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IT×BPOの融合を先導し、全事業の“進化の可能性”を探るデジタルトランスフォーメーション事業本部

テレワークの促進、働き方改革や生産性向上が叫ばれるようになり、ますます注目を浴びている「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。NTTデータスマートソーシングでその第一歩となるサービスを提供しているのが、デジタルトランスフォーメーション事業本部(以下、DX事業本部)です。今回はその立ち上げから携わってきた本部長の林さんに、設立の経緯から今後の未来図までお話を聞きました。

林 麻由美
執行役員 デジタルトランスフォーメーション事業本部 本部長

2013年7月の株式会社NTTデータスマートソーシング設立を見据えて、株式会社NTTデータ・チャイナアウトソーシング(現株式会社NTTデータ・インフォメーションテクノロジー)より転籍。オフショア拠点におけるBPOプロジェクト立ち上げの経験をもとに、2015年に株式会社コンカーとの業務提携契約を締結。現在のDX事業本部の前身となる組織をITO事業本部にて立ち上げる。その後2020年に正式な事業本部として発足し、現在まで本部長を務める。

「IT×BPO×AI/RPA」の可能性を見出し、他事業部の“未来のモデル”になる

―DX事業本部とは、何をしている組織でしょうか。

私たちDX事業本部は2020年に発足した社内でもっとも新しい事業本部です。世界標準でもあり、国内経費精算市場トップシェアを誇るクラウド型経費採算システム『SAP Concur(以下コンカー)』のアジア初BPOパートナーとして、国内企業に向けた導入支援ビジネスを行っています。
デジタルトランスフォーメーションの必要性を感じながらも、具体的な進め方が分からず悩んでいる企業はまだまだ多くあります。コンカーはすべての業界に共通する経費精算分野のソリューションなので、業界を問わずあらゆる企業にアプローチできることが強みであり、これを起点に本質なDX課題に迫っていくことができるのです。
導入にあたっては、システム導入のコンサルティングや要件定義、交通系ICカードリーダーなど各種オプションの販売・サポート、現場社員へのトレーニングやマニュアル作成、システムの運用やヘルプデスクなどのBPOサービスの提供まで一貫してサービスを提供しております。

―NTTデータスマートソーシングの中での立ち位置、ミッションはどんな点でしょうか?

大きく分けて2点あります。

1点目は、当社が掲げている「IT×BPO×AI/RPAを高度に融合したサービス」を実現する最初のプロトタイプをつくっていくこと。

DX事業本部は、システム開発から運用までを一気通貫でご支援するIT×BPOのサービスを運営しています。私たちに期待されているのは、事業のさらなる成長はもちろんのこと、そうした強みの掛け合わせによる価値の最大化について、体系化されたノウハウを生み出すことにもあります。将来的に他事業部が「IT×BPO×AI/RPAを高度に融合したサービス」を実現していくためのプロトタイプとして、生み出したノウハウを伝播していくことが1つ目の大きな役割です。

2点目は、生産性の高さを保ちながら、新しい技術へ積極的に挑戦していくこと。

たとえば私たちは、早いタイミングからノーコード・ローコード開発に着手しており、コンカーの導入にあたって一切コードを書くことがありません。そのため、パラメーター設定のための要件定義に多くの時間を割くことができ、顧客のニーズを汲み取る力が身につきます。一方で、お客様の基幹システムとの連携を図るアプリケーション『ブリッジプログラム』の開発にはコードを用いており、多様性のある組織をいかに生産性高く運営できるかも重視しています。

お客様の要望を深いレベルで理解し、名だたる企業の変化を先導するエンジニアへ

―エンジニアの方にとって、本ポジションで得られるやりがいとは何でしょうか?

私たちのお客様は、コンカー社から紹介のあったエンタープライズ企業を中心に100社以上にのぼり、名だたる企業の方と直接対峙する経験を積むことができます。「経費精算」はどの企業にも共通する分野ですが、業界ごとに「仕分け」や「経費」についての考え方やルールは異なります。幅広い「当たり前」を学び、前提知識の引き出しを増やすことで、顧客理解のスピードが速まるほか、事前にさまざまなリスクを想定しながら走り出すことができるようになります。

「ノーコード・ローコード開発」などの先進技術も積極的に取り入れているので、新しいもの好きな方にとっては魅力的な環境です。短期間での開発が可能になり、トライ・アンド・エラーのサイクルが早まることで、プラスアルファの思考に割く時間が生まれ、一段上流の課題に取り組むこともできるはずです。開発で培った機転を生かしてお客様の要望を叶えていく面白さがありますし、多少経験が浅くてもダイナミックな仕事に最短距離で携われる楽しさがあると思います。

―将来的にはどのようなキャリアが想定できますか?

メンバーとして経験を積んだ後は、「マネジメント」「エキスパート」「スペシャリスト」の3つから目指すキャリアを選べます。マネジメントに限らない、その人らしいキャリアアップを実現してほしいと思います。

入社後は、導入をメインに行うインプリメンテーションチーム、連携システムを開発するブリッジチームのいずれかに配属となりますが、将来的にはチーム間の異動も可能です。“開発して終わり”ではなく、その後の運用や改善にも携わることで、多角的な視点が身につきます。

―社内の雰囲気や働き方など、組織づくりにおいて意識されていることがあれば教えてください。

DX事業本部は34名中28名が経験者採用(キャリア入社)の社員です。

バックボーンが異なるメンバーがそろっているからこそ、どんな立場からでも意見が上げやすい、風通しのいい組織を目指しています。私は本部長という立場ですが、定期的にメンバーと交流する機会があり、仕事の話は一切せず、おすすめの飲食店の話など雑談ばかりしています。私自身が若いメンバーと一緒に盛り上がりたいので、上下の距離感はあまり感じてもらいたくないですね。もちろん業務についての相談も大歓迎です。

また、新しいサービスがアイデアなどをあれば是非とも積極的に教えてもらえるような雰囲気作りに努めております。私たちは常に「次はなにしようか」を考え続ける組織ですので、新しいアイデアや施策をどのようにしたらマネタイズできて、事業として実現できるかを積極的に検討します。DX事業本部の面白さである、挑戦的なことができる環境は今後も大切にしていきたいですね。人生の1/3以上の時間を仕事に費やすなら、挑戦を楽しまないと損ですから。

それぞれの個性が混じり合い、化学反応が起きる場所にしたい

―NTTデータグループでのキャリアが長い林さんから見て、 “NTTデータスマートソーシングらしさ”といえばどんなところでしょうか?

一人ひとり強い個性を持った社員たちが、お互いを否定せず共存しているところだと思います。各々が異なる環境で社会人の基礎を築いてからここに集まっているので、考え方や価値観に違いがあるものの、育成に対して積極的で親切なところは共通しており、若手もベテランも分け隔てなく仲がいいことが特徴的ですね。プライベートでの交流も定期的にあり、何名かの巻き込み上手な社員がハブとなり、BBQなどが企画されることもあります。

―本部長の視点から、DX事業本部の今後についてどんなお考えをお持ちですか?

私たちはコンカー導入による単純な標準化に留まらず、次の新しいソリューションを見つけて、個社ごとに最適化されたDXを実現したいと考えています。

いま注目しているのは、従来から存在する業務ゆえ、自動化やDX化が遅れがちな経理業務を支援するソリューション。これまで担当者がExcelを使用して情報整理していた作業を標準化し、クラウドシステムに連携することで会計システムや周辺システムとの連携が容易になります。経理業務担当者の働き方をアップデートするシステムです。

そのほかにも企業の部門の数だけDXを進める余地があり、次々と新しいソリューションが登場しています。属人化しているあらゆる業務を効率化できれば、もっと大きな変革が起こせるはずです。ただ、代々受け継がれている慣習など各社の文化が色濃く出る領域でもありますから、慎重にお客様への理解を深めながら切り込んでいきたいと思います。

―最後に、どんな方であれば本ポジションで活躍できそうか教えてください。

チームで仕事を進められる方であれば、十分に活躍できると思います。DX事業本部では各々の個性を尊重しているので、お互いが理解し合いながら業務を進める必要があります。一方で、疑問を感じた際は答えだけを求めたり周囲に合わせるのではなく、“自分はどう思うか”を軸に意見を交換し、プロとして組織を前に進めていく意思も大切です。

技術者の方は言葉に出すことが苦手な方が多いという印象です。話すことがあまり特ではない方でも雑談をベースにリラックスした面接の場作りを心掛けています。そこで「お客様の要望を実現したい」という強い想いが感じられれば、私たちは全力で歓迎したいと思います。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです