インタープリテーション(IP)スクール 初級編
インタープリテーション(IP)スクール 初級編では、IPスクール・コンピテンシーの19項目について学ぶことができます。IPについてはじめて興味を持った方や、これから実践してみたい方などに必要な、スキルや知識を網羅しています。
それぞれの記事にはコード番号が付いていますから、興味があるコンピテンシーの項目を探し出して、どこからでも学びはじめることができます。コンピテンシーそれぞれの項目に対して、熟練したインタープリターのエピソードをはじめ、学術的な知識や教材を提供できるように準備を進めています。
IPスクール・コンピテンシー(初級編)
A ビジターの体験
A01 どのようなビジターに対しても先入観を持たずに対応し、誠実な態度で接する。
A02 どのような訪問団体に対しても、団体が期待する体験を提供できるように最善を尽くす。
A03 ビジターの関心にあわせて、適切な話題提供やコミュニケーションを取る。
A04 どのようなビジターに対しても、親しみと礼儀正しい態度を失わずにコミュニケーションする。
A05 ビジターが志向する対象や、期待している感情を的確に把握する。
B 知識の発見と評価
B01 気候変動や外来生物による課題があることをフィールドで実際に示す。
B02 四季の移ろい(フェノロジー)を、フィールドで実際に見出す。
B03 フィールドの成り立ちを、人の働きかけと自然の作用の両面から明らかにする。
B04 ビジターの知的な要求にあわせて的確な関連図書を紹介する。
B05 天気の移り変わりを知ることができる観天望気を実際にフィールドで活用する。
C IPの適切な技法
C01 インタープリターとプログラム参加者の相互理解を深めるために効果的な手法を用いる。
C02 リソースのありのままの姿を観察することに集中したプログラムを実施する。
C03 フェノロジーの観察結果を活用したプログラムやメディアを開発する。
C04 展示やフィールドにおけるリソースを相互に関連させ、ストーリーを持たせる。
C05 情報メディアの可能性とリスクを理解した上で活動内容を発信する。
E IPの計画と評価
E01 プログラムを実施する際の課題を具体的に挙げ、それぞれの対策を検討する。
E02 プログラムの実施後に事後評価を行い、プログラムをさらに発展させる。
E03 自然公園法や関連諸法に基づく規制事項を必要に応じて説明する。
F 自己および他者に対する能力開発
F01 自分自身の成長につながる目標を立てたり、目標の達成に必要なモチベーションを維持する。
インタープリテーションを対面で学びたい方は、ネイチャートレイル研究所のフィールド講座または、宇都宮大学地域デザイン科学部で開講している地域生態学演習の聴講生としての受講をお勧めします。
詳しい情報は、インタープリテーション・スクールの掲示板などで公開予定です。