うちのばぁちゃん
うちの家族は7人家族。
じぃちゃん、ばぁちゃん、とーちゃん、かーちゃん、にーちゃん2人と僕。
いとこや親戚の子供の中でも、僕が一番末っ子だったから、みんながちやほやしててくれた。でもその分調子に乗って悪さするもんだから、学校の先生や近所の人たちをたくさん困らせていた。
こらー!っていっぱい言われたし、げんこつされたこともある。
さすがに親が不憫に思ったのかたくさん怒られるようになった。
そんな中でも、うちのばぁちゃんは優しくて、いつも僕のみかたでいてくれた。
ある日、地元の公民館に集まったときに、みんなでふざけあって障子に穴を開けた。
「決してばれないよ。誰が使ったかなんてわかるはずないもん。」
そう高を括っていたが、犯人探しは簡単だったみたい。すぐに公民館の館長さんから僕の親へ連絡がいき、僕が犯人だとバレた。
この後、親に見たこともない顔でこっぴどく叱られたことはいうまでもない。
「流石にばぁちゃんにも怒られるかな。。。」
そんな不安を抱えながらばぁちゃんの元へいった。でもそんなときでも、「やってしまったことは しょうがないよ。次やらなければいいんだよ。」って優しく抱きしめてくれた。
公民館の館長さんのところまで一緒に謝りにいった。本当は僕が謝るべきだと小さいながらにわかっていたけど、ばぁちゃんが代わりに頭をずっと下げてくれていた。
館長さんからは気にしなくていいよって言ってもらえたけど、「反省しようね」ってばぁちゃんと一緒に公民館の障子の張替えをした。
ばぁちゃんと一緒に障子を張り替えるのは楽しかったけど、その後、すごい悲しいできごとが起きたんだ。
せっかく張り替えた公民館の障子が誰かに破られてた。
・・・・
・・・
かなしみで胸がきゅーっとした。
でもそれと同時に、僕もだれかをそんな気持ちにしてしまってたんだ。
とやるせない気持ちになった。
「モノは壊れても直すことはできるけど、人のココロは傷つけてしまうと治りずらい」
ってことを、ばぁちゃんはこの経験を通じて教えてくれたんだと思う。