NHKスペシャル『一億特攻への道』

昨晩のNHKの番組は有意ある若者がお国のため、家族のためと特別攻撃隊に志願し、4000名以上の命を散らした状況や無謀な特別攻撃(自死に等しい)を志願したかを分析して報道していた。開戦後、2年余りで戦況が悪化し、休戦交渉の是非を軍幹部が協議した際、米国に一撃(真珠湾攻撃レベル)を加えて、米国がひるんだすきに休戦交渉に臨むと言う甘い考えでした。幸か不幸か、最初は敵空母などに打撃を与えたと勘違いしたのが傷口を広げる結果になった。どのような成果が得られたのかを確認する余裕はすでになく、未確認情報を信じ、更に拡大解釈をしてしまった。米国の軍事産業の実力を見誤り、粗製乱造の戦闘機乗りでは以下仕方ないと思う。
学徒出陣の兵士(尉官、佐官クラス)は状況を把握していただろうが、日本国中に蔓延していた風潮に逆らえなかったようです。
日本の指導層は国民の洗脳することに長けている人が多く、地方の指導層も同様であった。特別攻撃隊で戦死した少尉を出身町村では讃歌を作り、戦死した人を神のように崇めた詩文を作って、特別攻撃隊を正当化した資料まで出て来た。
1.特別攻撃隊のような無謀な策を信じてしまったのか?
  遠因は鎌倉時代に我が国を襲った蒙古軍の襲来が神風(台風?)によって
  我が国が生き延びたと言う『神風神話』に縋ってしまったようだ。
2.日常の生活が窮屈になっても「何か変❓」とならなかったのは?
  江戸幕府の小藩制度や武家諸法度や平民の五人組制度で、国民から考え
  る習慣をはく奪したせいでしょう。福沢諭吉の逸話に「神社の祭神はた
  だの石ころで、石ころに小便をかけるも祟りなし」があります。
  「お国のため」としか考えられずに、金属の供出や勤労奉仕等に精を出
  した。
3.政府の指導者は言葉の魔術師でしたね。マスコミも。
  開戦直後は事実に近い報道(大本営発表、新聞報道、ラジオ放送)であっ
  たが次第に事実と異なることを発表し始めた。
  昨今の自公の政策は景気の良い話の連続で、岸田正雄総理の思い出しな
  がらのコメントは句読点がズレていた。例として「〇〇です △△で
  す」と『』が後から出て来るので間違ってしまう。
  

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