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社会機能が壊れてしまった本質がみえてきたようです

下の記事は、10月21日のエヌエスアカウントスタッフ投稿欄のものですが、現在、これ以上の事態にダイハツは直面しています。日本の製造業もここまで落ちてしまったか、というのが私の心境です。
トヨタから役員がはいっていても、このような不正をおこなう組織体制を築いていく人間の本質とはなんなのでしょう。トヨタに対してよいところみせようとするダイハツ経営陣のおろかな経営判断の連続だったように思えてなりません。
企業を成長させていくのも人間ですが、企業を壊していくのも人間です。もう少し、大切なことはなにかを考えながら、生きてもよいのではないでしょうか。短い人生なのですから。。。

【10月21日本文】
ダイハツが開発したロッキーという自動車は、発売当初から評判がよく順調に売上を伸ばしてきました。ところが、2021年に発売したeSMARTハイブリッド車の認証申請における不正行為が発覚したことで、トヨタは、ロッキーの兄弟車であるライズeSMARTハイブリッド車の生産再開の見通しが立たず受注を取り消したと、報道されました。

わが家は、ロッキーのガソリンタイプを使用していますが、非常に使い勝手がよい車です。ただし、ボディーをハイブリッド車と共通化しているのでしょうか、後部座席の下にハイブリッド車用の電池スペースと思われる部分が若干飛び出ており乗りにくさがあります。このように車体の構造を共通化することはめずらしいことではないでしょう。いわゆるコスト削減です。

問題は、車体を共通化したのはよいのでしょうが、電池の重量はかなりあります。エンジン車との重量差が約90kgほどあり、このことが衝突試験手続きの不正につながったのではないかと、私は推測しています。本来であれば、共通化できにくい重量という要素を含めて共通化を検討しなければなら
なかったのでしょうが、生産性を優先したために、不正をおこなわざるを得なかった、と私は見ています。

背景には、コストを優先するマネジメントの影があるように思うのは、私だけでしょうか。ダイハツ内部には、当然、この事実を知っている従業員がいたのではないでしょうか。どうしても組織を優先する企業体質では、このような不正行為は、この先も増えることはあっても減ることはないでしょう。
前に書きましたが、この問題の解決策は、日本では、そう簡単ではありません。社会性の中にある根深い体質です。期待された車だっただけに残念です。あとは、業績不振から他社との合併やトヨタに取り込むなど、より強力な手段を行使することしかダイハツの将来は残っていないのかもわかりません。

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