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妻の秘密 特別編その2 カラオケボックス31 エピローグ

「かよちゃん、今日は岡本来れなくてごめんね」
「大丈夫ー、田中くんのせいじゃないよー、ゼミの先生に二次会誘われたら断れないよねー」
「かよちゃんっていう可愛い恋人を待たせてたのに、ヒドイ奴だね岡本は」
「としさんの悪口言っちゃダメー」
「ごめんごめん、じゃまた飲みに行こうね」
「うん!楽しかったー!太田くんも今日は来てくれてありがとー」
「いやいや、俺も楽しかったよ、ありがとう」
「それなら良かったー、、、あっ、でも、ホント、ごめんね、、」
「ん?  ああ、あれはお遊びだから気にしないで。岡本とかよちゃんお似合いだから仲良くしてね」
「それなら良かったー。ありがとー、嬉しいー!」
「かよちゃん、たくさん飲んでたから帰り気をつけてね」
「うん。でもいつもちゃんと帰れてるしー、大丈夫だよー。太田くんも気をつけてねー」
「ありがとう、でもホント気をつけてね」
「太田くん優しいー、ありがとうー。あっ、私、こっちのホームだからー」
「ああ、またね」
「うん。田中くんも、バイバーイ!」
「ああ、バイバイ」

「もう行った?」
「ああ、階段降りてった」
「な、太田、言った通りだろ?岡本の名前を出したらなんでもする雌豚だって」
「酒飲んだら言いなりになるって感じかな。てか、あのままヤレたんじゃない?」
「いやいや、今日はお前が雌豚に会いたいって言うから、岡本に頼み込んで、口だけ貸してもらったんだから。あれ以上はダメだって、岡本を怒らせたら怖いよー」
「確かに。でも、あいつがいりゃヤレたかもな」
「そうだな、いたら有馬みたいにヤレたかも」
「残念(笑)  でも、まあ、ありがとな、田中。」
「おう、親友の頼みだからな」
「はは。今度、メシ奢るわ」(笑)
「よろしくー」(笑)

「でも、かよちゃん、岡本のセフレの中でも『下』なの分かってないよね。彼女だと思ってるし」
「ああ、勘違いしてる」(笑)
「かわいそーに。でもまあ、俺は満足出来たから良いんだけど」
「お前、それ本当にかわいそうって思ってる?」
「思ってない」(笑)
「やっぱり」(笑)

「で、田中、岡本はホントは何してる?」
「ああ、新しい女堕としてホテルだって言ってた。まあ最初から来ない約束だし」
「かよちゃんかわいそー」(笑)
「だから、思ってないだろ」(笑)

「てか、俺の勝ちだろ?けっこー頑張ったし」
「いやいや、俺の勝ちだって。お前の長ーいトイレの間、ずっとやってたんだから」
「ちげーよ、気をつかったんだよ。お前が楽しめるように」
「気がきくねー」(笑)
「だろー?」(笑)
「はいはい」(笑)
「それにしても雌豚、気持ちよかったぁ」
「雌豚?ああ、かよちゃんのこと?確かに、アレは良かった。めっちゃ出たしな」
「あれ太田くん、好きになっちゃったかな?」
「ありえねー」(笑)
「あーあー、言っちゃった。雌豚かわいそー」(笑)
「いやいや、お前こそ思ってないだろ(笑)  でもまあ、今回はいい思いさせてもらったから、俺の負けってことでカラオケ代は俺が出すわ」
「いいねー。そう言ってくれたら、岡本に頼み込んだかいがあったわ」
「ありがとな、田中」
「いやいや、お礼は岡本に言えよ」
「確かに。あっ、でも顔にかけたのは岡本には内緒な!怒ったら面倒くさいから」
「お前好きだねー。りょーかい、内緒、な」
「本当の内緒だからな、分かってる?」
「はいはい、内緒内緒」

「あっ、かよちゃん、向こうのホームから手、振ってる」
「ホントだ、ほら田中、振り返してやれよ」
「嫌だよ、彼氏に間違われたら恥ずかしいだろ?」
「ひっでー、あんなに盛り上がってたのに。でも俺も付き合うのは無理かなぁ」
「だろ?口説くって岡本が言い出した時、なんで?って思ったもん。どうしてこんな地味でダサい女を?って。でも、今なら分かるわ。岡本が躾けたら、飲み会に便利な雌豚になったんだから」
「確かに。あっ、まだ手振ってる、仕方ないなぁ」
「おっ太田くん優しいー、もしかして本当に好きになっちゃった?」
「やめろって、ありえねーし。今日のお礼だよ。てか、田中、気づいてる?かよちゃんの髪にまだ俺の精子がついたままなの。わざと残したヤツ」
「マジ?精子つけたまま電車乗せたの?お前、鬼だねー」
「岡本には負けるよ」
「確かに」(笑)
「だろ?(笑)バイバイ、雌豚ちゃん」

そんな2人の会話を知らない佳代子はその髪にたっぷりと精子をつけたままでご機嫌で電車に乗って帰っていった、とD氏(仮名 太田)は得意げに教えてくれました。
それを僕に教えてくれたときのD氏の表情は今でも忘れられません。

そしてD氏から当時の話を聞いた僕は、この物語を綴りながら、途中で何回したか分からないくらい興奮しました。

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