夫。
思い出を反芻することで、元気になる。
怒りや恐怖から来るパワーよりも、激しくないし、勢いもないんだけど。
愛を原動力にとか言われても、やっぱり、わかんないし。
わたしの場合は、オフの日は、完璧にオフとして、楽しむことができる思い出がある。
これで良いっぽい。
今まで、オフなのに、仕事の電話やメールに、呼び出し。
夜中、深夜、早朝だろうと、連絡が入るし、入る状況でいないといけなかった時は、遊んでいるようで、遊んでいないし、オフのようで、スッキリ、オフでもなかった。
仕事をほんの少し、リハビリがてらとか言える間に、オフはオフで、満喫しておこう。
来年からは、嫌でも、仕事の時間数は増やしていかないといけないし。
仕事もしないで、遊びにも行かない日にも、飽きて来た。
できなかった趣味的なものができる時間もたくさんあるんだけど、趣味には費用ってのもついて回るし、何よりも、仕事をしていなかったら、趣味は趣味って気分じゃなくなる。
わたしの場合の趣味は、仕事の気分転換ってのが、目的でやり始めたものばかりだから。
仕事もしてないのに、気分転換もなにもないなあー。
そんな体験もしたので。
つまり、怠惰な生活もしまくったので。
ダラダラした生活をしたかったくせに、
仕事ばかりでなく、休みがいっぱい欲しかったくせに…。
怠惰に飽きつつあるなんて…。
なんて、人間くさい生き物なんでしょう。
わたしは、人間満喫中かもしれません。