2021 個人的ベストアルバム
今年もライブにまったく行けない一年でしたが、代わりに音源の方は充実していたような気がします。ということで、今年も勝手にマイベストです。
エモ、インディーロックを中心に古いものから新作までたくさん聴きました。その中から特に良かったもの約50作品!
(順不同・フィジカル音源を購入した作品のみ)
掲載アルバムから一部の曲を抜粋したプレイリストを作りましたので、ぜひ聴きながらお楽しみください。
Andy Shauf - Wilds
カナダのSSWによる6作目。前作の執筆中に録音した50曲のうち9曲を集めて『Wilds』としてリリースした、とのこと。てことは、まだまだ名曲が溢れてるってこと…。
Bachelor - Doomin' Sun
Jay SomとPalehoundの二人によるユニット「Bachelor」のデビュー作。わずか2周間で完成させたらしいですよ。溢れるソングライティング力!!
Big Red Machine - How Long Do You Think It's Gonna Last?
アーロン・デスナー(The National)とジャスティン・ヴァーノン(Bon Iver)によるプロジェクト、ビッグ・レッド・マシーンの2nd。Fleet Foxes、Taylor Swiftなどの豪華な客演もありつつ、ずっと長く聴ける名作。
Black Midi - Cavalcade
UKの変態ロックバンドの2nd。もうジャンルとか無意味な変態ロック。とにかくライブがすごそうなので、みてみたい!
Charlie Hickey – Count The Stairs
今年一番聴きまくったレコードの一枚。LAのSSWによるデビューEP。Phoebe Bridgersが運営するSaddest Factoryからのリリースで、Phoebe Bridgersもバックボーカルとして参加。『Seeing Things』が名曲すぎて永遠リピートでした。
Clairo - Sling
アトランタのSSW、クレイロの2nd。前作よりフォーキーでオーガニックな印象で、ずーーーっと聴いていたいアルバム。
Claud - Super Monster
ブルックリンのシンガーソングライター、クルードのデビューアルバム。Phoebe BridgersとDead Oceansによる新レーベル「Saddest Factory」の第一弾アーティスト。『Soft Spot』名曲過ぎ。
Couplet - LP1
INTO IT. OVER IT.のEvanとYou Blew It!のTannerによるユニットのデビューアルバム。Postal Serviceを思い起こさせるエモ経由ベッドルームエレクトロニカな質感が最高!
Courtney Barnett - Things Take Time, Take Time
オーストラリアのオルタナティブロックシンガーの3rd。枯れた雰囲気 + オルタナティブなギターサウンドは相変わらずで完璧。またライブが観たい…。
Dikembe - Muck
フロリダのエモリバイバルバンドの4th。作品ごとに深みを増す曲、ボーカリゼーション。こういう地味に良質なエモが好き。
Dinosaur Jr. - Sweep It Into Space
ダイナソーJr、12作目。Jagjaguwarより。ずっと活動してくれてありがとう。
Downt - ST
今年日本のバンドで一番聴いた。エモを軸に、J-POP的ですらあるキャッチーなメロディが乗る独自のスタイルを確立。かっこ良すぎる。
Elephant Gym - Crack Of Dawn
台湾のElephant Gymによる4曲収録のEP。ジャケ最高。
toeの『Two Moons』をサンプリングして、めちゃくちゃおしゃれに仕上げてる!
Eversor - Closer
イタリアのエモーショナルメロディック、復活作。ベーシストのマルコが脳出血で倒れてしまって現在もリハビリ中とのことで、闘病中の兄への思いを込めた音源。いつかマルコも戻ってきて、ライブを観られる日を願っています!
Feverchild - Feverchild
ベルギーのエモバンド、初音源。Mineral, Christie Front Drive路線の泣きエモーショナルサウンド。最高。まじ最高。
Faye Webster - I Know I'm Funny Haha
アトランタのSSW、Secretary Canadianより4th。日本からMei Eharaも参加。魅力的な声、サウンドプロダクションも良いー。
Foxing - Draw Down The Moon
Foxingの4th。元々ただのエモじゃない感はあったけど、完全に超えてきた。もう本当に最高。
Future Teens - Deliberately Alive
ボストンの女性ボーカルエモ、インディーバンドのEP。ポップさとエモさのバランスが絶妙!
Girl In Red - If I Could Make It Go Quiet
ノルウェーのSSW、Girl In Redのデビューアルバム。『Serotonin』はFinneasが共同プロデュース、と。素晴らしいーー。
GOFISH - 光の速さで佇んで
NICE VIEWと並行して活動するテライショウタのソロ・プロジェクト GOFISHの6作目。GOFISHがレコードで聴ける喜び!うれしさ!
Greta Van Fleet - The Battle At Garden's Gate
ミシガンの4人組ロックバンド、Greta Van Freetの2nd。クラシカルなハードロックを現代に蘇らせた。ライブ、すごかったな…。
Hana Vu - Public Storage
ロサンゼルスのSSW、1st。Day Wave共同プロデュース。グランジ、オルタナ感のあるインディーSSW。良いーー!
Harker - Axiom
UKブライトンの4人組エモメロディック。Snuff, Jawbreaker, Jets To Brazil, The Get Up Kidsなメロディックとエモのバランスが絶妙で最高。
Harmony Woods - Graceful Rage
フィラデルフィアのSSW、3rdアルバム。アメリカーナ、オルタナカントリー + エモ感ということでWaxahatchieとかに通じる滋味深いサウンド!
Hurry - Fake Ideas
フィラデルフィアのSSWの5作目。Teenage Fanclubばりのグッドメロディー。
Japanese Breakfast - Jubilee
オレゴンのミシェル・ザウナー(Michelle Zauner)によるソロ・プロジェクトの3rd。もはや元Little Big Leagueとかって説明不要な感じになってきました。最高ーー!
Jodi - Blue Heron
Pinegroveの元メンバーNick LevineのプロジェクトJodiのデビューアルバム。Pingrove感もあるインディーフォークの傑作!!
Julien Baker - Little Oblivions
メンフィスのSSWによる3rd。『Favor』にはBoygeniusでも一緒に活動するPhoebe Bridgers、Lucy Dacusも参加。もう最高すぎてどうしよう。一生聴き続ける。
Julie Doiron - I Thought Of You
カナダのSSW、ジュリー・ドワロンの9年ぶりの10作目。これまでで一番カラっと明るいアルバムかもしれない。強いバンド感にこれまでどおりのハスキーなボーカルがしっとりとした傑作。
Katy Kirby - Cool Dry Place
ナッシュビルのSSW、デビューアルバム。90年代オルタナ的感触を残すインディーロック。ってもう最高でしかない。
Kings Of Convenience - Peace Or Love
Kings Of Convenience、12年ぶりの新作。ジャケが良い!メロディも完璧。Feistも参加してます。
Lakes - Start Again
UKワトフォードの6人組インディー/エモバンドのBig Scary Monstersより2nd。さわやかなインディー感に男女ツインボーカルが沁みるエモ。
Lande Hekt - Going to Hell
UKのMuncie GirlsのLande Hektのソロプロジェクト。
Last Days Of April - Even The Good Days Are Bad
スウェーデンのエモバンドによる10作目。泣けるーー。
Le Ren - Leftovers
モントリオールのSSW、ル・レンのデビューアルバム。Secretry Canadianより。落ち着くーー。
letniy / Same Here
東京のインディーロックバンドの初音源。『A girl』名曲!
Lucy Dacus - Home Video
リッチモンドのSSW、3rd作。こちらにもBoy Geniusで一緒に活動するPhoebe BridgersとJulien Bakerがヴォーカルで参加。「Hot & Heavy」本当に素晴らしい曲。
Men I Trust - Untourable Album
カナダのインディーロックバンドによる4th。ツアーできない、というコロナ禍における状況そのままなタイトル。メロウでドリーミーなサウンドが心地よいー。
Minus The Bear - Farewell
シアトルのエモ/インディーロックバンドによる2018年の解散ライブを収録した26曲、2時間の3枚組。代表曲の連発、とんでもないクオリティ。現場にいたかった…。
Mt. Misery - Once Home, No Longer
UKハートルプールの3人組インディーロックバンドのデビューアルバム。The Field MiceのメンバーによるPrefectから。Teenage Fanclubなどの系譜を引く超グッドメロディーが最高ー。
Nana Yamato - Before Sunrise
Nana Yamatoのデビューアルバム。東京のBIG LOVEとNYのDull Toolsの共同リリース。よく聴きました。
NewDad - Waves
アイルランドの4人組インディーロックバンドのデビュー作。「I Don't Recognise you」のMVが良かった。浮遊感溢れるヴォーカルが魅力的。
Noa Mal / You And Your False Religions
フィリピンのSSWによる5th作。日本のgalaxy trainより。オルタナティブなザクザクギターに気だるいヴォーカルが乗る。独特の感触。
NOT WONK - dimen
苫小牧で活動する3人組による4th。もともと持っていたMega City FourやSuperchunk的なパンクロック魂は持ち続けつつも、ジャズ、ソウル、ヒップホップなど多種多様な音楽を飲み込みまくって進化し続けるモンスターバンド。ほんとすごい。
Origami Angel - GAMI GANG
ワシントンDCの2人組エモユニットの2nd。このクセになる感じはなんなんだろう。
Pet Symmetry - Future Suits
INTO IT. OVER IT.のEvanとDowsing、Kitty HawkのErik CzajaとMarcus Nuccioと結成したエモロックバンドによる3rd。Evanの圧倒的なメロディーセンスが爆発している!!
Quicksand - Distant Populations
Quicksandによる復活後2作目、通算4作目のアルバム。最高!!!!
Really From - Really From
アメリカのポストロック・エモロック4人組のTopshelf Recordsからの3rd作。
American Football, Very Secretaryを思わせる質感のエモサウンド + トランペット。
https://reallyfrom.bandcamp.com/album/really-from
Routine - And Other Things
Jay SomとChastity BeltのAnnieay Somによるユニットのデビュー作。Jay SomはBachelorも今年のリリースだったので、なんて活動的。
Skirts - Great Big Wild Oak
テキサスのAlex Montenegroによるデビューアルバム。ジャケのアートワークそのままな雰囲気の内容で素敵な一枚。「Always」超名曲。
Snail Mail - Valentine
Snail Mail待望のMatatdorより2nd。なんて魅力的なヴォーカル。時折バーストするオルタナティブギターサウンド。タイトル曲の『Valentine』超名曲!!!
Sun June - Somewhere
テキサスのインディーアーティストのデビュー作、Run For Coverより。『Singing』は今年一番聴いた曲かもしれない。最高。
Teenage Fanclub - Endless Arcade
グラスゴーのベテランオルタナティブロックバンド、4年ぶり10作目のアルバム。ずっと活動してくれてありがとう!
Tigers Jaw - I Won't Care How You Remember Me
ペンシルバニアのエモ/インディーロックバンドの6th。エモ + シンセ + キュートなヴォーカルでめちゃくちゃポップに疾走する。
Weezer - Van Weezer
タイトル通りWeezerの遊び心が爆発した一枚。好き。
角銅真実 / Oar
ceroにも参加するシンガーソングライターのデビュー作。美しく儚い声。この『いかれたBaby』は本当にすごい。
カネコアヤノ - よすが
死ぬまで聴きたい一枚。
くだらない一日 / Anorak! Split
日本になぜか90emoの影響をがっつり受けたシーンが登場していることに気がついた2021年。なかなかライブには行けないのだけど、こんな最高のバンドがいるなんてうれしい。
以上、今年のベストアルバムでしたー。
まいにちレコード
9月ごろから『まいにちレコード』という名前で持っているレコードを毎日らくがきして投稿する活動を始めました。いまのところ175枚。まだまだ描くべきレコードがあるので、のんびり続けていきます。
ということで、今年もたくさんの素晴らしい音楽に出会えた一年でした。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!