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有能感(上手く生きていける)はつくれていますか

「なにがやりたいか」ということは、案外むずかしい。
なぜなら、学生時代にイメージしているものは、自分の頭の中で描いたイメージであり、当然のようにすばらしいイメージに仕上がっている。

就職面接でボロボロになるほど、中身がなかったことを思い出す。
結果は、一番やりたくなかった営業職だった。
身から出た錆といえばそれまでだが、たいして勉強もせず厚かましさとイメージだけの就職活動で希望する職種につけるほど世の中は甘くない。
しかし、最悪と思った事態から幸運が舞い込んでくるから人生は愉快である。
一番嫌だと思った営業の仕事が面白くなり、現場から見た他社の経営管理などを知り、その後の自分の視座を作ってくれた。

人生なにが幸いするかわからない。
馬鹿な企業であるソニー(現在のソニーに失礼だから、昔、バカだったと言い直しておこう)の馬鹿な人間(元社長)に、馬鹿な自分は採用された。
馬鹿が馬鹿を呼ぶのである。
現代は、お利口さんの時代のようである。
馬鹿には、ちっと生き難い時代か。
馬鹿にはかなり厳しい時代ではあるが、ひとりくらい馬鹿ができる人間がいてもよかろう。
馬鹿な人間を拾える度量、馬鹿な人間をまともにできる本物の力(人間力=企業力)をもっている企業がある。
やりたいことは、こんな企業の中にさえいれば、馬鹿でも自然と芽生えてくる。

馬鹿が、良いことをやろうとしても、本来の馬鹿さ加減は消せない。
馬鹿の馬鹿たる所以である。
馬鹿な話は沢山あるが、ひんしゅくをかうのでやめておく。

なんども書いているが、キャリアデザインとは、節目や岐路にたったとき、個人の主観的キャリアや長期的な歩み、また動きを自分なりにどのように意味づけるか、そこにどのようなパターンを見つけるか、今までの動き、歩みから将来をどのように展望するかが必要だ、とされる。

才能とは、人が無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンだといわれている。
自分の将来展望は、このようにパターン化されやすいと思う。
将来展望だけでなく、特に仕事で上手くいったことについて同じパターンを繰り返しながら、物事を判断し、行動している。
自分の中に、「これだというもの」をもっている場合、多くの困難な仕事に直面しても、このパターン化された才能(他人と共有することがむずかしい)で乗り越えていける。

このことは、スキルや知識より人のパフォーマンスを高めるともされる。
いわゆる有能感(上手く生きていける)につながる。
文句ばかりたれている人間には理解できないだろうが、いずれも目の前にある仕事を徹底的にやり抜いて、考え抜く、そしてさらに自ら実行(行動)することで養われてくるものだ。

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