NHKの映像の世紀(1月15日)

米中激動二つの超大国・協調と対立の百年▽流転の科学者と野望の政治家と言うタイトルでした。

精華大学と米中関係とは

精華大学の成り立ちは親米派の中国人を養成する目的でアメリカ人が精華学堂と言う予備校の形で始動した。概ね、米国に親近感を持つ中国人が米国に留学したので目的を達したようです。その中に銭学森と言う頭脳明晰な人物がいて、米国のロケット技術を扇動し、中華人民共和国が成立しても帰国しなかった。(事実は米国の邪魔が入った)朝鮮戦争で北朝鮮の捕虜になった多数の米国人との交換で中国に戻った。
銭氏は米国のロケット技術の全てに精通しており、中国に戻す事に国務省辺りが横やりを入れ続けた。その一方で「赤狩り旋風」でFBIの監視下に置かれ、研究も自由にできなかった。

米国と中国の関係は?

日本の大陸進出で清朝が倒れ、蒋介石率いる国民党が中華民国建国を宣言するも日本軍に連戦連敗を続けていた。当時、マンロー主義を唱えていた米国に援助を求めるも色よい返事がなかった。そこで米国留学をし、英語が得意な妻宋美齢がアピール活動を繰り返した。最後の切り札としてパンダを2頭寄贈することで中国への支援が活発になった。

中華人民共和国建国からの関係

中華民国と米国はウィンウィンの関係であったが、蒋介石と戦った毛沢東(実態は周恩来も)が勝利し、中華人民共和国建国宣言後、欧米人は中国大陸から引き揚げてしまった。共産主義と資本主義のせめぎあいから米中の間に竹のカーテンが引かれてしまった。

米中の冷戦期間中は

大躍進政策や文化大革命等の失敗続きで、米国に追いつくどころか、距離をあけられてしまった。毛沢東に引導を渡した鄧小平が欧米の成功した資本主義で経済だけを発展させる改革開放政策を推し進めた。それ迄、敵視していたマクドナルドやコカ・コーラ等、アメリカ文化を若者が受け入れ、自由化要求の波が押し寄せて来た。共産党指導者は文化大革命騒動の再来を恐れて、様々な圧力をかけ始めて一党独裁体制を強化している。

習近平総書記の戦略とは

精華学堂からも留学生の中に習近平総書記の若かりし頃の姿があった。
周氏は父親が文化大革命で非国民と認定され、裕福で安定した生活を送っていた周氏の経歴が暗転する。誤った思想を有する者は地方に追いやられ、厳しい労働を通して思想改革を強制された。(下放政策=島流し)ようやく許されて地方行政官として働いていた時、天安門事件が起き、その対策案を上程したことから周氏の復活の途が開けた。文化大革命でどん底に落ち、その経験から天安門事件が自由化=共産党の衰退と発展することを恐れた。

流転の科学者・銭学森教授と中国系女優アンナ・メイ・ウィン

アンナ・メイ・ウィンは米国の女優であったが悪女などの配役が多く、クレームをつけたらバッシングを受けた。米国には白人優先社会で中国人や日本人を有色人種だと一段低く扱われていた。
銭学森氏は米国の米国の政策に則って米国へ留学し、ロケット工学の大家になって、米国政府が帰国させなかった。その中での「赤狩り旋風」の被害も受けた。






いいなと思ったら応援しよう!