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Nサロンゼミ:【考える】スタンフォード式 人生デザイン講座 Nサロン特別版(オンライン開催)

Nサロンでは、毎日をもっとクリエイティブに楽しくするためのゼミを3つ用意しています。ゼミのテーマは「考える」「伝える」「巻き込む」。今回は「考える」を磨くゼミ「スタンフォード式 人生デザイン講座 Nサロン特別版」についてご紹介します。

■ゼミ概要

スタンフォード大学の人気講座発、社会人向け公式ワークショップのNサロン版特別講座です。同大学のライフデザイン・ラボの創設者であり、アップル社のプロダクトデザイン等で受賞歴のあるデザイナーが12年かけて開発した、正規プログラムの一部をオンラインで体験できます。

イノベーション創出の際に活用されるデザイン思考。本講座ではその思考法を人生設計に活かします。本講座に共通するテーマはライフデザイン。1回目は人生と仕事のバランスを保つ方法について学んだ後、2回目では、多くの人が普段あまり意識していないエネルギーバランスのとり方について学びます。人生や仕事における不安や悩みといった行きづまりから抜け出して、まずは一歩を踏み出すための考え方を身につけていきましょう。

【開催日程】
2020年7月2日(木)19:30〜21:30 (開場19:00)
2020年7月15日(水)19:30〜21:30 (開場19:00)
【オンライン配信】
Nサロンメンバー限定Zoomおよびfacebookグループ
オンライン体験について詳しくはこちらをご覧ください
アーカイブ動画は残りません。ご了承ください
【参加条件】
Nサロンメンバー(5月10日までメンバー募集中

■講師紹介

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武井涼子さん
東洋大学 非常勤講師 / グロービス 主任研究員

東京大学卒業後、電通等を経てコロンビア大学でMBA取得。帰国後、マッキンゼーとウォルト・ディズニーでマーケティングと事業開発を行う。現在、グロービス主任研究員およびグロービス経営大学院大学教員。東洋大学講師。執筆著書『ここからはじめる実践マーケティング入門』 (ディスカヴァー21社)は日本説得交渉学会学会賞を受賞。 その一方、二期会に所属し、国内外のオペラやコンサートに出演する声楽家でもある。日本歌曲の世界への普及を志す「Foster Japanese Songsプロジェクト」では国連本部などでの活動を、Wall Street Journalにも取り上げられた。Forbes Onlineオフィシャル・コラムニスト。

■講師インタビュー

ゼミの魅力を講師の武井さんに聞きました。

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──今回のゼミテーマは「人生設計」や「キャリア形成」ですが、武井さんご自身はこれまでに人生設計・キャリア形成で悩まれたご経験はありますか?

大学進学のときに、普通の大学か音楽大学かでとても悩みました。音楽の先生に「音楽はいくつからでも始められるし音大じゃなくてもできるから、普通の大学に行きなさい」と後押しをいただいて、人生で最初の大きな選択をしました。

それから、30歳を少し過ぎた頃、留学を考えていたタイミングで父が末期ガンだとわかり、キャリアプランが完全に崩れて非常に悩みましたね。結局、4年後に留学することになりましたが、その時期は不安になることも多かったです。

──今回の講座は、もともとスタンフォード大学の学生に大変人気だったものですが、ビジネスパーソンとしてすでにキャリアをスタートしている人にもこの講座が有効な理由はどんなところにあると思いますか?

「人生の選択」をするときには、たとえどのライフステージにいようとも、悩むものではないでしょうか。悩むというのは、どちらかを選べずに行動が起こせない状況です。そこで決断して、一歩を踏み出すことが大切です。

学生のほうが、進学や就職など大きな決断をしているように見えますが、社会人も「次はどの業務をやるか」「異動希望に手をあげるか」など、小さく見えても実は大切な決断を日々重ねています。それを手助けする講座ですから、学生だけではなく社会人にとっても大変有効だと思います。

──「人生設計」という大きなテーマの講座ですが、「デザイン思考」が身につくことで、日々の生活や仕事にはどのような影響があると思いますか?

スタンフォード大学でこの講座を開催しているビル・バーネットさんは、「人生設計」というのはたった一つの正解があるものではない、と言っています。将来にはたくさんの可能性があることを知って、止まらずに一歩を踏み出すことが一番大切です。

人生は1日1日の積み重ねで、その1日の過ごし方が5年後、10年後の自分をつくっていく。大きな決断をするタイミングは、毎日はないかもしれませんが、日々の積み重ねが人生の設計図になるのです。この講座では、その力を身につけることができます。

──『スタンフォード式人生デザイン講座』は書籍も出版されていますが、講座に参加することで学べる「体感的なこと」について具体的にお聞かせいただけますか?

書籍を読んで理解できたと思って実践しても、どうしても自己流になってしまう部分が出てきます。「ここではこうしたほうがいい」とか「ここはこういう意味がある」という細かい行間の解釈を、自分の緩急で読んでしまいますよね。

でも、講義では一緒に受講する人たちが周りにいますし、ファシリテーターもいます。細かい解釈や注意点などを一つひとつ確認しながら進められるので、書籍だけでは得られないものを体感することができます。

──今回の講座で受講者の方に一番伝えたいことはどんなことですか?

「まずやってみてください」ということです。デザイン思考は「実践の学問」です。今の日本に一番求められているのは、前に一歩進むことではないでしょうか。閉塞感のある中で、個人がそれぞれの夢に向かって一歩進む行動を手に入れられるというのは、素晴らしいことだと思いませんか。

しかもそれが、精神論などではなく、デザイン思考という非常に学問的なアプローチでできるというのは、他に類を見ません。だからぜひ、実践していただきたいと思っています。

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■プロデューサーインタビュー

このゼミは、スタンフォード大学の人気講座発の正規プログラムの一部を体験するものですが、公式ワークショップの日本展開を指揮しているプロデューサー、株式会社タトル・モリ エイジェンシー 玉置真波さんにもお話を伺いました。日本公式ワークショップの詳細はこちらをご覧ください。

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──今回の講座はスタンフォード大学の人気講座発のプログラムだそうですが、受講者としてどのような人を想定されて企画されましたか?

経済も社会もテクノロジーも、短いスパンで大きく変化している状況の中で、学生も社会人も「人生設計」をどう考えたらよいのか、迷ったとしても不思議ではないと思います。人生の中で仕事にかける時間やエネルギーの比重は小さくない一方で、2022年までの二年間に多くの新しい仕事が生まれるという説もあれば、2030年までには仕事の約1/3は変貌するとも言われるなど、未来は刻々と変化しています。本プログラムは、そうした過渡期に、「あなたはこれからの人生で何をやりたいのですか?」という問いに向き合っている人や、「このままで本当にいいのだろうか?」と疑問を感じている人、ライフステージが変わるタイミングにある人などが、明るい未来を思い描き、小さな一歩を踏み出すことを後押しする講座だと思います。今回は、特に仕事と人生のバランスに注力しています。


──「人生設計」や「キャリア形成」に対する考え方について、日本と海外で大きな違いなどはありますか?

今では、人生や仕事について考えるときに、国境を越えて、同じような考え方をもつ人は増えているのではないでしょうか。以前は、アメリカなどでは職種を決めてキャリアを築いていき、日本では会社にコミットしてキャリアを積みあげていく、というイメージを持っていました。しかし実際には、アメリカだけで見ても、生涯を一企業で勤め上げる方もいれば、専門を軸に複数の企業を経験する方もいますし、アップルの管理職から大学教授へとキャリア転換をしたビルの例もあるなど様々な道があるようです。AIなどがもたらす新しい可能性によって、世界中のどこにいたとしても、仕事や人生を自律的に考える機会が増えていくのではないでしょうか。ワークとライフのバランスを超えて人生全体の設計を考え、個人が主体的に舵取りしようという方向に徐々に向かっているのではないかと思います。

スタンフォード大学の卒業生の要望に応えて、全米16都市で社会人向けの公式ワークショップを実施したところ、大いに人気を博したと聞いています。数年から数十年にわたり、外から見て申し分のないキャリアを築き上げてきた方であっても、必ずしも幸せとは限らないことが分かっています。仕事や人生の岐路に立ったときには、ライフデザインに取り組むことによって、そこから先の人生を思い描くことができる、こうした機会が重宝されています。

──『スタンフォード式 人生デザイン講座』の書籍とワークショップ講座の違いはどんなところでしょうか?

それぞれに異なる体験として捉えていただいたほうがいいと思います。書籍では、構成に沿って、知りたいポイントを掴んだり、ワークシートに書き込みをするなど個人的な「読書体験」ができると思います。一方、今回の講座では同じ時間、同じ空間において、認定を受けた講師のもとでグループで分かち合うからこそ得られる、この場に集まられた方々ならではの体験をしていただけるのではないかと思います。

実は、このワークショップ自体も「デザイン思考」を使ってプロトタイピングが繰り返されているんです。どんどん改良されていくため、本の先の内容を体験できることも、この講座の特徴だと思います。

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──今回の講座の企画プロデュースによって、玉置さんが一番伝えたかったことはどんなことですか?

この講座は、スタンフォード大学で教壇に立つ本物のデザイナーたちが、世界を変えるものやサービスを生み出してきたデザイン思考を使って、人生をデザインするというイノベーションを起こしたことから生まれました。

『スタンフォード式人生デザイン講座』の著者でもあるビルとデイヴは、この講座を通してやろうとしていることについて「人の人生をすっかり変えることではない」と話しています。公式ワークショップではさまざまな要素を整理して、デザイン思考を使いながら、今はまだ気づいていない未来にまで発想を広げて、人生をほんの少しよくするための理論とツールを提供します。

12年かけて開発されたプログラムを、認定を受けた講師によるワークショップ体験をとおして、ライフデザインに関心のある仲間と出会い、その場で一緒にやってみることは楽しく、発見があり、有意義だという感想が世界中から寄せられています。長いキャリアや人生の中で、時には思いがけないことに遭遇したとしても、今、立っている場所から一歩ずつ未来を切り拓いていくことができるはずです。そのために役に立てるプログラムだという思いから企画をしました。やってみたいと思われた方には、ぜひ試していただきたいです。

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■Nサロンのお申込み

Nサロン第3期のお申し込みは、2020年5月10日(火)が〆切です。以下のリンクよりお申し込みください。先着100名限定です。お申し込みには日経ID(無料)が必要です。

■他にもこんなゼミがあります。

【伝える】自分の文才の見つけかた(講師:作家 岸田奈美さん)


【巻き込む】【超実践編】周りを巻き込んでプロジェクトを立ち上げる方法(講師:NEWPEACE代表/ビジョンアーキテクト 高木新平さん)