誰もいない店RIGHTS
まさか自分たちが店を持つことになるとは思ってなかった。
だってお店をやるなんて費用も労力もすごくかかるし、自分たちには他にもやりたいことがある。遊び半分で店なんてやれるわけがない、と普通に考えていた。
ところが何とかなってしまった。
誰もいない店RIGHTSは名古屋市南区のシェアスペースNTラボのガレージを改装して作ったお店だ。店ではオーガニックやフェアトレード、手作り雑貨などを販売していたり、お茶が飲めるイートインスペースがある。
オープンしてからはや1年が過ぎ、今も平常運転している。
今回はnoteのお題、♯お店の未来ということで、自分たちの新しい店づくりを紹介したい。今回は、
①ぼくたちの作りたかった店 誰もいない店RIGHTS
②今、お店を開く上での根本的な問題
③お店の未来を考える
という内容でお話する。
今後もお店の情報を随時記事にしていきたいので、興味のある方はぜひ一読いただけるとうれしい。
店作りのノウハウ部分は有料記事にまとめていく予定なので、こんな店づくりをしてみたい方はぜひ購入いただき、われわれのお店開発を支援してほしい。
そして同じようなお店づくり仲間として連携していけたらなお嬉しく思う。
①ぼくたちの作りたかった店
まず誰もいない店RIGHTSには周辺では買えないものを置いている。
オーガニック、フェアトレード、手作り雑貨の品々はかなり珍しいものばかりだ。
普通の地域のお店では見れない、こだわりの商品を見て、買って楽しんでもらいたい。
店の一番大きなテーマは「作ること」だ。
言い換えれば「生産」であったり「仕事」であったりする。
普段は消費することばかりに目がいってしまいで忘れがちな作り手(=生産者)にスポットライトを当てたくてお店を開くことにした。
作ること=生産を見直すことで、商品のこだわりもよくわかり、本当によい物、気に入った物を買うことができる。さらに生産者にとっても、働いている時間がもっと有意義なものに変えられる。この活動を通じてぼくたちの社会や人生をもっと楽しく豊かにできる、そう思っている。
作り手といえば店を運営するわれわれも生産側の一部だ。
だからぼくたちも店作りを楽しみ、この店で充実した仕事ができるようになることを目指している。
②今、お店を開く上での根本的な問題
今のご時世、店を開くことは難しい。
みなさんの地域にも商店街はあるだろうか?
日本のほとんどの商店街は苦しい状況にある。
大型ショッピングのイオンができたり、アマゾンで何でも買えたりする世の中で、自分のお店を開くということは本当に難しい。
近くに面白いお店ができたら行きたい人はいる。
しかしお店の経営が立ち行くほどの需要がないのだ。
そこでもっと売れるもの、もっと利益を出す方法という風に考え出すと、店の経営者はとても苦しいことになる。
その方法がなかなかないから、そういう店が生まれないのだから。
ぼくたちは逆に考えた。
お客を増やすのではなく、自分たちを減らそう。
お店の主なランニングコストは商品の仕入れと人件費だ。売り物はなくすわけにはいかないので、減らすことができるのは人件費だ。
人件費は働く時間x時給だ。
でも時給は下げたくない、ならば働く時間を極限まで減らせばよい。
答えは、誰もいない店、だった。
無人化に必要な要素は、自動化だ。
会計、店の開閉、BGMや照明など電気機器の自動化を行うことで自分たちは商品の陳列や掃除をすればよいので、週に一回程度の作業でお店を運営できる。
お店の維持に関するわれわれの作業は週に一回1時間程度だ。
実際には店の構想を考えたり、新しい設備作りなどをしているのでもっと時間を使っているが、それは各自余裕のある時に好きなように進めている。
1年が経ち、店はまだ赤字だ。
だけど特別心配もしていない。
徐々に認知度も上がっているので、ゆっくりじっくり店が使われるようになり、ぼくたちの一月でほんの半日ほどの仕事になるといいなと、気楽に構えている。
③お店の未来を考える
これからの世界では物を買うのはどんどんインターネット+配送サービスで行われるようになると思う。
そちらの方が多くの物から選ぶことができ、店側はコストが少なく、買う側は安く買えるからだ。
一方で、お店で雰囲気を楽しみながら買う機会は少なくなるだろう。
小売で生き残るのはよっぽど多数にウケる人気店か、高級な店だけになってしまうだろうと思う。
そんな状況では店主が売りたいものを売るなんてことはできない。
また少数派のこだわりの店のお客さんもショッピングの機会をなかなか得られない。
誰もいない店RIGHTSはそのような環境の中で、売り手が好みの店を作り、少数の消費者が買い物を楽しめる、そのようなお店の未来を提案する。
近年は空き家問題がクローズアップされ、街中でもそこかしこに空き家、空き店舗が増えている。
そういったスペースをお店化して、いろんな価値観の人たちが買い物を楽しめたらすばらしい街になるんじゃないか。
そんな未来像を妄想しながら、ぼくたちはRIGHTSをのんびり運営していくつもりだ。
(記事作成、RIGHTS 岡村)
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