【検証】人は最終回「だけ」見ても泣けるのか?
最近、箸が転がっても泣く。
それは冗談としても、本当に涙もろい。
特に泣けるような局面でもないのに、泣けてしまうことがある。具体的には、最近ではドラマ「地面師たち」の最終回を見て少しホロリときてしまった。
もはや、「最終回」という文字を見ただけでも泣いてしまうのではないか?といったほどである。
なら逆に、最終回だけを見ても泣いてしまうのか?
検証してみることとする。
どういった時に泣くのか?
まず、自分がどういった局面で泣くのか、分析してみる。
①キャラクターの死、別れ
多くの人がそうであるように、キャラクターが死ぬシーンや、別世界へ旅立つなどといった別れのシーンで泣くことは多くある。
また、最終回という状況では、純粋に「物語が終わってしまう」ことにより、キャラクターとの別れが生じ、泣いてしまうこともあるのでは、と考えられる。
「生涯貴様を忘れることはないだろう」などがこれに当てはまる。
②努力の描写
例えば、スポーツ漫画で最初に負けてしまい、その相手に勝つために努力する!→その過程にも泣いてしまうし、結果勝った時にも泣いてしまう。仲間がさらわれて走って追いかける!といった場面もこれに含まれる。①とは逆で、子どもが生まれる!みたいなシーンはここに含まれる気がする。
友達のネコ型ロボットが安心して未来に帰れるように、いじめっ子に立ち向かう!シーンなどは、これに分類されるだろう。
③共感
物語の途中で、「自分が感想を脳で考えるより先にキャラクターが台詞などで言語化する」のようなシーンでは、強い共感を感じ、涙が出ることがある。
これは②とは別の感情であると考えている。(筆者は努力したことがないため)「自分の靴下の匂いを嗅いで半生を思い返す」という全国民が涙したシーンが、これに当てはまると考える。
④面白すぎる
2クールアニメの最終話で1クール目のOPが流れる、ライブで初めて聞いたアーティストの生歌がうますぎる、伏線が回収される、といった、「面白さ」の容量を超えてしまった場面で泣くことがある。
今までバラバラだったヒーローたちが集結して戦う!シーンなど、これに当てはまる。
本題:最終回を見よう
実際に、ここからは最終回「だけ」を見て泣けるのか?を検証していく。ネタバレには極力配慮致します。
ルール
・筆者が未視聴の作品であること
・検証後、1話から見ること
【Lv.1】しかのこのこのここしたんたん(アニメ)
これは流石に泣けんでしょう。
失礼か?
しかのこのこのここしたんたんの最終回で泣いた人いたらすみません。
原作も完結していないようだし、アニメの最終回だけ見て泣けそう感はあまりにも乏しいため、トップバッターにさせていただきました。
【Lv.2】 マギ (漫画)
ここからやばそう
ただ、週刊漫画の長期連載って、知らないキャラいっぱいいるだろうし、より全然ついていけないのではないか?と思い、レベル2に。
あっ!ちょっと待って!
1巻と最終巻の表紙が同じ構図!!
既にちょっとヤバそう!
【Lv.3】 JIN-仁- (ドラマ)
漫画アニメばかりでもな…と思って入れたが、原作は漫画らしい。
医療もので、タイムスリップをするらしい?というぐらいの前情報はありますが、見る前から少し泣いているかもしれません。
【LV.MAX】 AIR (アニメ)
今まで一介のオタク面していたのですが、拙者恥ずかしながらAIR未履修でして…
おそらく説明不要でしょう。自分含めほとんどの未視聴の人が「なんか、泣けるんでしょ?」みたいなイメージを持っているのではないだろうか。
対戦、よろしくお願いします。
検証結果
↓
全部全然泣けね〜〜〜〜よ〜〜〜〜〜〜
何言ってるかわかんね〜〜〜〜〜〜〜〜〜
何?なんで泣いてるの?専門用語出すのやめてもらっていいですか?
知らん、誰?あ、主人公?あんたが主人公?何?女?え?あっなんかタイトル回収してるっぽい!これ回想?エンディング流れ始めちゃった…
ふーん…
【結果】
1話から見るの楽しみ〜
蛇足:何故泣くのか?
自分が創作を見ていて泣く局面は、大まかに前述の4つに分類される。その他、「ホラー映画を見ていて緊張が緩和してしまった時」や、「曲を聴いていて何故か泣いてしまう」などの意見もあった。
では何故、我々は泣いてしまうのだろう?
赤ちゃんがよく泣くのは、「自分の異常を他人に知らせるため」だという。痛くて泣いてしまう、お腹がすいて泣いてしまう、といったのは、「道具」としての涙と言えるだろう。
しかし大人は自分の異常を自分で解決する必要があるため、泣いても何も進展しない。
「涙」という道具は、どこかの時点で別の用途が与えられているのではないか。
人間は、排泄等、「何かを体外に出す」と快感を感じるが、涙にもそれが適用されているように感じる。
つまり、「感動する作品を見て泣く」のではなく、「泣くために感動できる作品を見ている」のかもしれない。
「歳を取ると涙腺が緩くなる」とは、こういう仕組みでできているのかもしれないと思った。
以上