ふぞろいの「麦わらストロー」にはサステナビリティが詰まっていた!(後編)
こんにちは! 「日テレR&Dラボ」です。
「ふぞろいのストロープロジェクト」がすすめる「麦わらストロー」の生産、前編では材料となる麦を生産する現場を見てきました。
後編ではストローの加工現場にお邪魔します!
これが!
こうなります!
早速いってみましょう!
まず最初に伺ったのは、茨城県ひたちなか市の事業所「わたぼうし」。
こちらは就労継続支援B型事業所という分類の施設で、就労を希望する障がいを持った方々に働く機会を提供し、必要なサポートを行う場所です。
中に入ると、今日は麦わらストローの作業日!
あ! ありました!
カットされた麦わらストローがたくさん!
作業を担当する方が麦の束を少量ずつ取り、周りの皮の部分を取り除き、カットするという工程をおひとりで丁寧にこなされていました。
カットの時はこのような透明な板でストローの長さを確認しながら、1本1本カットしていきます。
20センチくらいがちょうどよいストローの長さ
就労継続支援B型事業所では、利用者の方のペースに合わせた訓練などの支援も行いながら、作業に対して工賃を支払っています。
こちらの「わたぼうし」はキッチン設備も充実していて、手作りパスタを地域のお店に納品しているそう。「麦わらストロー」もこうした地域コミュニティを支える一助になっているんですね。
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続いてお邪魔したのは、栃木県にある「大麦工房ロア」。
「ふぞろいのストロープロジェクト」に参画している、大麦を使用した食品の製造・販売を行う会社です(名物は大麦ダクワーズ!)。
中に入るとありました! 大量の麦の束!
そして、真剣に作業をされている皆さん!
「大麦工房ロア」は就労継続支援A型事業所と連携し、障がいによって働くことが困難な方に雇用と賃金を保障するという就労支援を行っています。
ここでは「麦わらストロー」加工を3つの工程に分けて、分担して作業にあたっていました。
(写真向かって左)
工程1つ目は、大麦の皮や細かい節の部分を取り除く作業。
ヘアブラシを使うことで効率よく麦を梳いています。
(写真向かって右)
工程2つ目は、ストローとして足りる長さの麦をよりわける作業。
よりわけられた麦はトレーに入れられ、カット担当の皆さんが持っていきやすいようになっています。
そして工程3つ目が、麦をカットしてストローにする作業。
一番人数が多く、細かな手元作業が必要になる工程です。
1日4時間、こちらの皆さんで麦わらストロー加工を行っているそうです。
この日の製造本数は最高記録の1727本!
作業お疲れさまでした!
今回見せて頂いた「麦わらストロー」制作現場。
環境にやさしい素材のストローというだけではなく、その製造の過程で障がい者の方の雇用の創出をするという2つの「いいこと」がある活動でした。
サステナビリティはその名の通り「継続」こそが第一!
商品を作り、雇用を生み、経済的にも回すことで事業として成立し、それが次の活動につながっていく・・・
そんなサステナブルがたくさん詰まった「ふぞろいのストロープロジェクト」、今後も応援していきたいと思います!
<今回お世話になった皆様>
●株式会社大麦工房ロア 中村 聡さん(写真左)
ストローにできる長さの大麦の茎を残すためには、収穫の時にコンバインが使えず手作業になるという苦労を教えてくださいました。
●株式会社HAPPY・HAPPY 五箇 大成さん(写真右)
A型事業所で働く障がい者の方は見た目ではわからない方が多く、社会から取り残されがち。そういう方たちを支援することにやりがいがあるとのことでした。
その他、
●おもろいカンパニー合同会社 塚田 直一さん
●一般社団法人スマイルライフ 堀川 智也さん
にもお世話になりました。ありがとうございました!
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