結局、“あの人”は5組だったらしい。 5組は学校一のマドンナ(とその取り巻き)、誰からも愛される秀才くんや、ジュノンボーイ系イケメンなどスクールカースト上位者が名を連ねるキラキラクラスだ。(と私は思っていた) 一方私のクラス2組は、学校一の問題児(とその親友)、チャラ男(のちに仲良くなる)、小学校6年間同じクラスの腐れ縁幼馴染など、何とも言えないメンツばかりで、開始1週間足らずで絶望した。 クラスが嫌すぎて2日ほどズル休みしたくらい、つまらないクラスだった。 時を同じく
もう季節はすっかり秋だというのに、ここ数日眠りにつこうとすると決まって頭の中で流れる曲がある。 フジファブリックの「若者のすべて」だ。 この歌を聴くと思い出さずにはいられない“あの人”のことを、今日はここに書いてみようと思う。 “あの人”と出会ったのは中学2年の4月だった。 (実は同じ幼稚園の同じクラスになったことがあって、隣同士で写っている写真があったのだけど、その時はそんなこと知らなかった。) 1学年6クラスある大きな中学校だったため、1年の頃は“あの人”の存在なん