イケダナツミ(swimmy)

swimmyというバンドでボーカルギターをしています。いつもはしがないオフィスワーカー…

イケダナツミ(swimmy)

swimmyというバンドでボーカルギターをしています。いつもはしがないオフィスワーカー! https://mobile.twitter.com/InfoSwimmy https://music.apple.com/jp/artist/swimmy/1598875082?l=en

最近の記事

POSTER LIGHT

私の部屋にある照明は、ダクトレールにつけたスポットライト4本のみである。タイニーな部屋なので、明るさは充分。物は言い様、都内の手狭なワンルームです。 しかし意外とインテリア好き(というより家具を眺めるのが好き)なので、いつか素敵な照明を置きたいなとずっと考えていた。デザイナーズ照明に憧れがあるが、場所も予算もちょっと足りない。リプロダクトは上手く使えれば良いとは思うけれど、有象無象からたしかな品を見つけ出すほどの審美眼が自分には備わっていない。ちなみに、私はイームズのテーブ

    • And then,

      あれもこれも忘れていくのに、なぜだれかれのまつげのようすや話しかたのくせは何度でも脳裏に蘇るのだろう? 磁気テープのフィルムがなぜか数センチだけ劣化しなかったり、永久凍土に眠るマンモスの肉片がとつぜん発見されたりすることがある。 偶然? * それから /swimmy まつげの数とか ひと呼吸ごとの句点 ゆるやかな歴史の ふたしかなくぐもり 細く伸びたふたつ 影の合間を抜けた 三度方角をたしかめた風は 耳を遠く撫ぜる 高いEsにわずかなフラットを かけている声、その声

      • オアシス喪失

        さきの冬、大好きだった書店が閉店した。 最終営業日には2度訪問した。 しかし本当に寂しい。 決して派手ではないその書店は、店構えこそ「町の本屋さん」そのものだった。はじめは、きっと雑誌とコミックスが一揃えと、あとはハウツー本、自己啓発本、語学本と参考書、隅の方に申し訳程度の文学コーナー、そこに著名な作家の小説がちょろっと置かれて終いだろうなと勝手に想像し、とくに期待せず入店した。4年前のことである。 ところが私はそうそうにたまげることになる。入ってすぐに面出しのコーナー

        • 夏ログ2024 #2

          で、その1週間後コロナに罹患したのでした。 仕事で客先へ赴いた帰路、足元がくらっと来て「スーツで外にいたし、軽い熱中症かな」なんて抜かしていたらこのていたらくである。幸い症状は軽かったものの、なんとなくぼっとする感じが抜けないのと、後遺症の咳が治らないのとで数週間は苦悶しました。これはたしかに体力が無くなる。 復帰後は仕事仕事仕事でした。売れっ子芸能人くらいの繁忙といっておけば聞こえは良い。しんどいけれど仕事自体は好きです。 そして7月のswimmyは新曲デモもみもみの会を

          夏ログ2024 #1

          瞬きしたら9月でした。 目まぐるしい夏でしたが、じぶんの正義の中でそれなりに頑張って生きているつもりです。(今は言わせて、仕事本当に頑張った/頑張ってるよ!) この夏は音楽も色々ありました。 まず6/30には四ツ谷でスリーマンライブ。 イエとネコとサカナと @四ツ谷grotto ライブしないバンドswimmyが、なんと2年連続ライブ出演達成と相成りました。(前回は年末に戸塚でアコースティックセット、今回はバンドセット) ご一緒したのはrudolf氏(画像左下)とTEN

          香港紀行 #4

          1Qも寝かせてしまいました。そんなバカな。 香港の記憶はまだギリあります。続けちゃおう。 前回の記事 荃湾駅までゆるりと戻り、駅前のスーパを覗く。 職場へのお土産として胡麻団子風クッキーを大量に買い込み、それとはべつに親しい後輩へのお土産としてトマトと牛肉のインスタント麺を買ってみました。なかなか美味しそう。 地下鉄に乗り、油麻地へ戻ります。 今度は点心を食べに行く。 お店は女人街にある喜煌点心専門店。 宿を決めたときに色々検索してこの方の記事を見つけ、ルートを真似

          無題

          近しい人の近しい人がさっき世を去った。聞けばなんとなく予兆はあったそうだ。私自身は会ったこともないから悲しくない。悲しくはない。 話を聞いた後もいつも通り冗談を言って笑った、たくさん仕事をした、いつもの電車に乗った、ラジオ聴きながら駅から歩いた、お笑いを観てみた、ゲームしてみた、自分の曲も聴いてみた。明日も普通に暮らす。違うことといえば明日は彼女のぶんまで仕事する覚悟はあるということくらいです。 私は悲しくない。悲しい。

          香港紀行 #3

          続きです。カバー写真は雑貨店で見かけた石鹸です。 結局2:00過ぎくらいに床に就き、10時頃まで眠ってしまった。異国の広いベッドで悠々ひとり爆睡、最高の休日ですね。 この日は中環で妹と待ち合わせていたので、近隣エリアでブランチしようと画策。お粥が美味しそうな「羅富記粥麵専家」に向かうことに決めました。 駅からゆっくり10分歩いて到着。店員さんがまだ片付いていないテーブルを指差し、「とりあえず座れ!」というジェスチャーをしたので席についた。牛肉のお粥をオーダーしました。

          香港紀行 #2

          続きです。 カバー写真は謎構造だった九龍のビルです。 空港のお手洗いで着替えてすぐにオクトパスカードを入手しに行きます。 ↓オクトパスカードについて参考にした記事(HIS) 到着ロビーの中心あたりにカウンターがあって、7時台にはスタッフがいました。(オフィシャルでは8時〜営業になってたけれど実際のところどうなんだろう?)初回だったので有人カウンターで200HKDのカードを購入し、エアポートエクスプレスのホームへ向かいます。 エアポートエクスプレスは、博覧館→空港→青衣

          香港紀行 #1

          どうも! 2/22の深夜から25日まで香港旅行に行ってきました。今は帰路、空港バスの中でこれを書いています。カバー写真は羽田空港のチェックインカウンターを上から見た画像です。私はありとあらゆる 線 が要らなくなる未来に期待しています。 コロナもポコアポコ-デクレシェンドだし、今年の休暇は海外に行けたらいいなとぼんやり思っていました。そのモードの時にちょうど妹が香港を訪れる理由を持ってきたので、「とりあえずこの冬行っちゃおうよ」と私から誘って決行しました。 香港までは彼女と行

          年末ログ(swimmyライブ編)

          さて年末も年末、12/30の夜。 戸塚は善了寺内にある「こよりどうカフェ」にてswimmyは初めての有観客ライブを行いました。 ファンの方とお喋りできたり、近くて遠い友人が来てくれたり、共演したforblueのお客さんがわざわざ感想を伝えるために声をかけてくれたり、とても楽しくて温かい時間だった。本当にありがとうございます。 冒頭私のニーヴくん(機材名)が抜けていたらしく、マイクに音が入らないというプチトラブルもあったが、怪我の功名かあれで少しばかり筋肉がゆるんだようで、

          年末ログ(swimmyライブ編)

          年末ログ(大喜利ライブ編)

          【はじめに】 とんでもない年明けでした。TVを付けているとすこし気が滅入ってしまうようだった。年末年始ひとりでなかったのがせめてもの救いだった。しかしゴシップで中和しようとするのもなんだかなあとさらに気が滅入った。政治も落ち着かないし、世界はもっと落ち着かないし、東京も、暖冬と思っていたのが突如として冷え込みが激しくなり足先がきんきんと痛い。なんでもよい、一刻も早く、あまねくみながあたたかいお風呂に入れる日常が訪れますようにと祈ります。 私は懸命に働いて、時おりほそぼそと製作

          年末ログ(大喜利ライブ編)

          お笑い音楽お笑いと音楽

          子どものころお笑いが大好きだった。どのくらい好きだったかというと、TVで観て気に入ったネタを友だちと「カバー」するくらい熱心に好きだった。小学校後半がガッツリ「エンタ」の世代。中学に入ってからは深夜の15分番組「ザ・スリーシアター」にはまり、コントが大好きになった。なかでも好きだったのはしずるとジャルジャル。それからチョコレートプラネットがネタ番組で氷室京介コントを沢山やっていたのも多分その頃で、私は氷室のことなどぜんぜん知らないのに「氷室口調でおでんの“がんも“を延々盛り続

          お笑い音楽お笑いと音楽

          クラフト自意識

          裏方気質の目立ちたがり屋です。 顔や名前は出なくて良いと思っている。みんなからみえない場所でほくそ笑んでやる。ああわたしはゴーストライタータイプだなと、子どもの頃からなんとなく思ってはいた。10歳で始めた楽器はユーフォニウム。22で選んだ会社は完全BtoB。面接でもこう言った、日陰でドヤ顔したいんです。握手した。受かったなと思った。いま私の担当するお客さまはほとんどが名の轟いた大企業だ。たぶん性には合っている。 妙な自意識を連れていてプライドばかり高い。とは言え隠すのが上手

          雑記

          鍵盤は殆ど弾けないに等しいが、唯一それなりに演奏できる(最近は弾いていないので、正確には「できた」)のが、seven samuraiのテーマである。 父が坂本龍一をとても好きで、私が子どものころから家でDVDを流したり、唐突にピアノ譜を買ってきたりしていた。NHKの番組『スコラ』も毎回録画していたので、私も横から見ていた。 先述のピアノ譜にはおそらく二十弱の曲がおさめられていて、その中から父はamoreを、私はseven samuraiと鉄道員を、妹はasience、星に

          一年越しの常滑紀行と急須をめぐるあれやこれ

          私の実家には南部鉄器の大きな急須があり、母と祖母が数時間おきに煎茶や玄米茶を淹れて飲んでいる。食事の前後はほとんどかならず。外出から帰ったとき、おやつを食べるとき、何もないけどとりあえずお茶というときもある。帰省した折に何気なくそれを見て「いいな」と思い、私も自分が毎日使う急須がほしくなった。 そして昨年の5月、その名も「セラモール」と呼ばれる地域一帯焼き物店が連なるエリアまで親しい人に連れて行ってもらった。この日目当てにしていたのは「急須と器 いそべ」というお店。セラモー

          一年越しの常滑紀行と急須をめぐるあれやこれ