作業興奮
古くからの一般的な用語かと思っていたら、池谷裕二が広めたのだという。要するに、モチベーションが上がらないときに、どのようなインセンティブを与えればよいかと考えるのだが、そんなことよりもまずは手を動かせと、作業を始めれば勝手にモチベーションが上がっていくという理屈。茂木健一郎も同じようなことを言っている。「やってみなはれ」というのも同じ趣旨だろう。つまり、脳をつかさどるのは体であると、行動であるということ。
ここで考えるべきは、この理屈が成り立たない事例。これが結構ある。とりあえずやってみよう、行動しようという気すら起きない。絶望とか虚無感に取り囲まれているような状況が多い。年を重ねるごとに多くなってきたかも。行動の結果が大体読めている、やっても無駄という意識になっている。