日常ノエル

10代の頃に小説家としてデビューし、本を3冊出版をしたが体調を悪くしたことで書けなくなってしまい、心身を元気にしたくて自然療法の世界へ。自然療法士としてサロンで仕事をしながら、書きたいことを自由に書いて「書くこと」を楽しんでいます。

日常ノエル

10代の頃に小説家としてデビューし、本を3冊出版をしたが体調を悪くしたことで書けなくなってしまい、心身を元気にしたくて自然療法の世界へ。自然療法士としてサロンで仕事をしながら、書きたいことを自由に書いて「書くこと」を楽しんでいます。

最近の記事

母の免罪符ステーキとおまけのメロン

 今年のお正月明け、新年のめでたい雰囲気がまだ残るなか「私の貴重なアルバイト代でステーキを奢るわ。」と珍しく万札の入った財布を掲げ、地元の美味しくて有名なステーキ屋に家族と出かけた。美味し過ぎてステーキを食べている家族の写真を撮っちゃうぐらいに宴が繰り広げられたのだけど、それ以降、ステーキ屋には行けていない。次はいつ行けるだろうねぇなんて娘と言い合っているが、また年に一度、七夕みたいな周期でステーキを頬張れるかもしれない・・・と思うほど、ステーキは憧れのごはんだ。だが、私は一

    • ほそくて小さなさつまいもと、幸せ

       朝、しばらくぶりに中学、高校と仲良くしていた友達Yちゃんから連絡があり、お母様がな亡くなられた、とのことだった。 化粧する手がふと止まり、芸人やらタレントやらが面白おかしくゲームをしているテレビ画面が滲む。  もう何十年と会っていない人だというのに、蘇る鮮明な記憶と光速で心に近づく悲しみと衝撃。で、ふと思うのだ。Yちゃんのお母さんは、しあわせだったかなぁ、しあわせと思う瞬間がいっぱい溢れていたかなぁと。  この、お母様を亡くした友達のYちゃんは10代の頃に進学で地元を後

      • イメージを言葉にすると、実現化した話

         と、言っても、スピリチュアル的なものでも、ほおら、夢が叶いましたよ!と言った自己を啓発する的な内容ではないので、そういった類の話を求めている方はここで読むのをやめることをお勧めします。  けれど、イメージしたものを言葉にして、声に出していく、言葉にしていくと実現化することはリアルな話なんだと思った経験であることには間違いないので、ご興味があれば読んでいただきたい。  それは今から10年ほど前の冬の年末。寒い寒い、雪でも降りそうな曇天の空の12月30日のこと。  大晦日の

        • わがままと言われて育ったら運命的な出会いをした

           何かというと「わがままなんだから!」と言われて私は育った。  子供時代なら誰しもよくあることだと思うが・・・って、あるよね?私だけか?ちょっと不安だけど、あるとしておこう。  ともだちから最近できた塾に通い始めたと聞く。 「なにそれ?どんなことやるの?どこにあるの?」と、小学生の私は興味津々。 「算数だよ。行くと飴くれるの。」 「いーなー。私も行きたい。」  塾というところの情報よりも飴がもらえるという事実に惹かれるところからも分かる通り、さほど地頭がいいわけではなかった

          珈琲淹れた?それがなにか?・・・と猫に言われた件

          6年前にやってきた黒猫まめは、老人ホームにひとり、母猫に置いてけぼりにされた女の子。どういう状況だったのかは詳しく聞かなかったけれど、うちにやってきてすぐにテーブルにのぼり、人間が使っている箸の先を、知ってるわよとばかりに狙って舐めてくる、という様子から、彼女は母猫の代わりに老人たちに可愛がられていたことが分かった。 その可哀想な生い立ちや以前、私がこよなく愛していた黒猫のもぺおさんにそっくりなこともあって、まめを溺愛し、クルマがほとんど通らない、家の後ろは山という環境を安

          珈琲淹れた?それがなにか?・・・と猫に言われた件

          なにを、したいですか?

          このまま、良くないことが起きて あと少ししか、時間がないと分かったら わたしは、あなたは、何をしたいですか? って、単純な、けれども深い質問な気がする。 あなたなら、どんな答えを出しますか? ここで、「うっ…」と詰まったら 日常の隙間時間…歯を磨いているとき、とか、髪を乾かしている時とか 洗濯物を干しているときとか、なーんもしてない通勤中とかに ぼんやりこの質問を浮かべてみると ふわふわ浮かぶ雲のように見えてくるかもしれない。 このときに覚えておいてほしいのは、 浮か

          なにを、したいですか?

          悩むんだ

          悩む、ということは こたえが出ている こたえはもう、わかるのに わかっているから 悩むんだな。

          野良猫チャッピー茶太郎と、私

          暦の上では春だそうだが、住んでいる地域では雪が降った。 今年は冬なのに暖かく、このまま雪も降らずに春が来るのかなと油断していたら、結構な雪。 水っぽい雪だから庭木に付くと、木がその重みでだら〜んと、なる。 庭に植えて3年目になるオリーブの木が折れそうなほどにこうべを垂れていて、 「キミのふるさとでは、雪の重みでこうなるなんてないわなぁ。」と独り言を言いながら、暗い夜に庭の木の救出作業に追われていた。 雪が降ったり、カンカンに冷えてくると、自然界を我が家とする野良猫もさすが

          野良猫チャッピー茶太郎と、私

          好きの解放。

          やりたいことは、好きなこと 去年の春頃のことだった。 明るくてユーモアがあり、身体は頑丈。 仕事柄、怪我は多いけども大事には至らずに元気。 (背中に、チェーンソーの刃を研ぐヤスリが背中に刺さったこともあったけど、内臓まで至らずに刺さったまま下山したそうな(怖))。 交通違反で警官に切符を切られている最中であるのに、自販機で飲み物を買い、自分だけでなく切符を切っている警官にも配る…という、人懐こい兄が心の不調に見舞われた。 得体の知れない不安に駆られ、結婚した息子を見ては

          好きの解放。

          散歩ぷらぷらして思ったこと

          自己紹介も兼ねて 年明けからずっと「寒い」「ちょっと調子が悪いかもしれない」などと言ってサボっていたウォーキングを、今年いちばんの寒さのなか行ってきた。 ウォーキングといっても、腕を振って〜、汗ばみながら〜!ではないから、散歩みたいなもの。 私が住んでいる地域は、人が住める平地より山岳が多いところで、実際、山に囲まれ坂道も多い。完全な車社会で、最寄りの駅まで徒歩1時間と都会に住んでいる人に言うと想像できないのか困った顔をされる。 畑と田んぼ、そして山。空は広いが視界に

          散歩ぷらぷらして思ったこと

          [詩] ほら、ね

          あなたの手にあるものが すべて必要だなんて思わなくていい。 だって、ほら。 必要と執着は違うでしょ? いらないと思ったら、感じたら 思い切って手放しちゃえ。 周りが気になるの? それでいいのかって叱られそう? そんなの、笑って聞き流せばいいのよ。 あなたのことを、相手はさほど知らないからさ。 放っておきな。もういいから。 いらないものはなあに? 手のひら開いて、ポイって空に捨てちゃえ。

          [詩] ほら、ね