AIに関しては多面的にみておくべきだろう
わが国の経済成長の推移を理解するためのひとつとして、経済産業省の資料がある。
この資料は、日本(TOPIX)と米国(S&P)における過去10年間の株式市場のパフォーマンスを知ることができる。
このデータのよいところは、GAFAMが成長したことで、米国経済が堅調だったと知ることができる点だろう。
現在では、生成AIの開発などIT分野における開発力は、米国が圧倒的な力でわが国を凌駕している。
私は、この分野で日本が追いつくことは不可能だと考えている。
理由は、日本人の能力ではなく言語の壁だ。
残念だが、IT開発における開発言語は英語だ。
この点で、わが国は決定的な後進国だ。
だが、チャンスがないのだろうか。
そんなことはない。
むしろITの開発は、米国などに任せてその活用によって新たなものを生み出していくことが可能だろう。
日本人が得意な分野を、さらに磨きをかけていくことだ。
なんといってもモノづくりやおもてなしにみられるようなサービス分野は、そもそも得意分野だ。
むしろ、AIを活用しながら人が中心となる技術を磨きあげることだ。
モノづくりやサービス分野を卑下する必要はない。
物がない世界など存在しない。
金融の世界よりはるかに実態があるだろう。
真面目な日本人ほど、モノづくりやサービス分野が合う国民もいない。
AIなどを活用していけば、さらに磨きをかけられる分野だ。
多くの分野で連携や協同していけば、日本人らしさと独自性がある製品やサービスが生まれてくる、と私は信じている。
間違っても、GAFAMなどを目指さないことだ。
言語において勝負がついている。
これまであった産業やサービスのベースのうえに、AIなどITを徹底的に活用することだ。
Amazonがよい例だが、ここは勝負がついているようにみえるが、利用している人間(私)からすると、まだ改善の余地がある。
そうしたことから、私は、必ずヨドバシと並行利用(Amazonのチェック機能として)している。
ヨドバシから購入することも間々ある。
もっとも、AI活用における課題もみえてきているのではないだろうか。
私は企業におけるAI推進派だが、問題は導入コストだろう。
本家米国でもAIに懐疑的な見方をしている人がいるようだ。
ゴールドマン・サックスの調査責任者をしているコベロ氏は「AIのユースケースは、低コストの仕事を非常に高コストのテクノロジーへと置き換えていると指摘する。彼が見てきた他の発展と反対だ。歴史上ほとんどのテクノロジーの変遷は、コストの高いソリューションをより低コストのソリューションへと置き換えるものだった」と記事で述べている。
AI利用のコストが下がらなければ、活用以前の問題となるだろう
現在の状況は、AIがついていればなんでもよいという、いわゆるAIバブル状態になっているのではないだろうか。
将来、AIがどのような方向へ発展していくのかを、きちんと見定めていくことが重要だろう。
詳しく知りたい方は、下記記事(有料)を参照してください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?