
父74歳と娘45歳 韓国旅②
1日目
父は住まいは別なので、各自空港へ向かって合流する。
初めての国際線に胸躍る父。
11:30発のチェジュ航空の直行便で、新千歳空港から仁川空港へ飛び立った。
チェジュ航空は初めてだったけど、安定飛行に入って程なくして謎のじゃんけん大会が始まった。
進行役のCAさんがマイクを使って場を盛り上げ、CAさんvs乗客で一斉にじゃんけんをする。機内は異様な熱気に包まれている。どうやら最後まで勝ち残った者はチェジュ航空グッズをもらえるらしい。
このノリは一体…?父、騒がしくてびっくりしてるんじゃ…?
とソワソワして隣を見ると、父は早くも爆睡していた(父は乗り物に乗ると寝る)。
私もじゃんけんに参加してみたけど普通に負けた。
そして仁川に到着。
基本的に空港の手続きは私が二人分まとめて済ませてたけど、一つだけ、父がどうしても自分一人でやらなきゃいけない事がある。
それは入国審査。
さすがに一緒にゲートに入る事はできないので、まず私がやるのを見ててもらって、その通りにやってもらおうと思っていたのだけど。
まあそんなスムーズにはいかないものだ。
父は指紋の読み取りが何回やってもできなかったらしく、別のレーンに連れて行かれて何かをやっていた。
父大丈夫か…?とソワソワしたけど、しばらく経ったら出てきた。
何が起きたのか父はよくわからなかったようなので、何が起きていたのか私もいまだにわからない。
その後は無事に荷物を受け取り、いよいよ空港の外へ。
歩いて駅に向かい、父の分のT-moneyカード(交通IC)を買い(自分のは前回のがあるのでそれを使う)、空港鉄道と電車でホテルがある永登浦(ヨンドゥンポ)駅へ。
父は見るもの全てが新鮮のようで目がキラキラしている。
永登浦駅から歩いて10分くらいで宿に到着。


この時点で夕方5時半くらい。
荷物を置いて夕食へ向かう。
Googleマップで見ると飲食店街があるようだったので、ひとまずそこに向かってみた。

運良く焼肉系のお店が多い通りだったので、日本語メニューがあると書かれてるサムギョプサルのお店に入った。

地元の人で混んでいた

注文はタッチパネルで
お店の人が調理してくれて、めちゃくちゃ美味しかった。


キムチがついた部分は私が食べる
脂をいとわない胃腸つよつよの父なので、サムギョプサルとビールで大満足の夕食となったのだった。
たくさん歩いてベスコン状態でビールを飲んで出来上がっている父とホテルに戻り、各自の部屋に解散。
そうして父の一日目は終了した。
・
だが、時間はまだ8時ぐらい。
せっかくなので、ホテルを出て、私は一人で街の探検に出かけた。
前回ソウルに来た時は江南に泊まったので、永登浦は初めてのエリアだ。
Googleマップで見た本屋さんが気になっていた。
教保文庫という大きな本屋さん。
永登浦駅の近くにあるタイムズスクエアに入っているので、トコトコ歩いて向かう。


遅い時間でも人がたくさんいる
タイムズスクエアは服屋、本屋、飲食店、映画館、スーパー、ありとあらゆるサービスが詰まっているわくわく空間だった。
首都圏なら特に珍しくないだろうけど、地方民にとってはテンションぶちあげ空間なのだ。
目的の本屋さんは広大な面積で、本の合間に雑貨やアウトドア用品やギフトアイテムなどがおしゃれに陳列されていて、カフェも併設されている。
最近の蔦屋書店とかの感じ。すごくゆったりできる。
専門書も結構なボリュームで扱われていて見応えがあった。
日本の漫画も人気タイトルはだいたい揃っていて、最新刊は平積みされていた。
本当に居心地が良くて、滞在中は毎日この本屋さんに行った。
この日は閉店時間(22時)まで本屋さんで過ごして、私も終了。
2日目へ続く。