耳から学ぶ大人のための情報Ⅰ #2: メディア

僕らは「メディア」という言葉をあちこちで使っているわけですが、そもそも何者でしょうか?

・テレビ、新聞、ラジオ…マスメディア
・ニュースサイト、ブログ…Webメディア
・X、Facebook…ソーシャルメディア
・Blu-rayディスク、USBメモリ…記録メディア

いろんな物を「メディア」と称してます。

「media」は「媒体」という意味。「媒体」とは、あるところから別のところを伝えるときの「なかだち」。

「メディア」といったとき、その伝えるものは「情報」になります。すなわち、あるところから別のところへ情報を伝えるなかだちとなるもの、それを「メディア」といいます。

メディアにはいくつかの種類があります。

・情報を伝える手段。テレビ、書籍、電話、Webサイト、Voicyなど。情報メディアともいいます、一般的にメディアというと情報メディアがイメージされます。

・情報を表現する手段。文字、音声、画像、動画など。表現メディアともいいます。

・情報を伝える物理的な手段。紙、電話線、電波など。物理メディア、伝達メディアなどともいいます。

これらいっさいがっさい「メディア」という言葉に含まれているので、ちょっとややこしいですね。

いずれにしても、各メディアには特性や得手・不得手があります。

「喫煙禁止」であれば、文字よりも喫煙禁止マークの画像のほうが各国の人たちに伝わりやすいですよね。

技術マニュアルであれば、文字と画像を組み合わせたり、動きがあるなら動画のほうがいいかも。

応援メッセージなら、感情がこめられる音声。または、表情やしぐさも伝えられる動画のほうが望ましいかもしれません。

また、メディアに載せるときに情報の欠落や追加がある点にも注意です。

美しい夕日の情景。動画や写真ならありのままを伝えやすいですが、文字では書き手が意識できていないこと、あえて表現しなかったものは、欠落します。

文字で書かれたストーリーを映像にするとき。キャスト、大道具、小道具、音楽など、文字として表現されていなかったことを「こうであろう」と想定して追加する必要があります。

このような欠落や追加が受け手にとって良いものならいいのですが、ときに誤った情報として伝わる、望ましくない行動をとらさせてしまうといった悪い影響を与えることがあります。

そのようにならないために、各メディアの特性を知るのは重要です。

とくに、IT技術の革新により、新しいタイプのメディアがめまぐるしく登場しています。それら新しいメディア、とくに影響力を持ち始めたものについて、キャッチアップするようにしましょうね。

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