すべての高校生が学ぶことになった「情報Ⅰ」がすごい
先日、Voicyスキルアップラジオ 644回の放送で「コンピューターの誤差の話、高校とかで学んだらいいのに…」とボヤいていたところ、リスナーさんからコメントいただきました。
・文科省の情報Ⅰ「教員研修用資料」には計算誤差が登場してるので高校で教えていると思います
・「高校の情報ではこんなことを今教えているんだよ」という解説をいただけると面白いかと思いました
と、このような内容でした。調べもせずにあさはかでごめんなさいという気持ちとともに、ナイスアイデア!と感動しました。ありがとうございます…!
早速、今の学習指導要領、どうなっているのか調べました。
2017年に小中学校、2018年に高校の新学習指導要領が公示され、情報関連でいうと以下の順番で新カリキュラムが実施されています。
・2020年から小学校
・2021年から中学校
・2022年から高等学校
■小学校
文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成。プログラミングの体験。
■中学校
技術・家庭科(技術分野)においてプログラミング、情報セキュリティに関する内容を充実。「計測・制御のプログラミング」に加え、「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」等について学ぶ。
■高等学校
以前は、プログラミングを含む「情報の科学」と、情報リテラシーを扱う「社会と情報」のどちらかを選択していたが、情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」を新設し、全ての生徒がプログラミングのほか、ネットワーク(情報セキュリティを含む)やデータベースの基礎等について学習。また、選択科目「情報Ⅱ」を開設。
高校の情報Ⅰが全員必修ということで、深堀っていきます。
単位数は2単位、70コマを1年間で学ぶことが推奨されていて、1,2年生で扱われることが多いそうです。
大きく分けて4つのカテゴリを学びます。
①情報社会の問題解決
情報とは、情報社会(情報やITが社会に与える影響)、法制度、情報モラル、セキュリティなどについて学びます。
高校生であれば、すでにメディア、インターネット、SNSを通して情報・ITにはかなり触れているので網羅的にやるのはとても良さそう。大人も必須項目。
②コミュニケーションと情報デザイン
メディアとコミュニケーション、情報技術の発達によって移り変わってきたアナログとデジタル、文字・音・画像などのデジタル化など。
メディアとコミュニケーション、これも必須ですね。雑学としても面白そう。
③コンピュータとプログラミング
The 情報というパート。コンピュータの内部の仕組み、プログラミング、アルゴリズム、データ構造、モデル化など。
すごいモリモリ…収まりきれるのか心配。言語はPython、Excel VBA、JavaScriptなどさまざま。
④情報通信ネットワークとデータの活用
情報通信ネットワークの仕組み、データベース、データの分析手法など。
表計算ソフト入れて、「神Excelダメ」とか入れてほしかったけど、残念ながら見当たらなかった。
全体としてはとても有意義。全員必須と思われる内容が半分、残りは知っておいたほうがいい内容で情報専門に進むときに学んでも良さそうと感じました。
今後、すべての高校生が情報Ⅰを学んで社会に出てきます。すべての若者が完全マスターではないにせよ、迎える準備は不十分に見えます。
大人の情報に関する知識やリテラシーが追いついていない、職場として十分なIT環境が整っていないということは少なくないはず。
そこで、大人が情報Ⅰを学べる機会をつくろう!ということで、Voicyスキルアップラジオで新シリーズはじめます。
その名も【耳から学ぶ大人のための「情報Ⅰ」】。
情報Ⅰの中から、非IT職ビジネスパーソンでも役立つ、そして面白い、そんな内容をピックアップしてお送りしていきます。
来週からスタートしたいと思うので、どうぞよろしくお願いいたします!
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