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「白石展子の売りにつながるマーケット講座!」(第2回/全3回)

Hola! プランナーの白石展子です。💃
現在、商品開発や販路支援、ブランディングの専門家として全国を飛び回っておりますが、この度は6次産業化を目指す皆様に、他県ではどのような商品が「売り」につながったのか3つの需要をテーマに事例をご紹介していきたいと存じます。

前回のお土産品需要はいかがでしたか? 参考になりましたでしょうか。  さて、2回目はインバウンド需要についてお話したいと存じます。
トップの画像はインド人と商談した際、一緒に会食した写真です。     世界三大商人はインド、中国、ユダヤ人といわれておりますが、中国、ユダヤ人とも商談した経験上、皆様一筋縄ではいかない上、ビジネスリスクも大きいですが良い経験になります。
今、日本は値上げ続き、円安、自然災害など様々な要因が重なり少し元気がないように思われますが、インバウンド需要は今年に入り大幅に伸びており各地域でも効果がでてきております。
この度のインバウンド需要については、前職である大手商社で営業と企画を担当、海外ビジネスにも携わり、現在も輸出も行っておりますので、その経験を踏まえ皆様のインバウンド対応の参考にして頂ければ幸いです。
今回は富山県の社会福祉法人の皆様を支援した事例をご紹介致します。

第2回目 ~富山編~  外国人もワクワク、カワイイが好き

和風焼き菓子“もっちりん娘”
     地元のもち米をつかってます
🌷英語表記のPOP         🌷チューリップデザインのマグネット  

新潟もチューリップの産地で有名ですが、富山県砺波市はチューリップの球根栽培面積では日本一の生産を誇っており、毎年4月下旬からGWにかけてチューリップフェアが開催され、30万人程が訪れる大きなイベントです。
国内はもちろん、年々、外国人観光客が増えてきており、これまで台湾、中国のお客様が多かったのですが、最近ではアセアン諸国からの観光客が増えてきております。
その砺波市にある福祉事業者の皆様は、地元のもち米を使用し地元の野菜を練りこんだ和風焼菓子を製造しており、非食品としてはチューリップをモチーフにした商品も製作、利用者の工賃向上のため、日々、頑張っている事業者です。

【利益をしっかり確保し、多くの方に商品をPR、
事業者全体の売上につなげていきたい】
 
 福祉の商品=低価格が当たり前から脱却し、
利益のとれる商品力を身につけ、
客層ターゲットに合わせた商品提案を進め売りにつなげる


●ポイント1

これまで利益はあまり取れておらず、価格を上げることに心配、抵抗があった中で自社商品の価値を見直し、商品と価格の整合性、利益がとれる価格帯に改善。                              結果、価格帯を上げたが逆に売上げもあがり、自社商品に対し自信もつきました。

●ポイント2
チューリップフェアの機会を逃さず、外国人観光客の購買分析を行い、国ごとの好みや興味を把握し、商品提案を進めると同時に、モノだけではなく体験型(コト)も提案。
もっちりん娘は、コーヒーとセットにし提供。               チューリップ型のエコたわしは、英語表記の商品POPを準備、当たりくじ入りで簡易的な釣り竿を準備し紐にひっかけて楽しんでもらい、またチューリップデザインのマグネットをガチャにし、子供から大人まで楽しめる体験型を提案したことで昨年よりも売上げ増となりました。

●販売チャネル
1年のうちで一番大きなイベントでの売上げは逃さず、また、通年も安定して売上を確保するために積極的に行政や企業の購買部を開拓し、定期的に販売を実現、県外では都内アンテナショップでの販売が決まり、少しずつファンを増やし売上げにつながっております。
また、インバウント向けには、地元以外に富山県内で外国人観光客が立ち寄る観光地やショップを中心に販路を進めており、様々な活動がメディアで取り上げられたことで、商品以外の仕事の依頼も増え、目標である利用者工賃も向上され、更なる売上げ目標を目指しております。

さて、これまで「売るチカラ」を鍛えるマーケットセミナーを続けて参りましたが、参加頂いた皆様もチカラが身につき出口へつながり実績が出ております。                                 そのマーケットセミナーより「消費者ニーズの変化」について3回シリーズでポイントをお伝えしております。

マーケット ワンポイント!! 2回目
「訪日旅行者の求めるもの 5つのポイント」


ニューヨークタイムズ発表「2023年に行くべき52ヶ所」岩手県盛岡市

今、インバウンドも多様化し、東京や京都など有名観光地以外の日本の地方にも興味をもつ外国人も増えており、昨年、ニューヨークタイムズが選んだ世界で行くべき52ヶ所に、ロンドンに次ぐ2番目に盛岡市が選ばれました。
人が優しく、街なかに自然もあり歴史的建築物も多く地元食が美味しいなどの理由ですが、盛岡市は個性的なカフェも多く文化的なコンパクトシティです。これまで分析を行った結果、訪日旅行者の求めるものを5つのポイントにまとめてみましたが、盛岡市も当てはまる点が多く、現在でも途切れることなく外国人のお客様が訪れております。                      新潟県も魅力あふれる文化や自然、食が豊富にあり、更に期待できるのではないでしょうか。
これから新潟の「ウリ」をより明確にモノ×コトで発信していきましょう!
 
 3回目は世界的にサステナブルなエシカル消費が伸びている中、サステナブルな企業を取り上げますので、次回もお楽しみ・・・。


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