多様性を表現した去年。二面性を表現した今年。「新しい働き方アワード2024」ロゴ制作におけるコンセプトの話
「新しい働き方LAB」研究員制度の集大成イベント「新しい働き方アワード」
夫のオットです。
新しい働き方LABの研究員制度に夫婦で参加して、今年で2年目。
昨年の研究員制度2期と今年の3期と、連続で「新しい働き方アワード」という、半年の活動の集大成であるイベントに関わらせていただきました。
私、オットはグラフィックデザイナーとして、2期ではクリエイティブチームのリーダー、3期では夫婦PMの片方を担いつつ、2年続けて「新しい働き方アワード」のロゴの制作に携わりました。
そんなロゴの話をしたいと思います。
今年は複数の色を使いながらも、シンプルにまとまった印象のロゴですが、
昨年はイラストレーターのミッチーさんのメインビジュアルもあって、ポップで賑やかな印象のロゴでした。
この2つのロゴの印象は大きく異なると思いますが、それぞれのロゴに込めた想いや願いには多くの共通点があります。
それは、新しい働き方LABというコミュニティの根底にある方向性とも大きく関わっています。
実験、共創、主体
新しい働き方LABの研究員制度とは、働き方や生き方を実験する場で、そこに集まった多様性のある人々が共創する場で、一人一人が主体になる場です。
年齢や住んでいる地域や国もバラバラ。どんな生き方をしてきたのか、何をしたくて何に取り組んでいるのか、背景も想いもスキルもバラバラ。
そんな人々が掛け合わさることで、思いもよらない化学反応が起きるというのが、このコミュニティの面白いところです。
その在り方を前提に、それぞれの年らしさをロゴのコンセプトに込めました。
2023年のロゴに込めた「多様性とあそび」
昨年の「新しい働き方アワード」のキャッチコピーは、「働くを、遊んじゃえ」。
人生における挑戦や分岐を楽しんでいる人たち、自分の人生を自分で生きている人たちが集まっているコミュニティということを踏まえ、
まるで「人生ゲーム」のようなイメージをテーマにしたクリエイティブを作成しました。
イラストのポップで楽しそうな雰囲気と通じるカラフルで複雑なモチーフですが、アワード・表彰としての権威性を橋渡しすることを意識して、エンブレムのロゴマークを作成しました。
このロゴは、縦軸と横軸それぞれにコンセプトを持たせています。
縦軸で見た時には、時間軸が手前から奥に向かって流れていくイメージを込めています。
「新しい働き方LAB」に集まってきた人たちが、自分で自由に道を選択し、アワードに皆が集まり、そこからまたそれぞれの道に向かって進んでいきます。
一方で横軸では、左から右に向かって時間が流れていくイメージを込めています。
さまざまな場所から人々が集まってきて、一緒にマスを進んでいきます。
一番手前の黄色いマスの矢印には、立ち止まったり戻ったりしても良い、という意味も込めています。
そうして半年間という活動を終える、最後にアワードがあり、またそれぞれの道に進んでいくというイメージです。
アワードという節目と、研究員活動の時間を表現しています。
2024年のロゴに込めた「二面性と交わり」
コロナが明けた3期の研究員活動は、リアルでの活動が元に戻ってきた分、オンライン上でのやり取りや集まりよりも、オフラインでの活動が印象的になりました。
リアルでの交わりや、さまざまな視点からのクロストークのイベントも増えました。
オンラインコミュニティの中だけでなく、社会・外というものを意識しやすい時期だったのではないかなと思います。
そういった点も踏まえて、今年のアワードは大きく2本の柱を立てて計画をしています。
ひとつは、コミュニティ内での活動をより多くの人たちにも知ってもらうための、研究報告発表。
もうひとつは、コミュニティの中で一緒にやってきた研究員同士、活動を共に讃えあえる表彰式です。
線を「交」の文字に、白抜きの部分を面で見ると「トロフィー」にして、二面性を込めました。
来年のアワードは、まだまだ計画を立てて進めている途中です。
今の時点でお見せできるものはロゴしかありませんが、楽しみにお待ちいただけると嬉しく思います。