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産休に入った。今までの振り返り。
産休に入って5日目。これまでのことを振り返ってみる。
無事に産休に入れたことは、本当に運がよかったと思う。
2月から4月まで月40時間の時間外労働。常に付きまとう人手不足。一週間に1回取れるかどうかの昼休憩。
もともとフィジカル・メンタル共にタフだったから乗り切れた。
妊娠が分かったのはちょうど配置転換をした頃。そのセクションが特に忙しくなる時期だった。
そこは謎の早朝出勤があったり、まったく数式設定していないExcelを使っていたり、とにかく効率が悪かった。
幸いつわりの症状は軽く、仕事が手につかなくなるほどではなかったが、それでもこれからどうなるか分からない。
妊娠の報告は直属の上司・セクションのリーダー・全体のリーダーにだけした。その他の同僚たちには特に言わなかった。というか、「関係あるか?」と思ってしまった。
具合が悪くなるのは妊婦に限らないし、休暇に入るころは4月の定例人事異動がある時期。正直あらかじめ予告するような必要性を感じなかった。
それでも「報告したい」と思った人達にだけはしたが。
「妊婦なんだから」
同僚に話すことでこんな言葉を言われたくなかった。理由は自分でもわからない。変なプライドだと思う。
私自身、もともと妊婦には自分の身体最優先で過ごしてほしいと思っているし、仕事は代わりが効くもの・・・というより効いて当然のものと思っている。
むしろ「この人じゃなきゃ」ということはあってはいけない。そしてその体制を構築するのが管理職・経営者の最も重要な仕事の一つだと思っている。
でもこの会社はそれが出来ていない。というかやるつもりがあるのかもわからない。産休育休に関する問題は「女性社員同士」で解決するべきものと考えている節があるように思う。
「(おなかの子は)あなたしか守れないんだから」「仕事なんて適当に手を抜きなよ」管理職の言葉の次に続くのは「○○さんに頼みなよ」
仕事を振られる「○○さん」は元々多くの仕事を抱えている人、大抵若手の独身。
今までの私は「○○さん」だった。それに100%納得しているわけではなかった。
何が不満だったかというと、誰かに押し付けるだけで仕事した気になっているその管理職だ。こういったタイミングで仕事のやり方を見直したり、配分を考えない意味が分からない。
妊婦に不満を向けたことは全くない。むしろその言葉によって後ろめたさを感じさせていないか不安だった。
いざ自分が妊婦になったとき、どうしても「○○さん」の気持ちになってしまった。
その気持ちのままギリギリまで妊婦であることを明かさず、これまで通りの働き方をしてきたが、「次の子」にとっては良くなかったかもしれない。
「次の子」もギリギリまでこれまで通りの働き方を要求されてしまい、辛い思いをしないだろうか。
育休制度の更改はもちろん必要なことだが、育休制度によって別の犠牲者を増やさない取組みを真剣に考えることが今最も必要なことだ。