NTS Journal

NTS Journal 編集長:花房 陵によるnoteです。|理工系出版社エヌ・ティー・エス http://www.nts-book.co.jp/

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    科学技術出版社NTSの編集メンバー、ステークホルダーなどの人材紹介

  • NTS ミッションステータス

    科学技術出版社NTSの動向などをミッションステータスとして載せます

  • NTS企画部長の時を見る目

    毎月の企画会議では開始にあたり、企画部長が時代のキーワード、トピックスでアイスブレイクを行います。時代を見る目、歴史を振り返る視座、クリエイティブの感性に栄養を与えてくれます。

  • NTSイベントレポート

    NTS企画部の取材や主催のイベント報告

最近の記事

新たな挑戦【グリーン・ファンタジー】〜2

第2回「緑の猫」の系譜―手塚治虫から鳥山明まで   本書のタイトルを「緑の猫」に決めた後、友人の弁理士に“商標登録”を依頼した所、「登録は無理かもしれないよ」と連絡があった。同じ名の書名があるという。「えっ!」と驚いて著者の名前を聞き、再び驚いた。  著者は“手塚治虫”だという。1956年の作品「緑の猫」は確かに存在していた。ただ私の「緑の猫」は森を救う光合成生物としての猫であるのに対し、手塚版「緑の猫」は、宇宙からやってきた人間の心を操る未知の生命体としての猫である。コン

    • No.35 八田進二氏 〜公開企業の内部統制と経営者に倫理意識を〜

       前号取材の小宮先生と八田先生は、社会安全や経営管理でのリスクマネジメントで双璧の地位にいらっしゃる方です。特に今回取材の八田先生は、世の経営者にとって、誰よりも畏れられている会計や内部統制の実務専門家です。政府の審議会などでも数多くのご提言をなさって、会社法や会計法の改定に今なおご尽力されています。 ―ご幼少期や学生時代のお話をお聞かせください  父親が銀行努めの転勤族だったことで、子供の頃は家族全員で引越の連続でした。4人兄弟の末っ子でしたから、学校を転校するのがとて

      • 中国からの手紙〜9 無人運転タクシー@中国

         皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?  早いものでもうすぐ11月。秋らしくなって参りました。こちらも少しずつ葉が色づきつつあります。山の方では紅葉の見頃の真っ盛りのようです。  最近、米国でいくつかの企業が無人運転タクシーを公開し、注目を集めていました。  米国では完全自動のロボタクシーも一部の地域で一般市道を走行し、実用化も進みつつあり、自動運転技術は世界的に関心が高まっているようです。  中国の状況はどのようになっているのでしょうか?  今回は、完全に無人で一

        • 新たな挑戦【グリーン・ファンタジー】〜1

           吉田社長が、【グリーン・ファンタジー】という新たな挑戦をしている。来春発刊予定の『緑の猫』である。発刊までのアナザーストーリー(1回目)を吉田本人の言葉でここに綴る。2回目以降も続けて公開予定である。  第1回 「緑の猫」に出会うまで  4年前の日曜のある日、買物から帰る途中の車から心地よいテンポのジャズが聞こえてきた。ラジオMCは「ただいまの(音楽)ナンバーは ”きになる犬” でした」と伝えた。  その頃、「廃校を救う3匹の猫」をテーマのSC(Science Comm

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        記事

          ホワイト水素 ~エネルギーのゴールドラッシュ成るか⁈~

           燃やす、または反応させて電気を取り出しても水しか排出しない、究極のクリーンエネルギーとして水素が注目されています。しかし、水素はそれを作り出す過程においてエネルギーを必要とするため、CO2等の環境によろしくない物質を排出してしまいます。  現在、水素を作り出す段階での環境影響度によって、灰色、青、緑などの色を付けて無色・無臭の水素を区別して命名しています。  従来水素は、他の元素と反応しやすいため、水やアンモニアなどの化合物として存在し、水素単体ではまとまった形で存在しな

          ホワイト水素 ~エネルギーのゴールドラッシュ成るか⁈~

          中国からの手紙〜8 花火&ドローンショー@長江 

           みなさまこんにちは。  少し間は空いてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?  猛暑も季節もいつの間にか過ぎ、過ごしやすくなってきました。  現在こちらは秋のゴールデンウィークのようなタイミングです。9月中旬には中秋のイベント(中秋节)があり、その後10月1日の建国記念日を含んだ国慶節(国庆节)があり、長期休暇となります。今年は建国75周年に当たるようで、様々な祝いのイベントや装飾などが見られます(写真1)。  先日長江の文化アートシーズン(长江文化艺术季)の開幕式

          中国からの手紙〜8 花火&ドローンショー@長江 

          N0.34 小宮信夫氏〜安全安心な社会を犯罪機会論から〜

           NTSとしては久しぶりの社会科学テーマです。ニュースでは企業不祥事や犯罪事件が続き、その本当の原因はどこにあるのか、私たちはどうすれば事件や犯罪に巻き込まれずに済むのかという、ある種の社会不安が続いています。最新の犯罪学を初めて日本に紹介した小宮信夫先生のインタビューでは、研究テーマとの出会いが驚くものでした。 ――小宮先生の少年時代はどのようなものでしたか 「勉強はあまりしませんでした、親も“勉強しなさい”とは言わず、好きなことを好きなだけやらせてくれました。小学校の

          N0.34 小宮信夫氏〜安全安心な社会を犯罪機会論から〜

          〜明治に憧れ、食に挑むひと〜

           調理師学校を経て大型ホテルの厨房から、食に関わる仕事を求めて西郷さんはNTSに来ました。東京渋谷区生まれの彼女は、調理師学校では卒業作品展で学校長賞を獲得するほどの腕前で横浜のホテルに就職。ところが通勤電車が辛くて3年目にして退職、NTSでは食のサイエンス書籍やセミナーも多く、持って生まれた好奇心が更に膨らんだそうです。 ――どんな少女時代を過ごしましたか  絵本が好きで、星新一のショートSFもたくさん読みました。学校は苦手でしたが、文芸部での活動では小冊子を編集したり

          〜明治に憧れ、食に挑むひと〜

          第3回 国際発酵・醸造食品産業展

             こんにちは! 企画部の(由)です。  今回は7月30日(火)~8月1日(木)に東京ビックサイト(東展示棟5・6ホール)で開催された第3回 国際発酵・醸造食品産業展についてリポートします。  国際発酵・醸造食品産業展は、「発酵食品」「醸造食品」にスポットを当てた日本唯一の専門展示会です。       出展されたブースの中からいくつかご紹介していきます。 花がお酒に! 花酵母から作る飲むお花見リキュール「Enju」(Ichido株式会社)  ブースを見て回っているとひ

          第3回 国際発酵・醸造食品産業展

          情けは人の為ならず ~利他主義はあるか?~

           表題の台詞(ことわざ)を「人を甘やかすとその人の為にならない」と解釈して使っている方はいないでしょうか? 実は恥ずかしながら私もすっかり大人になった後でもそのような意味だと勘違いしていました。  正しくは「人に情けを掛けると巡り巡って自分に返ってくる」というものです。なんと逆の意味ですが実に趣深い言葉です。この諺は一見すると他人のための行動を勧めているようでありながら最終的には自身の為になる行動、所謂利己的な行いにも思えます。  果たして人間の行いで純粋な利他主義は存在す

          情けは人の為ならず ~利他主義はあるか?~

          新刊のご紹介:『悪意の見える化とリスク・マネジメント』

          犯罪、不正・不祥事、迷惑行為、ハラスメント、テロ… 生活の場や組織内外など、社会のあらゆる場に存在する「悪意」! 多様な「悪意」を科学とテクノロジーで「見える化」し、トラブルを未然に防ぐ!! ◆時代とともに多様化・巧妙化する「悪意」を社会科学・心理学から科学し、リスクに備える! ◆デジタル技術などのテクノロジーを駆使して「悪意」を可視化・検出し、防止する! ◆不正の芽を摘む組織やシステムづくり、人的資本についても詳解! NTSオンラインストアの紹介:オンラインストアでは、

          新刊のご紹介:『悪意の見える化とリスク・マネジメント』

          新刊のご紹介:『濡れ性』

          ◆「固体表面での静的・動的濡れ性を制御する」ためのサイエンスを解説!◆「濡れ性」の産業分野での応用事例、材料設計から応用までを詳解 ◆  品質の向上、新たな機能付与、分析業務に役立つ技術書! NTSオンラインストアの紹介:オンラインストアでは、書籍(冊子版・PDF版)購入はカード決済可能です。 試読のお申込みもできます。

          新刊のご紹介:『濡れ性』

          中国からの手紙〜7 花花花どこでも花:花海・卒業

           大家好。梅雨真っ盛りですね。こちらは猛暑から少し気温も下がり過ごしやすいですが、連日大雨で長江(长江)が急激に増水しています。 今回は花・卒業(毕业)について書こうと思います。  前回は桜を紹介させて頂きました。現地の方々はインパクトある大量の花がとても好きなようで、春から夏にかけて桜以外も様々な花の花海が色々な場所で見られます(写真1〜5)。大きな花束やハートのアーチなど愛をテーマにしたSNS映えしそうなオブジェも色々とおいてあり、夕食後気温が下がってくる頃ゆるゆると人

          中国からの手紙〜7 花花花どこでも花:花海・卒業

          新刊のご紹介:『伝統食品のおいしさの科学』

          ・日本全国各地のおいしい魅力が詰まった「伝統食品」‼ ・それは地産地消・食育・食文化・観光資源としての高まりから重要性が再認識されると共にヘルシー・健康志向、さらにSDGsの観点からも世界的に注目されている! NTSオンラインストアの紹介:オンラインストアでは、書籍(冊子版・PDF版)購入はカード決済可能です。 試読のお申込みもできます。 ★表紙デザイン:天野 寿美

          新刊のご紹介:『伝統食品のおいしさの科学』

          新刊のご紹介:『極限酵素とその産業応用』

          ・極限環境において最適に機能するように進化した「極限酵素」!! ・それは、飲料・食糧、農業、環境、医薬、燃料、繊維・素材などの産業応用に期待されている! ・極限環境微生物や極限酵素の産業応用により持続可能な循環型社会形成など地球規模の課題解決に貢献! ★原著情報(下記、原著をNTSで翻訳し、発刊) 原著タイトル:Extremozymes and Their Industrial Applications 原著編集者:Naveen Kumar Aror、Shekhar Agn

          新刊のご紹介:『極限酵素とその産業応用』

          FOOMA JAPAN 2024 レポート

           こんにちは! 企画部の(由)です。  今回は6月4日(火)~7日(金)東京ビックサイト(東展示棟全館)にて開催されたFOOMA JAPAN 2024についてリポートします。  FOOMA JAPAN 2024は、世界最大級の食品製造総合展示会です。今回は過去最多の989社が出展、113,777名が来場しました。     出展されたブースの中からいくつかご紹介していきます。 3Dフードプリンターで食品に造形の自由を  (武蔵エンジニアリング株式会社)    テーマパーク

          FOOMA JAPAN 2024 レポート