「夢」について考えるときにオススメすること
子どもに将来の夢を尋ねるとき、よく大人は「将来何になりたい?」と尋ねます。
期待している答えとしては、YouTuberとか、スポーツ選手とか、公務員とか、医者とか…職業名になることが多い。メディアでも、「子どもがなりたい職業ランキング」が毎年のように報じられてます。
僕はこの慣習はあんまりよくないな~と思っています。
というのも、「夢=ある特定の職業につくこと」という固定観念が根付いてしまいがちなのでは?と。
夢というのは、もっと広い広い範囲のものです。社会貢献したいとか、のんびり暮らしたいとか、世界を旅して周りたいとか…
仕事、かつある特定のポイントである「点」ばかりにフォーカスするのはよくない気がしています。
ところで、8歳の息子に尋ねてみました。
僕「息子に夢は何?」
息子「本屋さんで本を売りたい」
僕「書店員さんってこと?」
息子「自分で本を書いたり売ったりしてみたい」
ああなるほど、と思いました。
5月に技術同人誌の即売会が2回あって、僕がその制作を手伝ったり、売り子していたり、そういう姿を見聞きしていたから、そういう答えが出てきたんだなと。
見ててくれてうれしく思いました。
さて、話を戻すと、夢について考えるときにオススメなのは、「何を?」の「What」に対して、「なぜ?」と尋ねて「Why」を考えることです。
たとえば、「公務員になりたい」だとしても、それを通して実現したいことはさまざまです。
地域や市民に貢献したい、そのために身を粉にしてがむしゃらに働きたいという人もいれば、お金や将来の不安を感じなくて済みたい、安定してほどよく過ごしたいという人もいます。
同じ公務員でも、目指す姿が全然違います。
このように、イメージの輪郭をはっきりさせるのにWhyは有効です。
また、Whyを考えると、選択肢がぐっと広がります。
たとえば、僕の場合、独立してすぐに開発者として仕事をしていました。「プログラマー」という夢を持っていたのであれば、そこで目標は達成です。
しかし、そうではなくて「日本の働くの価値を上げる」が夢といっていいわけですが、そうなると自分がプログラミングをするよりも、プログラミングができる人を増やしたほうがいいとなります。
その手段として、講師・著者・コミュニティマネージャー・パーソナリティといってもいい仕事をしているのです。
Whyによっては職業は1つが望ましい人もいますが、複数のほうが望ましい人もいます。
また、Whyを考えると、「点」ではなくて「線」を意識するようになります。
Whatが夢だと、点を通過するというのが目標になるわけですが、十分に抽象度の高いレベルのWhyがあるなら、その点を超えた先の方向、たとえるなら北極星のような目指すところが見えている状態になります。
心理学者ダグラス・ホールは「一生涯に渡る期間において、仕事に関する経験や活動と結びついている、個人がとる態度や行動の連なり」のことを「キャリア」と定義しました。
つまり、Whyがあるなら、キャリアはその方向に導かれるということですね。
夢を語るとき、ぜひWhyも一緒に語ってみてください。
さて、息子との会話の続きです。
僕「なぜ本を作ったり、売ったりしたいの?」
息子「なんか楽しそうだから」
父の仕事をする姿を見て「楽しそう」と思ってもらえるのって、ありがたいし、ステキなことだと思います。子どもたちにそういう姿を見せられる大人が増えたらいいですね。
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