もう俺は君以外、見えない…
いつもの朝、教室に入って自分の席に座る。
まず、最初に喋る隣の人。
田:あ!〇〇君、おはよお!
〇:あ、田村さんおはよう!
田:今日も授業中分からんところあったら聞いてもええ?
〇:うん!いいよ!
そんな俺たちを遠くから見ている一人の女子。
??:…
彼女の名前は藤吉夏鈴。
最近、俺に告白してきて付き合い始めた彼女
俺は田村さんと話すのをやめて、夏鈴のところへ行った
〇:夏鈴、おはよう
藤:うん、おはよう
今日、話したいことあるから教室で待ってて
なんか、悪い予感しかないけど…
〇:うん、わかった、教室で待ってる
その後、俺たちは普通に授業を受けていた。
昼休み
俺は、一人で飯を食っていた。
仲のいい友達と
そいつには朝あったことを全て話した
友:なんか、それはやばそうだよな
死なずに頑張れよ笑
〇:いや、本当だよな
まあ、頑張るわ笑
そういうって笑い合った後、午後もまた普通の授業を受けていた
そして、その日最後の授業の数学の時間
俺は田村さんに問題を教えていた
〇:ここはこうすると分かりやすいんだよね
田:ほんまやぁ!〇〇君はほんまわかりやすいなぁ!ありがとうなぁ❤️
なんか、今ハートを最後につけたような感じがした
藤:…
(心の中:許さない…)
そして放課後。
〇:じゃあな!
友:おう、死ぬなよ笑!
〇:おう!笑
さあ、今日のことどうやって話そうかな…
気まずい…
みんなが帰った後、俺は夏鈴と二人きりになった
けど、夏鈴は来ない…
〇:どうしたんだろ…
と心配していたその時…
ビリリリッ!
誰かがスタンガンを当ててきた
〇:っ!
俺はその場に倒れた
??:ふふふ。これから私しか見られないような体にしてあげる
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目が覚めたとき、何かに縛られているのがわかった
〇:うっ、うん…イテテテテッ…
確か俺は倒れて…
そのとき下を向いたら
〇:え、縄!俺、監禁されたの!?
ガラガラガラガラっ
誰かが教室の扉を開けた
藤:やっと、目覚めたね
〇:夏鈴!なんでこんなことしてんの?
さっさと離してよ!
藤:何言ってんの?離さないよ
今日、私以外の女ばっか話してたから
許さないよ
〇:それに関しては本当にごめん!
ちゃんと説明しようと思ったの!
だから離してよ!
藤:離すわけねぇだろって!私は〇〇のこと好きなのに…〇〇は田村っていう女と話してばっか
〇:だって仕方ないじゃん!
わからないところがあったら教える、それが人間の基本みたいなとこじゃんか!
藤:だったら、私以外の女に勉強教えないで!
〇:けどさ…
藤:うるさい!黙れ!!
〇:っ!
藤:本当、わかってくれないよね
私はこの手を使いたくなかったんだけど…
やばい予感がする…
〇:なぁ、俺なんでもするから!
夏鈴、離してよ!
藤:言ったな?だったら、今すぐ他の女の連絡先を私の目の前で消して
〇:いや、それはちょっと…
夏鈴がポケットからボイスレコーダーを出す
"〇:なぁ、俺なんでもするから、"
夏鈴、離してよ!
藤:撮ってるから…無駄だよ
〇:撮ってたのかよ…母さんもダメ?
藤:とにかく!女の連絡先は全員消せ!
〇:は、はい!
そして俺は、女の子の連絡先を全員消した。
これで一件落着かと終わったが…
〇:さぁ夏鈴、一緒に帰ろう?
もう、遅いし
藤:何言ってるの?
そう言って夏鈴は俺の顔に近づいてこう言った。
藤:私、許してないからね?
もう、私しか見られないような体にしてあげるから覚悟してね?
〇:え?
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次の日
いつも通り、教室に入った。
けど、今日から何か違うけど。
田:あっ!おはよう、〇〇君!
〇:あの、君誰?
田:え?誰って、保乃やん!田村保乃!
〇:田村さんね、よろしく
田:なぁ、どしたん?なんか、おかしいで?
そう俺は昨日、夏鈴に
"夏鈴"しか見られないように調教されていたのだ
田:〇〇君、ホンマに今日おかしい…
藤:フフフ…
もう俺は、君以外見えない…
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