有休消化に入ったので勉強する仕組みを作る
今週から有給消化です。
9月に基本情報技術者試験(FE)に合格したので、休みを利用して応用情報技術者試験(AP)の勉強をします。
休み中に勉強をこなす工夫
意外と時間はなく、勉強のやる気もない
まず、休みに入ってみて実感したのは「思ったよりすぐに1日は終わる」「無限にダラダラできる」ということ。
仕事をしているときは、「3連休でもあれば、5〜6時間は余裕で勉強できるよ」なんて思ってしまいますが、いざ連休に入ってみると全くそんなこともありません。
この現象自体は、別に僕が実感するまでもなく、みなさんイメージできるでしょう。
Xで宣言する
そこで、僕がとった戦略は以下。
在宅勤務の時の感覚で、9時になったら机に向かう
9時になったらXで「はじめます」という投稿を写真付きで行う
在宅勤務は9時からだったので、休みに入った今でも9時になると仕事をする感覚になります。
そこで、その感覚が消えるまえに「9時から勉強」を癖づけてしまおうと考えました。
さらに、写真付きでXに報告するためにはデスクを準備しなければなりません。デスク上に教科書とルーズリーフを準備してしまったら、「もう観念して勉強するか」という感じになります。
Xで報告する
また、ゴール設定も必要と思います。
Xで「はじめます」という投稿をしてから実は二度寝をしていました、では意味がありません。
そこで、12時になったら、今日書いたルーズリーフの写真とともに「やりました」という報告をあげることにしました。
これで、「2時間以内にそこそこ写真に撮れるレベルのノートを書こう」という動機が生まれます。
ノートが写真に撮れるクオリティであるかどうかは、本質的には学習そのものとは無関係です。
それでも、「そもそもやらないよりマシ」「放っておくと人間はやらない」という生態に対するアプローチとしては一定の効果があります。
勉強する目的
基礎的な知識の補填
そもそも今回、僕がAPを勉強する目的は以下です。
今後IT業界で働くにあたって、中途で業界入りするハンデを埋めるために広く深い知識を得る
これまでの業務経験をよりただしく活かすために、広く深い知識を得る
つまり、今回は「資格をとっておきたい」とか「資格があれば単価が上がるかも」といったことが主目的ではありません。
将来的にどの分野で働くにしても、幅広い知識がある方が仕事の幅が広がることは間違いありません。
もちろん、「そのために同じ時間を使うなら〇〇しろ」などという議論は無限にあります。例えば、「そんなのやってる暇があったらアプリ1つ自作したほうが良い経験になる」とかです。
ただ、僕はプログラマになりたいか?というと正直微妙です。
どちらかというとビジネスに寄り添ったサポートをIT領域から提供することに興味があります。
もちろん自分が手を動かすことも敬遠するわけではありません。
しかし今後、「仕事の幅を広げる」ことを視野に入れたとき、IT領域全体のことを一通り学習していることには意味があると考えました。
また、「一通り学習したことを周囲に説明しやすい」という点でも、応用情報技術者試験は知名度もあり、内容を共通認識としやすいというメリットがあると考えました。
試験の合格は2番目
なので、試験に合格することは、一旦2番目の目標においています。
もちろん試験も無料ではないし、次の学習にも入りたいので最低限の対策はします。
たとえば後半の文章問題の対策は別途行います。
それでも、今回はあくまで「ひととおり、広く、学習する」ことを念頭におきました。時間もそこそこあるし。
だから、問題ドリブンでやらない
FEの時は「まず問題集を開き、わからない問題を調べていくこと」で知識を増やしました。いわゆる「問題ドリブン」でした。
FEの時も、知識を増やすことを目的としていましたが、受験を決めてから2ヶ月後に試験の予約をしてしまったため、「まずさっさと合格圏内に入る」ことが重要だったのもあります。
一方で、今回のAP受験は問題ドリブンでやっていません。
教科書を1から順番にゴリゴリ進めています。
理由は前述の通り、「知識を体系的に、広く得るため」です。
FEのあとにAPを受ける意義
APはFEの内容を深めたもの
ちなみに、FEを受けてからAPを受けるのは、個人的に結構アリだと感じています。
それは、FEの学習を否応なしに復習することになるからです。
FEの学習をしても、一度受かってしまうと、その後の実務で触れる領域以外の知識は脳みそから消し飛んでしまいます。
実際、僕は9月後半から10月のあいだでFEの内容を結構忘れたと実感しています。使わないからです。
FEの復習と発展が見込める
しかしAPの学習を始めたら、「お、これはFEでもやったな」とか、「HTTPね、知ってる知ってる」といった具合に、FEの延長上にある問題や解説がたくさん出てきます。
そりゃ、基本があって応用があるのですから当然です。
さらに応用ですから、FEよりも深い部分に触れた問題や、複雑な問題も出ます。
FEの復習・定着を兼ねて、早めにAPにチャレンジしてしまうことは、未経験でいろいろ勉強したい人にとっては良い方策だと思います。
勉強の進め方
今回僕がとっている勉強法は以下のようなものです。
参考にしているのは安川 康介さんの『科学的根拠に基づく最高の勉強法』です。
教科書を編集する人のつもりでアウトプットする
コーネル式で「要約」する
忘却曲線に合わせて「復習」する
教科書を編集する人のつもりでアウトプットする
前述の通り、今回は「問題ドリブン」でやらないので、教科書を1から順番に飲み込んでいく方式をとっています。
そこで「教科書の内容をノートに写す」という方法をとってしまうと、おそらくほとんどすぐに忘れてしまうと考えました。
そこで、ノートは以下の順番に作っています。
教科書の解説を読む
自分なりにその解説を要約したり言い換えたり、まとめてみる
不明点はChatGPTとかに尋ねる
教科書に書いてあることをそのまま写しても意味は薄いですが、読んで把握したことを自分の言葉でルーズリーフにアウトプットしていきます。
このとき、「書いている間は教科書をチラチラ見ない」のがコツです。
つまり、「教科書に書いてあることを理解した自分が、何も見ずに書く」という作業です。
このとき、「この書き方でいいのか?」「この理解で正しいのか?」という疑問が出たら、ChatGPTに尋ねてみたりします。
コーネル式で「要約」する
要約に使うフォーマットはコーネル式のノートにしました。
手元の適当な方眼ルーズリーフに、フリーハンドで線を引いて使います。
コーネル式の詳しい話はこちらを参考にしました。
で、最下部にある「サマリー」の部分を活用して、自分なりに学習した内容をまとめて、「誰かに説明するかのように」書くようにしました。
忘却曲線に合わせて「復習」する
さらに、教科書丸呑み大作戦において大敵になるのが「忘れる」ことです。
今使っている教科書は800ページ以上あって、最後まで行く頃には最初の方を忘れています。
忘却曲線に則るならば、1日後、1週間後、1ヶ月後を目安に、同じところを再度学習するのが良いようです。
そのため、各ルーズリーフにはすべて日付を入れてあって、そのノートを書いた次の日や1週間後に自分で注釈や解説を書き足してみたり、図を書き入れてみるなど、同じ情報に触れてみるようにしています。
おすすめグッズ
方眼のルーズリーフ
僕が勉強に使っているのは方眼のルーズリーフです。
デカさは正義ということで、A4サイズ。
今はコクヨのルーズリーフが余っていたので使っています。
が、マルマンの方が枚数も多く安いです。書き味はどちらも素晴らしいですが、コクヨの方がちょっと方眼が濃いのがちょっと気になります。
マルマンの方が好き。
ライティングマット
ルーズリーフを書くのに、これまで木のデスク上で書いていたのですが、ライティングマットを導入してみると書き味がだいぶよくなりました。
具体的には、木の天板ではペンが滑りすぎると感じている場合にライティングマットを使うと、適度な摩擦が生じるため書きやすくなります。
摩擦が増えることで筆圧もちょっと弱めて書けるようになり、長時間の筆記でも疲れにくくなります。
今年買った1000円以下のアイテムの中でMVPかもしれません。
タイマー
僕は集中力が長続きするほうではなく、瞬発タイプの脳の使い方・仕事の進め方をします。
そのため、3時間の勉強時間をぶっ通しでやると、疲れてしまって次の日に取り組むのが嫌になる…。という懸念がありました。
そこで、ポモドーロテクニックを導入して取り組むことにしました。
一方で、iPhoneやApple Watchのアプリやタイマー機能だと、スマホが存在すること自体に気を取られてしまうので、専用のタイマーを使っています。
昔はもうちょっとオシャレなやつを使っていたのですが、たまに鳴らないことがあったのでシンプルな有名メーカーのものにしました。快適です。
今後の目標
来月には引越しを控えているので、午前に学習して午後には片付けや諸々の手続き、不用品の処分や読書、運動などバランスよく有休消化を満喫する予定です。
12月中旬までを目処に教科書を1周し、その後は午後対策をしながら模擬試験などを実施していく予定です。
また、noteも週1以上の更新は継続していきます。
引き続き、勉強について気づいたことなどをシェアしていきます。
今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。