感情を手放して vivir mi vida
こういう時は、どうすればいいのだろう。
私は怒っている。
私は納得できない。
私は不安でもある。
ヨガの先生が、手放す、という言葉をよく使う。
古い自分を手放しましょう。イライラしている感情を手放しましょう。
自分の内面を意図的にコントロールするみたいで、少し抵抗を感じたこともあった。
怒りたいときは怒ればいいし、ふさぎ込む時があってもいい。いつも元気で明るく、満たされていなければならないとは思わない。
それぞれの感情に優劣、善悪はないと思う。
でも、「それで、自分はどうするか」を考える時には、感情に左右されないほうがいい。
プラスの感情も含め、一旦、わきに置く。
そういう意味で、感情を手放したい。今、首筋から肩のあたりにのしかかっている思いを、下に降ろしてみよう。
自分はどうするか。
それを考える時に、耳の中で響く音楽。
Marc Anthony- Vivir Mi Vida(英語なら、Live My Life)
キューバで少しだけサルサを習った時に、かかっていた曲の中で一番好きだった。そのときは、タイトルなどは知らず、ただ、力強いコーラスに快感を覚えて印象に残っていた。
その後、メキシコで仕事の移動中、車のラジオから流れてきた。「この曲大好き!」と喜ぶ私をみて、同僚が誰の曲か教えてくれた。
自分の人生を楽しむことを肯定する歌詞に、共感する。
特に好きなのは、以下の部分。
Voy a vivir el momento
Para entender el destino
Voy a escuchar en silencio
Para encontrar el camino
運命を知るために、瞬間を生きる
道を見つけるために、沈黙に耳をすます
(的確に訳せているか自信がないけれど、だいたいこんな意味。)
この曲はカバー曲で、原曲はKhaled-C'est la vie
私はMarc Anthony版の、ドラマチックな展開が好き。
Marc Anthonyはプエルト・リコ系アメリカ人。メキシコ・シティを舞台にした映画『マイ・ボディガード』で、ダコタ・ファニングの父親を演じている。目先の損得に流されがちで信条に欠ける、vivir mi vidaじゃない役。