NHK映像の世紀「中国残留日本人の悲劇」は悩ましい

大平洋戦争の敗戦で約660万人もの日本人が満州や中国本土や東南アジアに取り残された。日本人達が2度も3度も国から見捨てられた事実を昨日の映像の世紀で取り上げた。例えば、満蒙開拓団の一員として満州に入植した人達は終戦間際に突然満州から中国本土に移動した関東軍に見捨てられた、その後に侵攻して来た荒くれたソ連軍に蹂躙され、中国軍(蒋介石)と米軍の協力で命からがら帰国を果たした。帰国を果たすも住む家もなく食べ物にも不自由していた。国も混乱していて日本全国に6000ヶ所の未開の土地を開拓して自分達の食料を手にするようにと言う無責任な政策を実行した。10年余りの年月も開墾に苦闘した後、自活の見通しも立たずに今度は地球の裏側にあるブラジルに移住することになった。昨晩の映像ではブラジルに移り住んで成功した人の話が紹介されていたが、失敗した人も数多くいたことを忘れないで欲しい。当時の日本の総人口の約1割に当たる国民が外地から帰国すれば、食料も住む家も不足して当たり前であった。戦争を始めた政治家等、国の指導者は7名しか巣鴨プリズンで死刑を執行されなかった。自民党(特に安倍晋三)はその人達は国難に殉じた功績者と崇めている。特に靖国神社に詣でる政治家は。その一方でB級、C級戦犯とされた人は数多くいて、ろくな裁判も受けずに刑場の露と消えてしまった。
満州から命からがら帰国した女性の中にソ連兵に強姦され、望まない妊娠をした人がいて、麻酔薬も使わずに堕胎手術をした医師もいた。その行為を傍観していた政府は鬼畜にも劣る輩の集団です。
行き場のない国民に北朝鮮は天国のような国であると騙して、帰国政策を推し進めた政府の無責任な政策も忘れてはいけない事実です。

福島県の浪江町等の過疎地は戦後、開拓団が入植し刻苦勉励して生活の場を得たが、福島原発の爆発事故のあおりを受けて帰宅困難地域に指定され、追い出されてしまった人の嘆き節「ここが終の棲家だと思っていたが」を政治家や旧東京電力の経営者はA級戦犯に等しい。
青森県をはじめとした過疎地に嫌な施設を押し付け、二重三重苦しみを受ける国民は虫けら同然ではなないだろうか??
成田国際空港のある地域も戦後の開拓団が入植した地域でもある。

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