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妻の秘密 特別編その2 カラオケボックス13

太田は思わず声をあげた。
「え?かよちゃん、全部飲んだの?」
精飲に慣れてない女なら、えづいたり、むせたりするのを太田はよく知っていた。吐き出す女だっている。
なのに佳代子は慣れたように精子を飲んだのだ。

驚く太田に、満足した表情の田中が得意そうに言った。
「かよちゃんは優しいから毎回残さず、全部飲んでくれるんだよ、マジ女神様だよ」
「またまたぁー大げさだってー」
佳代子は口の周りのよだれをぬぐいながら、まんざらでもない様子で答える。

そんな2人のやり取りを見ていた太田は、自分の股間がさらに大きくなったのを感じていた。
太田も煽るように言う。
「そうなんだ、かよちゃんって可愛いだけじゃなくて優しいって、どんだけイイ女なの?」
「だからー、そんなことないってー、太田くんまでやめてー」
そう言いながら佳代子は口直しのためか、机の上に残っていたカクテルのグラスを一気にあおっていた。

お酒を飲む余裕があるなら、まだまだ佳代子は使えそうだ、と太田は田中と視線を合わせ、またニヤリと笑った。

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