シナリオライターが「物語」を活かしてまちの拠点で『お土産』を開発したら、旅して働く家族の生き方や学びにどのような影響があるのか【あたらぼ4期 中間報告書】
「新しい働き方LAB研究員制度4期」、中間報告をようやく書けたツマです。
オットの報告書は以下の通り、私のことも書いてくれているので、貼ります。
タイトルの通り、「自分や家族の生き方働き方を理想的なものにするには?」と、あれこれ試行錯誤しています。
研究経過報告(9月上旬時点)
まったくのゼロから、メンバー全員で協力してどのようなお土産の開発をすることができるのか?
達成度:30〜40%
リサーチ後の企画会議を経て、商品開発の試作をしている段階です。
先日のプレゼン会を経て、試食会に向けて、レシピをブラッシュアップしています。
オットがこの辺りの経緯については丁寧に書いてくれているので、よろしければこちらをどうぞ。
お土産作りの背景や、なぜこのお土産なのか、といった企画の根幹部分に「物語」で携わることができるのか?
これは、できました。
私の場合、シナリオの世界観設定も企画のコンセプト設計も似たように考えていくのですが、8月頭のMTGまでに自分の中で簡単な企画書の形にまで落とし込みました。
お土産は、思い出と想いを運んでくれる。
そう定義して、ストーリーの見える商品案を作りました。
9月の初めのお土産部内プレゼン会までにまとめた内容を、試食会に向けてブラッシュアップしているところです。
いずれ、お披露目できるときに改めて正式に公開します。お披露目の機会がなくなった時にもこっそり公開するかもですが。
ゼロから挑戦する姿を子どもたちや家族に見せたら、旅して働く家族の生き方や学びにどのような影響があるのか?
オットの場合、「変化はあったと思う」とのことでした。
オットはいつも私の隣の席で仕事をしたり遊んだりしています。
この3ヶ月、隣から見ていた印象としては、以前より楽しそうに(フラットに?)過ごしているように見えていました。
オット自身も、一緒に新しいことに挑戦することを楽しんできた3ヶ月だったと思っているとのことで、同じような思いで過ごせたんだなと感じています。
数年前には、オットも私もそれぞれが多数の案件に追われながら子育てをしてきて、お互いに余裕がなくて相手を気遣う余裕も少なかったり、励まし合って乗り越えることで精一杯だったりしていました。
次男も生まれて、新しい働き方LABに参加するようになって、日々どうやったらより理想的な生き方ができるかを試行錯誤して。
毎年毎月、毎週のように、徐々に生き方や働き方が変化してきた印象はありました。
6月にお土産部の活動に参加してからは、二人とも未経験のお土産開発をあれこれ考えるようになりました。
その結果、夫婦で一緒に考えたり話したりする幅も広がって時間も増えたと思います。
母の場合も、同じく新しいことに次々とチャレンジしていて、側から見ていても大きな変化を感じています。
半年前には、母が自力でSlackを使ってメッセージのやり取りをしたり、一人で掛川を訪れてミートアップに参加してきたりしてきている姿は想像できませんでした。
今までやりたかったけれどできなかったことに挑戦している、楽しそうな姿を見られて私も嬉しく思っています。
むしろ、新しいことに思い切って挑戦して、瞬時にその環境を楽しみながら主体的に関わっていくスキルは母の方が高いです。
どちらかといえば、影響を受けているのは私の方ですね。
私も、歳を重ねてもチャレンジを楽しみ続けていたいなと思います。
長男の場合。
ゼロから新しいことに挑戦する姿を見て、かどうかは分かりませんが、学校での勉強や習い事も、新しいことを学ぶということ自体を楽しめているように思います。
また、長男は、7月のミートアップで掛川に行く際に自分で「かけがわノート」というメモ帳を作って、ことあるごとにメモを取っていました。途中から双六になっていましたが。
そういったところも、自分で考えて主体的に関わろうとする姿勢は、同じ頃の私に見せたいような、素敵な姿勢だなと思います。
また、私とオットが作ったアナログゲームを、いろんな方に紹介してくれていたようです。広報担当者ですね、ありがとう。
次男は、掛川に行きたい、ハマさんに会いたいと言っている。これが全てかなと思います。
2歳の時点で、普段の生活圏外に会いたいと思える方がいる。
「家族」ではない。「保育園の先生」でもない。これは、とても貴重なことだと思っています。
子供たちがあたらぼに関わるようになって2年。
学校に通うだけでは出会えない大人たちや子供同士の出会いを通じて、世界を広げていってくれているように思います。
親が子どもたちの姿から学ぶことばかりですが、少しでも子供たちの生きる力の基礎を養う機会を作れていたら嬉しいなと思っています。
この実験を通じて、「3世代で(家族皆で)新しい働き方・学び方・生き方に挑戦する」という取り組みを、10年後の社会で当たり前の選択肢のひとつにする第1歩にできるか?
私はSNSを戦略的に発信するのが苦手です。
2010年台に差し掛かる頃の、本当にしょうもない呟きに満ちていたTwitterのような空気が好きで、あの頃は気楽に話せていたのですが。
何か価値のあることを話さなくてはとか、定期的につぶやかなければとか、そういう戦略的なことが入ってくると、どうも身構えてしまうんですよね。
改めて、3世代で旅する働き方について発信できていたかどうかを遡ってみましたが、計画的に呟いていたわけでもないので特に見当たらず……。
むしろ、落ち着いたらまとめたい、と呟いて何も書いてなかったですね😂
SNS活用について勉強&リハビリして、合間を見て何かしらポストできたら良いなと思っています。以前よりは、投稿頻度は上がったと思うので。(7〜10日に1回くらい)
「#3世代で旅する働き方」を発信することで、もしかしたら今までの生き方とは違う、何か新しい経験のきっかけになる方がいらっしゃるかもしれないので、発信していきたいです。(決意)
6月の全体キックオフから3ヶ月弱、何をしてきたのか?
ここまでで書いたのは、指定企画についてでした。
もうひとつ、私が個人的に考えながらしてきたこともまとめました。
研究員制度の運営スタート!
6月のキックオフの後、「新しい働き方LAB公式コミュニティサポーター」として、研究員制度の運営に携わってきました。
4期生初めまして雑談会開催(6月)
実験計画書相談会開催(6月)
7月定例リーダー(7月)
中間報告書相談会開催(8月)
こちらに挙げたのは、運営として主催orリーダーとして関わったイベントのみですが、その他にもいくつか面白そうな企画や取り組みに顔を出させていただいたりしてます。
一言で言うと、「これからどうしよう」と悩んでいる人が歩き出す、最初の一歩の後押しをしてきました。
「新しい働き方をしたいと思う人のサポートをしながら、生き方・働き方のひとつの選択肢になる」ためには?
これは、私のやりたいことのひとつです。
「新しい働き方をしたいと思う人のサポートをする」と「生き方・働き方のひとつの選択肢になる」はそれぞれ別の話なので、分けてどんなことを考えてきたか書きますね。
「新しい働き方をしたいと思う人のサポートをする」。
新しいことを始めたり、新しい環境に慣れていくのは、時間がかかりますよね。
私は教育の仕事で小学校や高校の生徒と関わることも多々ありますが、初めましての状況や新しい環境になってすぐの時は、緊張する人が少なくないと思います。
一歩を踏み出す勇気がなかなか出なかったり、これでいいのか不安で迷ったりするのは、学生であっても大人であっても同じですよね。
最初の段階で躓いてしまったりドロップアウトしてしまいそうだったりする方でも、相談に乗って客観的な視点で見えている道筋を提案することで、一歩踏み出せる方がいらっしゃると思っています。
生徒に接する時に心がけていることでもありますが、それ以外の場面でも、気付いたときには声かけできるだけの余裕を持って、手助けできる自分でありたいと思っています。
そのためには、どんな働き方をしたらいいんだろう。どれくらいどんな仕事に時間を使ったら、身体的・精神的な余裕をなくさずに十分なだけ働けるだろう。そのバランスを探ってきた1学期でした。
もう一つ、「生き方・働き方のひとつの選択肢になる」について。
「3世代で旅するフリーランス一家」という生き方・働き方もあるんだ、ということを関わった皆さんに知っていただきたい。
そうすれば、今までよりも働き方や生き方の選択肢が増えるのではないか、と思っています。
私は新卒で入社する前から学生とシナリオライターを両立していました。就活でもシナリオライターを続けたい旨を伝えた上で内定をいただいたため、新入社員の時点で事実上複業での働き方をしていました。
けれど、私が会社員として働いていた時は、働き方も生き方もこれ以上変えられるとは思っていませんでした。
複業といっても、主体は会社員での生活。複業(副業)は仕事に支障がない範囲が前提ですので、会社員としての生き方・働き方だけがすべての選択肢だと思っていました。
私の場合は、そこから育休中に偶然出会った起業家の方やフリーランスの方の生き方を知り、自分が本当にやりたいことはなんだろうと考えて、夫婦で相談して、結果的に夫婦でフリーランスとして働くことになりました。
その、最初の「生き方を知る」という選択肢に、自分もなれたら良いなと思っています。
「3世代で旅するフリーランス一家」というのは、「フリーランスの生き方」という選択肢を知ってもらうという意図ではありません。
日々「自分は3年後、5年後、10年後にどうありたいのか?」を家族皆が自分に問いながら、家族で共有しながら、ブラッシュアップしていく生き方・働き方、という、「柔軟に生きる」イメージに近いように思います。
今回の中間報告とは別の記事でいずれ書きたいと思っていますが、私は現時点で理想的なのは「拠点での安定した生活」+「働きと学びの旅」のバランスが取れるようになることだと考えています。
時間と場所に縛られずに働いたり学んだりする機会を持つことで、より広い視野を得たり選択肢を増やしたい。
それが、家族の「やりたい」をいつでも応援できる生き方に繋がるのではないかなと思っています。
と、また長くなってしまいましたが、今回書くのは指定企画の中間報告なのでこの辺りで。