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Canon Expo2023

レッドカーペットの豪華な入口です

 こんにちは! 今回は、10月20日(金)に参加したCanon Expo 2023についてリポートします。
 多くの展示会は業界ごとに複数の企業が集まってそれぞれの製品を展示するのですが、今回はキヤノン一色の展示会でした。プリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つのブースが分かれ、カメラや映像、印刷技術などすでにキヤノン製品の中核を担うものから、宇宙や先進医療など今後期待される領域まで展示されていました。
 そのいくつかをピックアップしてリポートします。

中央の丸い風船は色が変わり幻想的な会場  もはやアートの展示のよう

 キヤノンといえばカメラ!会場に入ってすぐにはカメラ技術の紹介と製品紹介の広大なブースがありました。

 私ごとですが、最近iPhoneを機種変更してiPhoneのカメラアプリの画質に脱帽してからというもの、お出かけのたびに必ず写真を撮るようになりました。これまではSNOWというアプリでフィルターをかけて撮影していましたが、今ではカメラアプリ一択です。
 そのうちにカメラそのものに関心が湧き、夜景や暗闇に強いこと、レンズ交換ができることから、一眼カメラとiPhoneのカメラとを使い分けたい気持ちも生まれているところです。
 ここ数年でカメラ趣味をもつ方が増え、最近はカメラまでサブスクリプションでレンタルができるようになってきているとカメラに詳しい知人に教えてもらいました!
 これだけカメラ、レンズの種類があると、カメラを趣味にする人が増える理由もわかる気がします。
  
 重さや持ちやすさ(滑り止め)、画質、どこをとっても誇れる製品を目指していると、担当者の方が熱くご説明くださいました。
 
 動物優先瞳AFトラッキング体験。瞳AFというのは自動で人物や動物の瞳をとらえ、ピントを合わせてくれる技術です。 高精度で、遠くにいる小さな動物の目(ほとんど点です)までも認識が可能です。
この展示会では瞳トラッキングを試すことができましたが、ほかにも人間の胴体や乗りものトラッキングもできるようです。写真を撮るとき、「ピントが合っているか」「ブレないか」という懸念や、空間把握、被写体の表情など、撮影者はたくさん意識する点がありますが、ピントを自動で合わせてくれるだけで撮影により集中できそうだなと思いました。

写真が立体化して目前に現れます

  VRフロアでは、「思い出アーカイブ体験」というデモがおこなわれていました! これは、レンズ交換式のカメラEOSを用いて生成した3D画像を、VRによって自分の目で見ることができるデモです。
 写真を映像として見るのではなく、自分の目で「今」リアルタイムで見ている感覚を味わうことができます。
 さらに、ここでのEOSカメラで3D画像を生成する技術は、ビジネスシーンやショッピングなどの際にも活用できるようになっています。

デジタルカメラブースでの瞳トラッキングのデモ VRゴーグル

 たとえば、ウェブコンテンツ向けに撮影した写真を3D化したり、メイクの際に自分のリアルアバターを生成してメイクの見栄えを正面や横、斜めなどから確認することができたりもします。
 みなさんも、オンラインショッピングで購入したバッグの実物が思っていたより小さかった!という経験はありませんか?
 この3D化画像を上手く活用されれば、購入者も等身大に拡大して確認することや、実物をよく知ってから購入することができそうです。
 
 ビジネスシーンで広がりを見せているとのことで、今後、もしかしたらみなさんもお使いのウェブサイト、ショッピングサイト、店舗のメニューの画像で目にすることも出てくるかもしれません。

商品のサンプル画像のようす。指で簡単に拡大縮小が可能

 店舗や商業施設における混雑状況を可視化する技術の紹介もされていました。
 実際の当日の混雑状況が下の写真です。人を顔で認識するのではなく、頭で認識しているそう。「混雑していない」「少し混雑している」「混雑している」という基準をお尋ねしたところ、1平方メートルあたり1.3人の割合が50%以下、50%以上、100%以上、という厳密な基準を設けているのことです。
 さまざまな頭のパターン(頭の形、色、斜めから見た髪型など)をAIで覚えさせているとのことで、AIも進化しているのだなと感じました。いつか動物の頭部を認識させることもできるようになるのでしょうか。

3日間の展示会のうち、もっとも混雑した日

  弊社は出版社ですので、印刷技術も欠かせません。産業用ブースでは、印刷の自動化・効率化をはかるための技術紹介やデモもおこなわれていました。
  こちらの大きいプリンタは、内部でインクの乾燥や冷却なども可能で、加えてかなりの枚数の印刷が可能だそうです。まだ今年公開されたばかりのものとのこと。
 印刷枚数は1分あたりB5用紙でも73枚、A4用紙であれば120枚ほど可能で、 ペーパーレスと言われて久しい現代に印刷技術も日々進化していることを感じます。
 

 カラフルかつ鮮やかな印刷物が展示  実際の生成物(立派な出来!)


 最後に、宇宙領域の展示も少し紹介したいと思います。宇宙関係の展示はふだん見ることがほとんどないので、大変貴重な機会でした。
 

内部の説明  質感まで伝わってくる印刷

 キヤノンのグループ会社では実際に人工衛星の開発や打ち上げを進めているところですが、実際に搭載している観測用のミラーや本体モデルも展示されていました!

実際のモデル

 「キヤノンのカメラ」というイメージを保ちつつ、新領域に進出していく取り組みには今後も注目していきたいと思います!
  今回紹介しきれなかったものもたくさんあります。

その他の展示(防犯、医療、農業)

  人々の生活のさまざまなところでキヤノンの技術と製品に支えられていると感じました。こうした技術を真剣に考えている方がたがいるというのはとても心強いです。
 初歩的なことからさまざまな質問をしてしまいましたが、どのブースでも丁寧にご説明、ご解説くださいました。 キヤノンのみなさま、ありがとうございました!


(知)<2023.12.15>