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私が生成AIを利用しないわけ

テーマとしてお借りしている写真は、生成AIで作成されているようですが、おもしろい表現だと思います。
私が大切にしている自由さ、ゆかいさ、おもしさ、楽しさが溢れているとても印象に残った作品です。
このように自由に生成AIを利用して創作することは、おもしろさとオリジナリティーがあり、作っている方も楽しいのだろう、と私に伝わってきます。

私は好奇心旺盛なタイプなのですが、生成AIには手を出していません。
流行りに流されるのが嫌だという天邪鬼タイプなのと、物事の本質を知ることは自分の感性だと信じているからでしょうか。
それでも、多くの人たちが物事の本質を知るためにAIで情報収集することについては賛成です。
利用したいという方は、どんどん活用すればよいと思います。

私の場合、もともと横着者ですから利用しているうちに、AIにいろいろなことをしてもらい、そのうち自分で考えないようになると思っています。
いわばAIに取り込まれてしまう、とでもいうのでしょうか。
かなり便利そうですから。。。
また、今のAI利用は、無料の範囲で利用できるには制約がありそうですし、調べてみると、追加機能を利用するとなると、これはふんだくられるな、と思ったりしたことも利用しない動機になっています。

Kindleで本を出す場合、生成AI利用の有無を確認してきます。
当然だと思います。
著作権を侵害すれば大問題となります。
それでなくとも、デジタル化は、コピーが簡単にできますから利用には十分な注意が必要です。
生成AIを利用して書いていたが、著作権を侵害していた、といったことになれば、故意や過失に限らず多く問題を発生させるのではないでしょうか。
この点、ルールの中で利用する責任は利用者側にありますが、YouTubeなどSNSの投稿をみていれば、実態は無残としかいいようがありません。

私は、いろいろな資料を参考にしながら、自分のつたない考え方でも自分で考えながら書いています。
自分で経験を通した事柄を自分の頭の中からしぼりだし、言葉にして、書くことを大事にしていきたいタイプです。
あるいは、なにか読んで感じことや少し目にとまった内容から自分なりに推測したり、予想したりしながら書くことが好きです。
今でも気になる情報を毎日収集していますが、それを十分活用しているかといえば、活用はそのほんの一部で、わずか0.5%ほどしか利用できていません。
私の場合、AIを利用すれば、その利用時間は上がっても情報利用率は、さらに下がると思っています。
私のレベルでは、現状のネット情報ですら活用できていないのですから、AI利用の行きつく先は明らかでしょう。

専門性が高い仕事をする人や独創的な活動をする人たちには利用価値があると考えていますが、私のような普通の人間には、時間を取られるばかりで、今以上に情報に埋もれてしまう、と懸念しています。
また、利用価値よりも利用時間に流されて、本末転倒になるのかもわかりません。

Google では、AIの問題に対していろいろな対策を検討しているようです。
ある記事にありましたが『2023年のGoogle I/Oでは、デジタルデータへの電子透かし技術「SynthID」を発表した。2024年発表された動画生成AIである「Veo」で作られたコンテンツにも、自動的にSynthIDが埋め込まれ、「生成AIで作られた動画」であることが見分けられるようになっている』『さらに今年は、SynthIDを「テキスト」などにも導入すると発表している。つまり、Geminiで作ったレポートなどを「自分で書いた」と偽って提出しても、ynthIDを検出して見破ることが可能になるわけだ』と述べています。

また、昨日EUでは、『世界で初めて人工知能(AI)を包括的に規制する欧州連合(EU、本部・ブリュッセル)の「AI法」が21日、加盟国の閣僚らでつくるEU理事会で承認され、成立した。日本を始め多くの国がルールづくりを模索するなか、4・5億の域内人口を抱えるEUの新たなルールは今後、「世界標準」になる可能性もある』と朝日新聞デジタル版が報じていました。

このような対策がでてくるのは当然だとしても、AIを活用していく分野は、企業などの業務に関係する分野から広がっていくのではないか、と想像しています。
やはり利用料の壁や情報の有効利用の点では、個人には自ずから限界があり、業務分野には多くの可能性が広がっているのではないでしょうか。
また、ビジネス分野では、改善や改革していくところが多数ありますから、ここから利用が拡大していくことが定石でしょう。
昨日、テレビではAIを活用した病院のカルテ作成システムが紹介されていましたが、このような医師の業務を助けて本来業務である診察に注力させることを可能とするAIの活用が増加していくことは間違いないでしょう。

起業する方や創造的な仕事をおこなう人たちにとっては、AIは大きな可能性を秘めていると思われますが、私のような立場で積極的に活用できる機会は少なく、考えるという点では、むしろ自分を劣化させていくのではないかと心配しています。
だいたい新しいものにはなんでも飛びつく私にしては、生成AIには妙に冷めているといったところでしょうか。

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